良作時々地雷

2009-04-21

[][]BLACK BLOOD BROTHERS(10)

長かったシリーズも佳境に入り、次が最終巻のBBBシリーズ。

今回はカーサを中心に、香港での聖戦前夜の様子が描かれていましたが、カーサが何故ジローたちの元を去ったのか、ようやく判明しました。

いやあ、あとがきにもありましたが、主要キャラで最も吸血鬼らしい生き方をしたのはきっとカーサなのでしょう。

混血児ということで吸血鬼間では迫害され、不死であるために死ぬこともできない。

唯一心の許せる友人だと思っていたアリスの隣にジローが出現し、血族のつながりに孤独感を強めてしまう。

そんなカーサが、最後に頼ったのは血の導きなのですから、何ともやりきれないなあ。

カーサの選択によって、九龍一族の始祖が誕生し、聖戦が起こってアリスが倒れましたが、次の特区での戦いでは一体何が起こるのでしょうか。

ジローやケインが修行を終えて特区に向かっていますが、九龍一族は全員生き残っていますし、最終巻も熱い展開が待っていそうです。もちろん、今作のヒロインであるミミコの動向からも目が離せません。


一巻の見出しにあった「嘘つき」という一言は何を意味するのか。


来月が本当に楽しみです。

2007-10-27

[][]BLACK BLOOD BROTHERS(8)

 七巻までは、特区という日本の一部分だけが物語の舞台でしたが、八巻からは全世界の人間だけでなく、すべての血族を巻き込んだ群像劇に発展しているところが凄く面白い!

 この巻では、カンパニーにおけるミミコの立場が急激に変化しましたが、ミミコが特区で吸血鬼たちと協力していた場面は、吸血鬼=悪と決め付けていた人類にとっては、それだけ衝撃的な映像だったのでしょうね。カーサたちは、彼女たちなりのやり方で人類にアプローチを始めていますし、カンパニーに関わっていない人類側がどのような行動を起こすのか、大変気になります。

 ジローやケインたちも、それぞれ修行を始めていますし、特区での戦いでボコボコにされた彼らがどこまでカーサたちに迫れるか楽しみです。というか、この巻は「豪王」の一族や、サユカやセイの存在がどう物語に関わってくるのかとか、ミミコの恋の行方もどうなるのか、とか気になることが多すぎます。

 特に最後のミミコのシーンとか反則でしょう。決戦に乗り込む前から、こんなに熱くなってしまっていいのでしょうか。

 うわあ、早く続きが読みてえ! ああ、でも、次の巻も早く読んでみたいですが、できれば卒論が終わる時期に出てほしいです。

2006-02-21

[]BLACK BLOOD BROTHERS (5)

 毎回のように最初の2ページに震わされましたが、今回の衝撃はその中でも一番大きかったです。今までは内容がひどく抽象的だったのに、今回は最初の2ページを読めば先の展開が分かるという爆弾モノ。

 そして、その通りにミミコ達の日常は、どんどん崩れていったわけですが、読み終えてみて、このシリーズの売りは“燃え”なのだと再認識しました。いやあ、今回も熱い。特に終盤のミミコが立ち直るシーンは最高の一言。別に派手なシーンではないのですが、ミミコの心に小さな火が灯って、ゆっくり静かに燃え上がっていく感じがして、凄く震えました。

 今作は第2部の始まりに当たるらしく、ミミコやジローなどの主要人物よりも周囲の脇役達の動きを中心に据えているので、説明文や伏線が多いですが、それでも十分楽しめる作品でした。 

 でも、もっと楽しむには短編を読んでおいた方が良かった気がします。5巻は3巻から一気に一年時間が飛んでいるので、作中で語られている一年が凄く気になります。それに、短編を読んでいれば、ミミコの日常が壊れていくシーンは、もっと衝撃が強かったでしょうし。

 富士見の短編シリーズは、コメディー色が強いので、今まで避けていましたが、これならBBBの短編だけ買っておけば良かった……今更後悔しても仕方が無いことでしょうけど。

 とにかく今後も目が離せないシリーズです!