余韻冷めやらず
はあ.....生ジョンジェ様に拝謁賜った慶びの余韻から未ださめやらぬワタクシ。
あまりにも夢見心地で、なぜ、今自分がお米研いだり、トイレ掃除したり、洗濯物たたんだりしているのかが理解できない。日常世界に適応できない。私が今いる場所はここじゃないわよう! 私はジョンジェのそばにいるのよう!
食欲もない。ジョンジェのあのほほえみを目の当たりにしたあとで、ご飯とみそ汁とサンマの塩焼きと昨夜の肉豆腐の残り、なんて、そんな低次元の食べ物なんか食べられないわ。しばらくはなんにも食べたくない。彼との甘美な思い出だけで生きていく。食事なんてしてられっか。
オットに「いかにジョンジェがかっちょよかったか」「いかにジョンジェが優しかったか」「いかにこの日を待ち望んでいたか」「いかに私が感激したか」をとくとくと説いても、「ふーん」「はあ」などと、気の抜けた返事しかしやがらない。ったくもー、もっと身を入れて聞けよな! 一緒に感動しろよな! フラストレーションが募る一方なので、「ああ!ステキだったよね! サイコーだったよね!」とファンサイト経由の方々とメールを打ちまくり、それだけでは飽きたらず、昨日、バイト先のなんにも事情を知らない学生に「韓国にイ・ジョンジェって俳優さんがいてね、私は彼のファンでね、きのう彼が来日してね、私、会ってきたんだけどね、んもう、それはそれはステキでステキでね......」という話を聞かれもしないのに延々と聞かせてやった。バイトの女の子はいい子で「わあ〜そうなんですか、よかったですね〜。私もその俳優さん、見てみたいなあ〜と、」にこにこしながら聞いてくれた。うむ。満足満足。
キネカ大森での舞台あいさつ
ピンクのVカットのセーターの襟元から白いシャツの襟をのぞかせ、黒っぽいスラックス姿という、カジュアルないでたちで登場したジョンジェ。彼が会場に入ってきたとたん、日頃エレガントで知的で物静かな私が「いやああああ〜、ジョンジェッシ〜〜〜」と、いったいどこから声出してんだよ!とセルフツッコミを入れたくなるくらい甲高い声で叫んでしまった。もちろん、会場中もう大騒ぎ。ジョンジェはすごく魅力的ににっこり笑って、私たちの声援に手を振って応えてくれた。いやーん、口元からちらっとのぞく真っ白い歯がまたステキ〜〜〜!!
司会者の一問一答にすごく丁寧にユーモアも交えながら答えるジョンジェ。にっこり笑うジョンジェ。その立ち居振る舞いのすべてが温かくて親しみやすくて、それでいて風格があって、なんというか、人間としての品位の高さを感じるのよね。ひたすら、感動のため息、ため息。私は、一問一答の途中、ちょっと我を取り戻そうと、自分の周囲の座席を見回してみたんだけど、座っている観客(ほとんどが30〜50代の女性)が、みんな口をぽかんとあけていたのが笑えた。国語辞典かなんかで「見惚れる」という語義の説明画に使えそうだった。そりゃあ、あのジョンジェのほほえみを目の当たりにしたら口も開くわ。よだれも垂れるわ。
それにしても、イ・ジョンジェっつったら、韓国ではヨン様やウォンビンなんかよりずーっと格上の大スターなんである。なのに、来日イベント会場がキャパ150のキネカ大森ってどうなのよ。*1なんで六本木ヒルズや日比谷シャンテシネや恵比寿ガーデンプレイスじゃないのよ。キネカ大森って西友の中にあるんですけど。正面玄関には不法駐輪のチャリだらけなんですけど。
めざましテレビでジョンジェ来日のニュースが取り上げられていて(取り上げられただけでもすごいけど)、そのときの見出しが「ウォンビン来日!! イ・ジョンジェも」になっていて、扱いもウォンビンの半分くらいだった。ぐやじ〜〜〜!!
いま話題になる韓流スターはなんといっても人気のテレビドラマ出身の俳優ばかりだけど、彼は映画俳優。しかも日本での公開作品が上映されたタイミングがいわゆる「韓流」のブレイクとちょっとずれているので知名度が今ひとつなのが何とも惜しい。こんなにステキなのに。
会場で見聞きしたファン同士の会話で「でもさ、いまくらいの人気のほうが、『知る人ぞ知る』って感じでジョンジェを独占できる感じがしていいよね」「そうそう、会場がキネカ大森だったから、こんなに近くでジョンジェを拝めたんだもんね」「人気が出すぎてヨン様みたいになったら困るもんね」「そうそう、遠くに行っちゃったって感じで」「私のジョンジェじゃない〜って思っちゃう」なんて言ってたのが聞こえたけど、最初からあなたのそばにはいませんから! 残念!!
でも、あれね、やっぱ、私たち、運命の絆でむすばれてるのよね。退場間際、ジョンジェは、私が最後に叫んだ「ジョンジェッシ〜〜!」の声にぴくんと反応して、くるっとこっちを向いてくれて、私を見て笑ったわ。その瞳の奥で「全部わかっているよ。とこり。離れていても、ずっと一緒だよ」って言っていたもんね。うん、うん、わかっているわ、ジョンジェ。私たち、出会うのが少し遅すぎただけよ。今度生まれ変わったら、絶対に、一緒になろうね。*2
イ・ジョンジェ。パッと見て「あ、ハンサム!」っていうタイプのルックスじゃないけど、立って歩いて動き回っている姿を見るたびにどんどん魅力的になっていく不思議なオーラを持った俳優です。特に均整のとれた美しい肢体がスバラシイ。バリトンボイスもとてもセクシー。写真よりスクリーンで見た方がそのフェロモンをより多く感じ取れます。一つのイメージに固定せず、どんな役も自由にこなす実力派。出演作のクオリティーも高い。ファンになっておいて損はないと思います。ツバつけとくんならいまのうちでっせ、お客さん。
※イ・ジョンジェ来日関連ニュース
http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-041015-0007.html
http://www.k-plaza.com/news/interview/interview_20041015_2.html