テンカラファンの集い

今日は楽しみにしていた『テンカラファンの集い』開催日。
早朝5時半に家出たのだが既に渋滞の掲示。高井戸IC越えた辺りからは全く動かなくなったので、調布からは一般道へ出てそのまま下道で東京トラウトカントリーへ。さすがに遠い…
到着すると既に堀江先生の話が始まっていた。orz…
いやーそれにしても集まりましたな、テンカラ愛好家が。50人近くはいるんじゃなかろうか。凄いもんだ…
先生テンカラのコツについて話されるとともに、参加者全員にプレゼントを配る。粋なもんです。
メインストリームに降りて参加者全員で記念撮影を撮った後は、そのまま実釣デモ。もう仙人のような感じで一匹釣り上げる。拍手喝采
続いての石垣先生の講義では来月発売になるという新竿と視認性を高くしたピンクとオレンジのレベルラインの試作版が登場。試し振りもどうぞということで皆で順繰りに触らせて頂く。竿の長さが可変なのがかなりいい感じだが、ワシもう金がない。我慢我慢。
昼休みになると竿を持参してる人は思い思いに釣りを開始する。
ワシも2本持参したのだが、ここは自重…

なんだろう。これだけギャラリー多いとですね、もう明らかに腕に自信ある人しかキャストしてないわけですよ。名人と言われる人もゴロゴロいるそんな衆人環視の中、あえてメインストリーム降りて釣ってやろうってわけですから、なかなかそこそこな人のわけですよ。誰も彼も。
少なくともリリアンからライン外れてうひゃーとか言うとるヘタレはいないわけですよ。
それでも投げますか?
投げられませんよ、ええ。
今日の日原川、虹鱒以上にプレッシャーかかってるのワシですから。
竿袋から竿を出す勇気すらありません…

ラインがうまく飛ばなくて、とかいうならともかく、ラインが竿から外れて飛んでっちゃうかもしれんってのが怖い。
投げ釣りじゃないんですよテンカラは。少なくとも一年に一度のお祭りの日にそれやったったら…
あまりに不幸だと見てる側も笑いに昇華できんし。

まぁワシが小学校にあがった頃の話だ。
同じクラスに田畑くんってのがいた。いいヤツだったし頭も良かった。
…ただ間が悪かった。それも人生でたった一度。あの夏の日のプールの授業。その時だけ。
よりによってプールで皆がダルマ浮きしている時に
…よりによって皆で水面に顔をつけてるまさにその瞬間にウンコを我慢できなくなったってだけで彼は終わってしまった。
何もこのタイミングで、ってきっと彼も天を呪ったと思う。

かなりの下痢だった。足洗い場まで黄土色の雫の後がポタポタと続いてた。
とにかく急いで水から上がれと先生は皆に怒鳴ったけど、プールサイドも黄土色の足跡だらけで大変なことになった。ましてトイレなぞ推して知るべし。視界上の全てが茶色に覆われた人外魔境が展開されてるだろう。
あの年、たしかプールの水入れ替えるのに一週間はかかったと思う。

時には人生我慢が大事なのですよ。彼には我慢が足りなかったのですよ。

せっかくの集いなので、榊原先生の鬼キャストデモ(神レベル!)の後、何人かに聞いてみたのだけど、フライラインだけじゃなくレベルラインでも不精付け外れたって経験ある人が結構いた。
(ワシ自身、実際「集い」当日中、ピンクのフロロが外れるのを一度見た)
てことはレベルラインの場合も念の為、直付けは止めたほうがいいのかも。

ただどの店に行っても「テトロン」て書いてるのがなかなかみつからない。同じイカリ印でも「ポリエステル」製のはワリとどの店でも見かける。前回の教室の座学で直接先生に見せてもらったのでこの世のどこかに売ってるのは間違いないんだが…
せっかくなのでポンドで吉田先生に売り場所を尋ねてみると、なんと直接現物をわけて頂くことに! 感謝! 至福! 恍惚!
これで安心して練習できるのだ!

でもなんでこれほどまでに売ってないんだろう。絶版となるとかなり貴重なはずなのでノコノコ貰ってる場合ではないぞ。返しにいかなくては。
…心配になったので家に戻ってから少し調べてみた。

テトロンとは?
「ポリエステルの商標で主に繊維や布生地やロープフィルムなどに使われます。帝人(株)と東レ(株)が日本にポリエステル糸を導入した時に共同でブランド名を作ろうとしてテイジンとトウレの頭文字を1つずつとってナイロンをもじってつけたと…ですから東レ(株)帝人(株)以外のポリエステル糸をテトロンと呼ぶことは商標権の侵害にあたります」

…ずばりポリエステルと同義。テトロンと名乗れなくなったのは大人の事情ってことか。

…謎は解けたが。とくじろう、天仰ぎ白目剥く…