景気回復か?

久しぶりに書くと、毎日続けるためのリズムが損なわれていることがわかる。 とにかく。先週金曜日はダウは前日から上げ続け、それを受けてか、今日もこの時点では日経平均が上げている。一万円回復も間近か。 ただ、アメリカは何をきっかけに大暴落になるか…

好況に向かうアメリカ?

昨日のダウは0.49% 上げて10320 ドル、原油はバレルで微減しつつも74.9 ドル、金は微増でオンス1251.5 ドルとなった。失業手当の請求が減り、住宅の売り上げが増えたことを好感したようである。「不況に突入」という予想が急激に静まっているともいう。 日々…

ダウ、大幅反騰

ダウ、2.5% 近く上げています。 何がグッド・ニュースなのか? 記事や論説を見る限りでは悲観論が圧倒的に強い。"Beating the Business Cycle" で知られる(よい本です)Economic Cycle Research Institute も、「不況に再度突入する確率は50% を超えた」と…

夏休みが終わった

久しぶりにこのページを開けてびっくりした。二ヶ月近くお休みしていたのだ。某社の新書で経済本を執筆中で、そちらのネタと頭の中でごちゃごちゃになるのを避けたかったのだろうか。 で、例によって思いつくままに。 ・ユーロ危機の本質このブログで「ユー…

一年間でベストの週!

ダウは59.04ポイント上昇して10198ドルで終了。金は1.15%上昇して1210ドルで終了。原油は0.86%上昇して、76ドルで終了。ダウは一週間を通して5.3%の上昇で、これは週ごとの実績としては、この一年間でベストだそうだ。 前回(ちょうど、一週間前)のブログで…

7月に入って……

拙訳新刊『ソロスの講義録』が出てちょうど2週間後の6月30日くらいから、日、米、欧とも、株価が下げ止まらなくなっている。日経平均なんて、来週中に9000円割れしそうな勢いだ。 一昨年に『ソロスは警告する』を敢行してから、ちょうど2週間後にリ…

FRB、利上げ見送るも株軟調

FRBの会合が終わり、景気見通しを引き下げた上で、金利を据え置く決定を下した。 こうなると、超低金利も、景気を盛り上げるというよりは、生命維持装置でしかないことがばれてしまった。住宅関連の悪いデータが出た後だけに、先行き不安が募るわけである。…

人民元、切り……下がる

為替レートの部分自由化を決めた人民元だが、当局の介入があったらしく、自由化二日目にして、若干の下落となった模様。ストが頻発している時に為替暴騰などというのは避けたいだろう。自由化したと思ったら、強力な介入である。ただ、この介入のおかげでド…

銀行危機、やまず(アメリカ)

ネバダ州で銀行が閉鎖された。今年に入って破綻したアメリカの地銀としては、83行目である。昨年6月の時点で40行だったというから、相当に危ない。連邦預金保険公社は、銀行破綻に関しては「今年がピーク」と見ているが(どういうマクロ経済予測にもと…

人民元、切り上げへ?

人民元がドル・ペッグをやめるという記事が、朝日の一面に載っていた。一面トップはワールド・カップの「日本惜敗」だが、どちらが重要事項やら。もっとも、いちばん重要な記事は小さく扱うのが朝日流、というところもあるので、別に目くじらを立てる必要も…

(10日ぶり)ソロスの新刊、その他

アメリカ出張で時差ボケがなかなか抜けず、帰国後ずっと書かないままに来てしまいました。そうこうするうちに、嬉しいニュースが。 講談社より、翻訳新刊『ソロスの講義録』が刊行されたのです。アマゾンですと、こちら↓。http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD…

週明け早々の下落

毎週、世界の株式市場のトップバッターは、日付変更線との一関係から最初に一日が始まる日本の、東京証券取引所ということになる。蓋を開けてみると、これが大幅下げだった。日経平均は、380円下げて9521まで来ているのである。週末には9000円を…

日曜日にも、こんなニュースが……

AP電によると、イランの中央銀行の総裁が「ユーロを売らない」と宣言した由。イランの外貨準備は一昨年の段階で830億ドルあったのだが、リーマン・ショック以後、営々としてユーロに切り替えていた。それが、先週イランの地方紙に、450億ユーロをド…

ダウ大幅下げ、ハンガリー、トルコ……

米3日は雇用統計の改善が乏しいのを見て、ダウが300以上下げて、またしても1万ドルを割ってしまった。他の指数も大幅下げである。しかも、PIGS騒ぎが一段落したと思ったらば、今度はハンガリーだ。日頃お世話になっている(って、翻訳家として、売…

不安な6月

月が変わったが、これで何かがよくなるという気はまったくしない。というか、私の場合は危機が発生することが、「膿を出す」ことになるので、むしろ「よいこと」なのだが。昨日のアメリカはメモリアル・デイ(何の日だか、この年にいたるまで、知らずじまい…

週末はお茶を

昨日は東京を離れて、山中の亭にてお茶会。茶道、というやつである。 大正期に建てられた小ぶりな日本家屋の一室で、自然光のもと、凝ったお弁当をいただき、美しい道具で丁寧に建てられたお抹茶を喫する。細かい作法に誰もが翻弄されつつ、気の置けない友人…

回復は続かず

昨日の欧米市場の急回復だが、ダウは月末(アメリカは月曜日が祭日で市場もお休み)になってまたしても下げてしまった。1.19%減の10137ドルで5月を終えたわけである。イギリスのフィナンシャル・タイムズ指数は0.13%の下げ、ドイツ市場は0…

急回復のタネ明かし

ダウが2.85%上昇して10259ドルまで上げた。加えてフィナンシャル・タイムズ指数が3.12%、ドイツ株が3.11%、フランス株が3.42%といった塩梅で、欧米では軒並み株価が急上昇している。原油は75ドル、金はわずかに下げたものの12…

ダウ10000割れ(5月27日です!)

とうとうダウが10000ドルを割ってしまった。正確には9974ドルである。けっこうよいデータが出ているのに、この始末である。いっぽう、バーナンキは「中央銀行は政治から独立でなければいけない」などと宣うている。「利上げの邪魔をするな」という…

週明け早々、ダウはマイナス

昨日月曜のダウは、1.24%減の10067ドルで終了。ヨーロッパでは、週末中に「今後数年間で100億ユーロの財政縮減を実行する」と誇らしげに発表したドイツがマイナスだった。イギリスもフランスも、微増である。原油は70ドルを少し割り込む水準…

規制強化は金融引き締めである。

ユーロ圏ではドイツが一方的に空売り禁止を実行し、他にも「二度とこういうことが起こらないように」という理屈で規制強化が検討されている模様である。いっぽう、アメリカ議会ではけっこう強力な金融規制改革(強化)が決定した。 1929年の大恐慌の時も…

いよいよ始まったか、2番底

昨日のダウはなんとか前日比1.25%+の10103ドルで終わった。朝には急上昇、その後前日比割れと、激しいボラティリティーを発揮したうえでのことで、不安が募っているのだろう。 主たる原因はEU危機だとされるが、アメリカ経済そのものもかなりの…

米、悲観ムードへ?

昨日のダウは,一時は186ドル下げたものの、回復して最終的には67ドル下げた10444ドルに落ち着いた。ヨーロッパの主要市場に比べれば、それほど深刻ではないが、「過去12日間で9日目の下げ」など、glass half empty 式の記述が広まりつつある悲…

イラン問題、解決へ向かう

昨日のダウは1.08%下げて、10511ドルへ。さえない。日本がゴールデンウィークに突入してからというもの、11000ドルを超えずにきているダウ。好業績、好データが発表されているのだが、タイ、ギリシャ、ユーロにメキシコ湾の原油と、不安を煽…

ユーロの可能性、アメリカの悲観論

ドイツ銀行CEOのアッカーマンに続いて、ドイツ二位のDekabank のチーフ・エコノミストも、ギリシャの債務返済能力に対する疑問符をつきつけてきた。吝嗇なドイツ人の本音がついに噴出した形である。ここは何の問題もないふりをして市場を落ち着かせるのが…

ユーロ悲観論

金曜に、ダウはまたしても1.5%下げて、10620ドルで週を終えた。週の初めよりは高いものの、「11000ドルの壁」にぶつかり続けている、といった感じだ。 面白いのが、金と原油の乖離が続いているということ。原油はすでに71.6ドルまで下げて…

ダウ、下落

昨日はさしたる理由もなくダウが下落した。114ドル、1.03%下がって、10783ドルである(端数は四捨五入)。金は1210ドルと高水準のままだが、原油は74ドル台まで下げた。不景気→インフレ懸念遠のき、というのと、ユーロ危機→有事、という…

(一日おいて)不安の中の回復

5月12日に大幅に下げた後で、昨日のダウは順調な回復を示した。前日比で1.38%もしくは149ドル上昇して、10897ドルまで戻している。だが、原油価格は75ドル台にとどまり、いっぽう金は1210ドルと、相当な高水準だ。日本円では27年ぶ…

蓋を開けたら一兆ドル

EUのユーロ防衛基金は、総額が1兆ドルになることが発表された。ざっと90兆円で、これならPIGSの財政赤字をまるまる飲み込むことができる。英、独、仏の株式市場ではこの発表が好感されて、たちまち株価が急上昇している。 だが、これはけっきょくギ…

IMFからギリシャへ4兆ドル、ドイツはとどまるか?

IMFの理事会がギリシャ救済融資として400億ドルを承認した。これでいちおう、5月18日の国債償還には間に合うものと思われる。週末中、オバマ大統領がギリシャ危機に対する懸念を表明していたのが、スピード決断につながったのだろう。 そして、EU…