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2014-04-23

眠りの雑談 その4



夢にはいろんな意味があるそうですが、トイレに行く夢などは

単純に生理的欲求として尿意をもよおしている場合もあるそうです。

ワタシもそういうのありますよ。

トイレに行く夢をみたときは、目覚めてすぐオシッコ行きたいみたいな。

まぁそれが間に合えばいいんですけど、

間に合わなければ布団の上に世界地図となりますナ。


橋本先生の『生体の歪みを正す』(橋本敬三著 創元社)の中には、

寝小便についての記述もみうけられます。

そこで橋本先生が児童に対して常に施行しているやり方が面白いんです。

謄写版用鉄筆で皮膚をチクチクつつくんだそうです。

するとからだはクキクキ動く。

そして、この特有の動きが骨格矯正上意味があるそうなんです。


また乳児には両脇腹を指で軽くくすぐるとか、

大人には痛いところをギューっとやるとか、

いずれも骨格配列の歪みを除くことにつながるそうです。

原理さえわかれば、いろんなことができるんですね。


まぁ、チクチクも、くすぐりも、ギューっも、鍼灸も、徒手整復も、

逆モーション誘導整復法も、そして快適感覚も ・・・

操体(法)を体系づけるまでには、

やっぱりそれなりのプロセスがあったということなんだと思います。


そして、そうしたプロセスを知らないワタシなどは、

その体系づけられたものを教えていただいてイイ気になってるだけですからね。

だからその中身を埋めていく作業がきっと必要なんだと思うんですよ。


橋本先生は一体何を成そうとしたのか?

もしかしたらそんなところが作業のポイントなのかもしれません。



中谷之美


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。
テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

2014-04-22

眠りの雑談 その3



爆睡中のウチのおぼっちゃま。見てるといろいろ忙しそうです。

布団をはいでは180°回転。

回し蹴りに回転鉄槌、かかと落としにネコパンチ???

眠ってるはずなのに、あれこれ動き回ります。一体何やってんでしょう?


寝相について橋本先生は、

『生体の歪みを正す』(橋本敬三著 創元社)の中でこう述べられています。


「〜骨格が許された限度を越えて酷使されると、変位を起こすのである。

屈曲で長いこと仕事をしたら、背を伸ばし、両手を挙げて、欠伸をするではないか。

これで骨格の調整をしているのである。

田畑を耕す農夫でなくても、土掘りでもしたら、腰を伸ばして叩きたくなる。

寝相もそれなんですね。体重力を利用して、骨格の凹凸を調整するのである。

それも無意識で、潜在意識が自然療能をやってくれているのである〜」


なるほど寝相は無意識に行うからだの調整機能なんですネ。

ありがたいですよねぇ。

からだは24時間営業で、いつでも修復作業をしてくれてるわけです。

やっぱり治し方はからだが一番よく知ってるわけです。


ワタシは橋本先生が述べられた中での「体重力」ってのが気に入ってるんです。

からだの無意識が利用する「体重力」って、もの凄い威力の調整法だと思いますよ。

自分が意識して行う重みじゃないんですからね。

そして、操体法の施術も、そういう領域に入ってるんです。



中谷之美


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。
テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

2014-04-21

眠りの雑談 その2



「寝る」と「眠る」はほぼ同義語らしいですが、

「寝る」には「横になる」という意味も含まれているんだそうです。

ですから睡眠状態に入っていればもちろん、

横になっているだけでも「寝る」ということなんですね。

日本語ってややこしいです。


話は変わりますが、操体法操法渦状波というのがあります。

渦状波とは三浦先生が体系づけた皮膚へアプローチする操法です。

この渦状波を行うと「意識飛び」っていう現象がしばしばあらわれるんですが、

これが眠ってるんだか、寝てるんだか、よくわからないんですよ。

まるでそのときに不要な回路だけをOFFにして、眠ったような状態にしてしまう ・・・

ワタシはそんなふうに感じてしまうんですが、

これがまたびっくりするような効果も珍しくないとくるんですナ。


手技療法では施術によって治るスイッチをONにするということをよく聞きます。

でも、何でもかんでもスイッチONにすりゃいいってわけじゃないのかもしれません。

スイッチ入れてばっかりじゃブレーカーが落ちちゃうかもしれませんし。


もしかしたら何をONにして、何をOFFにするのかってのが大事なのかもしれませんね。

え?じゃそのやり方を教えろですって?

オツムの弱いワタシにはそんなのわかりませんよ。

そこにいるそいつにでも聞いてみて下さい。



中谷之美


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。
テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

2014-04-20

眠りの雑談 その1



今週は操体法東京研究会ヒヨコちゃんこと中谷の担当でございます。

一週間よろしくお願いいたします。


今度の日曜日(4月27日)は、

いよいよ2014春季東京操体フォーラムが開催されます。

テーマは「入眠儀式 快眠・快醒(かいせい)のコツのコツ」だそうです。

なんだか謎めいたテーマですねぇ。それに儀式ってなんですかね。

もしかして黒装束で、ローソク立てて、ギヒヒ ・・・ なんてことはないでしょうが、

会場ではきっと操体の凄さや愉しさ、奥深さが味わえると思いますヨ。


ところで眠りといえば、健やかな毎日を過ごすための大切な要素です。

肉体的な疲労はもちろん、精神的なものも、神経的なものも、

より良い快復のためには眠りが一番ですからネ。


ワタシらのような仕事でも、

施術後は眠くなるなんて言われる方が多いです。

どこが痛くても、悪くても、ぐっすり眠れるようになれば快復へと向かう分岐点。

ぐっすり眠れる、おいしく食べれる、すっきり出せる。

こうした自然な働きはきっとからだの根本ですし、それが健康への原動力となるわけです。

快眠、快食、快便とは、よく言ったもんです。


眠りはからだを根本から修復させる時間です。

脳を休息させて眠りでエネルギーを充電させるんです。


『前世療法』(ブライアン・L・ワイス著 PHP研究所)の中で

超意識状態のキャサリンさんも言ってますぜ。

「〜完全にリラックスして、エネルギーを使う代わりに自分のエネルギーを回復するのです。

寝ている時、あなたは回復しているのです」って。


そうした眠りのコツを操体的にどうとらえるのか?

これは非常に興味をそそられるテーマじゃないですか!



中谷之美


2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
会場は東京千駄ヶ谷津田ホールです。
テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。

2014-04-19

眠りと想い。


おはようございます

週のはじめから、陽射しの強さとともに気温もぐんぐん上がってきて、半袖でも平気な日もありましたが、昨日の雨とともに気温もぐんと下がり、今朝は肌寒い感じでした。
今日のお目覚めは、いかがだったでしょうか。

 来院者の方に「良く眠れていますか」と質問すると、以前は「あまり寝てないんだよね〜」という人が多かったように思う。話を聞くと、仕事が忙しくて寝る時間があまり取れないとか、子供が夜泣きをして度々起こされるとか、何らかの外的要因があって睡眠時間が取れていない人達だ。

 しかし最近は「寝てるんだけど眠てない感じ」とか「眠れているのかな〜」といった、眠りの質に対しての不満足を返答してくる人が増えたように感じる。こちらは睡眠時間は取れているが、眠っている時や朝起きた時の理想のイメージと、現実のギャップを抱える人達だ。


 
 私自身、ここ10年ぐらいは不眠で悩んだことはない。寝不足と感じる日はあるが、仕事の都合など外的要因でそうなるのであり、外的要因がなければ、いつもどおりに寝て、いつもどおりに朝起きている。不満は感じていない

 しかし、20代後半から30代前半の頃は、なかなか寝付けないとか、夜中に目が覚めて明け方まで眠れないといったことが多々あった。
 そういう時というのは気持ちもイライラしてきて、足の裏にもグッショリ汗をかき、横になっているのがどうにも不快で、起きて歩き回ったりとかしていた記憶がある。
 いつもどおりのことが、いつもどおりいかなくなると、本当に焦ってしまう。そして、からだのせいにする。しかし、からだのせいではないのだ。

 当時はきっちりスーツを着て、ホワイトカラーの仕事をしていたが、とにかく数字や文章とにらめっこしていた時間が多く、左側の頭ばかりを働かせていたと思う。自分のからだの感覚をききわけるとか、そういったことには、まるで無頓着だった。
 からだを自分の道具のようにも考えていたと思う。不調を感じれば、パーツのどこかに異常があるのではないかとか、食べ合わせとか物体的で、わかりやすい事柄ばかりに捉われていたように感じる。動きとか呼吸、自分の想念には意識が向いていなかったと思う。

 なかでも自分の想念「想い」というのは大切だと思う。からだを自分の道具のように考えるのか、それとも一生をともにする絶対的パートナー、アドバイザーと想うのか。その違いは大きいと思う。

 眠りに関しても、眠るときに道具を放置する感覚なのか。それとも一日使わせていただいた、からだに感謝して、あとのバランス調整(疲労回復)を、全幅の信頼を元に委ねる意識を持つのか。それだけでも随分と違ってくると思う。

 まずは「想い」を変えていく。その日一日が自分にとって良い日でも、良くないと思えた日でも、からだとともにあった一日に変わりはない。絶対的価値観をもって、からだに感謝する。相対的価値観でもって、嫌なことがあったから、からだにも感謝しないというのではよろしくない。

 その日一日が、どんな一日であったとしても、自分自身に対して「ありがとうございます」と言葉にして眠りにつく。大切なことであり、誰にでも出来ることでもあると思います。

 まずは想いから、そして呼吸や動きをとおすなどの手入れ法を身につけていければ、より良く眠り、より良く日々生まれ変わる、ということにつながると思います。
 


 眠りに関する手入れ法などに関して、東京操体フォーラムでは、下記の要項にて、より良いものを実技を交えて御提案させていただきます。宜しくお願い致します。

2014年4月27(日)
東京操体フォーラムが開催されます!
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テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
是非お越し下さい。



ソメイヨシノは散ってしまいましたが、開業当時に植えた遅咲きのシダレザクラがようやく花開いてきました。
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一週間お付き合いいただき
ありがとうございました。
明日からは中谷さんの担当となります。
明日からもどうぞ宜しくお願いいたします。

2014-04-18

紡ぐ・・・2


おはようございます

 昨日書いたように、見るということに関しても、ただ見るだけではなく、からだの感覚のききわけをとおしてキャッチするよう意識する。そして、それらを自分自身の中で縒りをかけて、紡いでいく。ということは本当に大事なことだと思います。

 歳がいくつになっても、あるいはどんなに知識が豊富であっても大切だと思います。生かされて生きている限り「もういいや」はないようです。

 いや、むしろ歳をとってからの方が重要かもしれない。脳についても、脳細胞同士のつながり、連携の仕方が変わってくるようだ。

 若くて機能も充実している時は、片方の脳だけに依存していても、大抵のことは間に合ってしまう。間に合うということは良いことではあるが、その次元でという限定を伴う。次元を超えていかなければ、より良い、縒り良くにはつながらない。

 歳をとって脳の機能も衰えてきたという話はよく聞く。しかし、機能が衰えた分を補うように、片方が片方の働きに協力して、より全体的に機能する傾向がみられるという。


 最近「左脳右脳神話の誤解を解く」という本を読んだ。

「左脳・右脳神話」の誤解を解く (DOJIN選書)

「左脳・右脳神話」の誤解を解く (DOJIN選書)

 その中に脳機能の研究者カベザらのグループの、高齢者と大学生の単語を覚える課題での、脳活動の違いが脳画像写真とともに説明されていた。内容については長くなるのでふれないが、結果的に単語を覚える成績に両者の違いはなかったが、言語課題を実施中の大学生の脳活動は左脳がやや活発に活動し、高齢者左脳だけでなく右の前頭葉にも脳活動がみられたという。
 カベザらの解釈は、加齢に伴って左右それぞれの脳活動が低下しても互いに協力しあうことによって、左右それぞれの脳が得意なはたらきをしてもたらされた大学生と同じレベルの成績を生み出し、維持できるためとしている。


 左右の脳にも、このような協力し合う連係システムがあるということは有難くもあり、悦ばしく思う。左右の脳にはそれぞれ得意、不得意があるが「これは左脳にやらせる」「こっちは右脳に」と分断させるような、決め付けはしない方が良さそうだ。

 今の世の中は、左脳ばかりを働かせるような風潮となってしまっているが、片方ばかりを働かせるのは、効率がよくない。また疲労、疲弊にもつながる。右脳の協力も必要だと思う。

 言葉にしても、言語の働きを担うのは左脳が優位となる。しかし左脳だけで、そういった働きをしている訳ではない。左脳だけだとしたら、無機的で豊かさが感じられないものになると思える。人間関係もギスギスしそうだ。鍵を握るのは、感覚や感性だと思う。これらが右から左に橋渡しされることで、生きた言葉が生まれてくるのだと思う。

 だから「決め付け」や「縛り」を解除し、「今ここ」「今ここ」のからだの感覚のききわけをとおして、左右の連携を縒り密に紡いでいくことが必要だと思う。

 老いても積極的に快をききわけ、十分に満足して生きようという意識が大事。脳もそれを望んでいるから、左右両方で協力して、その意識に応えようとするのではないだろうか

 また、若いうちからそういう意識を持っていれば、一つの次元にとらわれることのない、よりクリエイティブで豊かな人間になっていくのではないだろうか。


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2014-04-17

紡ぐ・・・1


おはようございます

ずいぶんと暖かくなってきましたね。
日中は木綿のシャツの肌触りがすがすがしく、ここちよく感じます。

木綿でも絹でも、生地を織るには縦糸と横糸を交叉させて織り込んでいきます。人間社会は「報い」の成立する社会ですが、「救い」の想念をところどころで立て、織り込むように意識すれば、気持ちよく快適に過ごせる、良い「報い」となってかえってくると思います。
ダメージデニムがカッコイイと言っても、横糸だけとなってしまえば、肌触りが良くないですものね。


生地を織るには、糸が必要だが、糸は紡がなければならない。紡ぐとは、綿や繭を錘にかけて繊維を引き出し、縒りをかけて糸にすることを意味する。

 この紡ぐという言葉は、糸をつくるとき以外でも使われる。「言葉を紡ぐ」「心を紡ぐ」「いのちを紡ぐ」など、なんとも心地よいヒビキとなる。なにか大切に育むような印象を受け、やさしさや美しさも感じられる。「言葉を紡ぐ」という場合は、詩や文章の雅さを表すものでもあるという。

言葉には認識を共有するという面がある。これがなければ言葉での意思疎通はありえない。カラスが黒いというのは、みんなで概念を共通認識として共有しているということ。実際には、光のあたり方などで、白く見えている部分もある。しかし、あえてそんな事をつっこむ人はいない。概念を共有するから意思疎通がスムーズにいく。便利ではある。

 しかし、それによって物事の本質とか真理といったものを、なおざりにしてしまう面もある。概念というのは頭でつくる世界であり、そこに捉われてしまうと本質がうらむやになってしまう。これは、感覚のききわけを蔑ろにすることにもつながる。心の豊かさにはつながらない。
心の豊かさどころか、身心のアンバランス、不調を招くことにもなる。からだは感覚を共有したいと望んでいるのに、頭でそれをシャットアウトしてしまっていれば、身心のアンバランスは起こるべきして起こる。当然の報いでもある。

 概念は概念として持たなければならないが、そこにもう一捻り、感覚のききわけを加えてほしい。からだにききわける、自分自身に宿る御魂にききわける。
 カラスは黒い。しかし自分の頭の中で、のっぺらぼうに黒く塗りつぶして縛り付けないこと。この縛りが良くない。目で見ていることは事実なのだから、目で見たというからだの感覚をききわける。決してのっぺらぼうな黒さではない筈だ。
からだはありのままの真実を伝えてくれているのに、頭の既成概念で縛ってしまうと真理は立たなくなってしまう。
 

最近読んだ本にこんなことが書かれていた。
「目で見る行為というのは、ただ見るのではなくて、見る対象と内面的な交感・交渉を持つ意味があったという。古来、森や川を見ることは、その森や川が持つ自然の強い力を自分の身に移し取る行為だった。対象の魂をよびこむことで新しい生命力を身につけようとしたのです」

白川静 文字学入門 なるほど漢字物語

白川静 文字学入門 なるほど漢字物語

 頭の既成概念で縛ってしまうということは、まわりの自然環境の持つエネルギーもシャットダウンしてしまっているとも言える。まわりの自然環境はエネルギーを「受け取っていいよ。そしてお互いに、より良くなっていこうね」と手を差し伸べているのだと思う。受け取らないのは勿体無い。

 ただ見るだけではなく、もう一捻り。からだの、あるいは御魂の感覚のききわけをとおして、しっかりキャッチする。それらを自分自身の中で縒りをかけて、紡いでいく。
 「言葉を紡ぐ」「心を紡ぐ」「いのちを紡ぐ」という語に共通するのは、そういうことだと思う。だから、やさしさや美しさを感じるのかもしれない。

つづく。


2014年4月27(日)
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テーマは「入眠儀式 快眠・快醒のコツのコツ」
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