2012-05-10
■並行世界の歴史

http://d.hatena.ne.jp/nyapoona/20120508/1336485294
何十年にも渡ってライトノベルが挑んできたミステリジャンルへの挑戦はことごとく失敗に終わっています。
もっと根本的なことをいうと、オタク文化自体ミステリに親しみがない。
ミステリと並ぶ一大ジャンル小説であるSFは昔から、先輩から後輩に受け継がれていく部活の伝統のごとく、オタク文化の中で生き延びてきました。SFアニメやゲームなどで作り手が発信したSFの知識と作法は受け手に伝わり、昔受け手だったオタクが作り手としてかつて学んだSF作法を再び次の世代に発信していくように。
ところが、ミステリがオタク文化に流入することはほとんどありませんでした。そうなると当然ミステリの作法が次の世代のオタクに伝わらず、オタク文化とミステリの距離は遠ざかっていきます。
SFが現代日本から中世風のいかにもなファンタジーまで(科学的な理由があれば)舞台やガジェットを問わない柔軟性があるのに対し、ミステリは舞台・ガジェットを規制してしまうのもあるでしょう。
何の裏付けも取らず自分の想像や妄想の類をエントリに書くとは思えないから、このエントリを書いた人は平行世界から来た人で、うっかり自分の世界の歴史を書いてしまったと思う。
しかし、こういう平行世界で起こったと思われる歴史を、我々が生活している現実世界で実際に起こった歴史のように書かれると、その、なんというか、困る。
●追記
上記の部分を除いた全体的な感想を少し。*1
簡潔に言うとこのエントリではラノベがミステリと馴染まない理由として
(1)イラストがトリックに馴染まない
(2)ミステリは頭を使って読まなければいけないので気軽に読めるラノベには馴染まない
という2つの理由を挙げている。
勿論これは間違いもいいところで、「ラノベ」の部分を「漫画」に変えればどれだけおかしなことを言ってるかわかる。
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「イラストがトリックに馴染まない」とか「気軽に読めないから」*2というのはミステリの中にそういう作品もあるってだけで、ミステリ全体やラノベ全体の話とは関係ない。
SFだって本格的なものなら気軽に読めないと思いますね。殺人事件を推理して解決するラノベは少なくても、推理要素を含んだラノベなら結構あるのでは?
ミステリが気軽に読めないってのは新本格の人の悪癖だと思います。読者の大半は謎の見せ方や解き方に興味があるんであって、謎そのものは興味順位が低いですからね。これ言うと新本格の人すぐ怒るんだけどw