とうふ

とうふ とうふ

おまえのすがたはおだやかで

やはらかい


とうふ とうふ

おまえのしろいはだは

うつわさえもうつくしくさせ

やはらかそうだけれども

まっすぐなすがたは

どこか高貴に見えるが

けっして孤独ではない


とうふ

わたしはおまえにかつおぶしをのせ

そのうえにしょうゆをたらすだろう

しかしそれはおまえをけがすものではなく

そのしろさをあざやかにする


とうふよ

おまえは、わたしには淡くみえるのだ


とうふ とうふ

ふれることかなわぬ とうふ

そのかほりはふうわりと

そのくちあたりはふうわりと


とうふ とうふ

あひたい


とうふ