サトセレ・デート回について考える

 雑誌に掲載された情報を元に判明した、アニポケでのサトセレデート回。
 今まで恋愛の欠片すら見せなかったアニポケに、いったい何が起こったと言うのだろうか。多くの人が困惑し、歓喜し、生きる希望を見出した一方、タイトルにある“!?”を不安視する声もある。

 普段は先取り記事なんて書かないが、今回に限っては少しだけ、デート回について、展開の予想を含めて、少し考えてみたいと思う。


◆ 01/29 第58話
 ヒヨクジム戦! ゲコガシラVSゴーゴート!!
  フクジとのバトル! 4つ目のバッジゲットなるか!? 

◆ 02/05 第59話
 サトシとセレナ初デート!? 誓いの樹とプレゼント!!
  ポケモンへのプレゼントを選ぶため、サトシとセレナが2人だけで買い物へ。

◆ 02/12 第60話
 目指せカロスクイーン! セレナ、デビューです!!
  セレナがトライポカロン初出場。どんなステージを見せる!?


 サトセレデート回を考える上で、注目すべきは上記3話。各話の最下段は、雑誌の一言説明である。


 流れとしては、ヒヨクシティ到着&ジム戦(58話)→買い物デート(59話)→トライポカロン(60話)と見ることができるが、上記3話が、全てヒヨクシティで行われる可能性がある。
 と言うのも、雑誌に載っていた59話の挿絵が、どうもモノレール車内っぽいからだ。

 これは別に管理人の趣味どうこうでは無く、もしジム戦のみ(58話のみ)ヒヨクシティ滞在となると、ヒヨクシティの描写が出来なくなってしまう。
 ジム戦が何対何かは知らないが(2対2と予想している)、これまでのジム戦を見ても、放送時間に余裕があるとは思えない。
 一方、シャラシティを出発する際、セレナはナビで「ヒヨクシティはモノレールがある」と発言し、ユリーカも「それに乗りたい」と はしゃいでいる。

 これらから、“ヒヨクシティの掘り下げ”をデート回に詰め込み、共にヒヨクシティで行われると推測されるジム戦とトライポカロンは、時間いっぱいそれぞれを魅せるのではないかと考えられる。
 ゲームをやっている方ならお分かりの通り、ヒヨクシティは山あり海ありの良い街だ。この“街を魅せる”ためにサトシとセレナをデートさせるのだとすれば、流れとしてもおかしくないだろう。


 話をジム戦(58話)に戻すが、どうも、サトシが負けるような気がする。管理人の妄想だが。
 せっかく進化したゲコガシラで負けるのか……と思われるかもしれないが、もし、これがデート回へと直接続くとしたら……。

 要するに、負けてしまったサトシを、セレナが“気分転換に”と、買い物に連れ出すという展開である。
 そもそもデート回の説明を見てみると、“サトシとセレナが2人だけで”とある。実はこれ、相当珍しいと言うか思い切ったと言うか、過去に見ない展開なのだ。

 アニポケで恋愛シーンが無い以上、サトシとヒロインが“2人だけで”行動するシーンと言うのは、これまでほぼ皆無である。必ずピカチュウはじめポケモンが同行している。
 良い例がBW編のライモン観光。サトシとアイリスが2人で遊びに行くと言う、地味にデートっぽいことをしているのだが、当然両者にそんな意識は無し。そして、ピカチュウキバゴが常に外に出ていた。
 無印編、AG編、DP編と思い返してみても、“2人だけで”と言う条件に当てはまるシーンが見当たらない。もしあったら教えて頂きたいくらいだ。

 そして旨いと思ったのは、“ポケモンへのプレゼントを買うために”という理由付け。
 これなら特にピカチュウが同行しない理由にもなるし、シトロンとユリーカがポケモン達の相手をしているとすれば、サトシとセレナが2人だけで出かけることに何ら違和感は無い。

 まぁ、サトシがジム戦で勝つか負けるかは本当に予想できないので、“負けるかも”と言うのは、管理人の勝手な推測である。
 しかし、セレナがサトシへの“買い物に誘い易さ”と、(映画から)買い物なんかに興味ないサトシを“買い物に付き合わせる”という2つの条件を考えると、負ける→気分転換という流れは、一つの可能性としてもおかしくは無いと思われる。


 さて、サトセレのデートは大歓迎なのだが、不安な点もある。
 サトシとセレナの2人だけで、30分アニメが持つのか、という点だ。

 実質20分程度だろうが、2人だけで買い物=レギュラーポケモンが一切関わらない訳で、本当に、そういう展開は過去にないのだ。ロケット団を絡ませれば、ニャースソーナンスといった馴染みの顔が出てくるが、そんな空気読まないこと、ロケット団はしないと信じている。
 デート開始前(買い物に誘う)と終了後(プレゼントを渡す)には登場するだろうが、それでも10分以上は2人だけのデートに時間は割かれるだろうし、真面目に、10分もサトシとセレナだけという展開がどんなものか予測できない。

 “誓いの樹”というキーワードがあることから、まぁ恐らくはサトシとセレナ各々夢を誓うのだろうが、そうしたって、時間配分に変わりはない。
 結局、デート回の展開は、2つに1つとなる。
 デートは短時間で終わらせて、早々にポケモンを登場させ、誓いの樹とプレゼント関連に重きを置くか。はたまた、きちんとデートを重きに置くか。

 後者の場合、それこそポケモン界の確変とも呼べることだろうし、同時に心配でもある。
 アニポケはポケモンが出るからこそアニポケであって、恋愛オンリーなら、他のアニメ、特に深夜帯でやればいい。ポケモンが登場することこそアニポケの良さであって、ポケモンを登場させないシーンを作ることに、果たして意味があるのだろうかと、どうしても考えてしまう。
 新しいことに挑戦しようとする姿勢は勿論評価するが、それによってポケモンの良さを失わせてしまっては、元も子も無いだろう。

 ……と、建前で書いてはみたが、個人的には、サトセレ2人だけの展開大歓迎である(笑)

 むしろ他のシーンいらない……とまでは言い過ぎだが、この2人だけでどのような展開を織り成すのか、非常に興味があるのだ。
 たとえそれがデートでなくても“サトシとヒロインが2人だけ”と言うのは、何度も言うが恐らく初であり、どのようにキャラを動かすのか、サトシとセレナが2人だけの時間を通じて何を思うのか、気になって仕方がない。


 デート後の60話で、セレナはトライポカロンに初挑戦する。
 恐らくデート中、この挑戦に繋がる何かが語られるだろう。
 サトシに勇気づけられるのか、誓いの樹が関係するのか、はたまた自分で何かを発見するのかは、現段階では分からない。


 仮にサトシがジム戦に負けていたとすると、トライポカロンを見て、サトシが奮起、あるいはバトルのヒントを貰う可能性もある。
 トライポカロン後、第61話に当たる部分で再戦となれば、ヒヨクシティの長期滞在にもなるし、フクジの複数話登場にもなる。

 その“フクジの再登場”が、実は管理人がサトシは負けると考える1番の理由だったりする。
 ビオラ、ザクロ、コルニと、少なくとも2回以上登場しているのに、フクジだけ単独と言うのは考えにくい。“偏屈”というキャラ付けをされているなら尚更だ。
 再戦することで、“偏屈”なフクジとサトシが分かり合えるという展開も、可能性としては考えられるだろう。



 以上、完全に管理人の妄想レベルだが、タイトル公開だけでここまで考えさせられるXY編は やはり凄い。
 アニポケ初の“2人きりのデート”は、果たしてどのように描かれるのだろうか。

 全ては2015年2月5日。何としても、その日までは健康に生きて行かねばならない!