ムベのタネは

アケビよりも一回り大きい。8〜10ミリメートル×5ミリメートルくらい。種皮は黒く、固く、ツヤツヤしており、蒔くのが惜しいほど美しい。食してみたときに誤って噛み砕いてしまったが、アケビのタネと比べると幾分軟らかい。そしてまったく苦味を感じなかった。スイカのタネみたい。もちろん積極的に食べたくなる味でないことは言うまでもない。

アケビ科ムベ属ムベ

職場へのお客様からいただいた。結構おいしかった。タネはすかさず採取して来シーズンに備えることに。

10月に5〜7cmの果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、心皮の縫合線に沿って裂けることはない。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層がある。その内側に、胎座に由来する半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされている。果肉も甘いが種にしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しい。

仕事の合間に

篤農家のO氏に、わが家でイネの不耕起移植栽培ができないだろうかと相談してみた。反応は今ひとつ。現在O氏は有機減農薬じかまき栽培を手がけておられるので、その見地からなにか「よっしゃ、ひとつやってみるか」と後押ししてもらえるような言質が欲しかったのだ。しかし「いや〜、最低でも代かきはしないと。除草も少々じゃないよ」とご自身の心痛を交えて得々とレクチャーを受けた。でも、このくらいじゃ「じゃ、やーめた」となるだけの決め手にはならなかった。やってみろ、ってことか。