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東京操体フォーラム実行委員ブログ RSSフィード Twitter

2014-09-16

姿勢その1

 佐助が担当する三日目です。よろしくお願いします。

 農業ネタばかりですと農業を本職にしたのかと思われますが、リハビリテーション科に勤務し、ありがたいことに毎日20名ほどの予約がうまっていて、臨床を真剣に取組んでいます。

 特に女性に多いかもしけませんが、臨床をしていて、「姿勢が猫背にならないように気を付けている」と言われる方を身受けます。美しい体系・姿勢を維持したいという自我意識が強いのかもしれませんが、美しい姿勢とはどういった姿勢なのでしょうか。  
 大抵の方は、学校の先生や両親などに姿勢を正す場合に「背筋を伸ばしなさい」と指導を受けた記憶があると思います。この見た目だけに特化した姿勢矯正をすると、大抵の場合、胸を張る事を強調するか、腰椎を反って(伸展)背筋を伸ばす姿勢になってしまいます。

 姿勢矯正による背筋を伸ばすと、からだはどういう状況なのかを簡単に紹介してみます。
 胸を張る事を強調するか、腰椎を反って背筋を伸ばす姿勢によって、足底の重心は踵へ移行し、膝関節は完全伸展、骨盤の重心が前方に移行しながら後弯曲(前傾)します。これによって下肢が完全にロックした状態になります。そして体幹は伸展しますので、背中の筋は収縮(等尺収縮)した状態になり、背部の筋緊張が高くなって姿勢を矯正(強制)しています。
 この姿勢で、実は体調を崩している方が多いのではないでしょうか。

 腰椎だけをとってみても、骨盤や下肢をコックした状態で、腰椎を伸展するわけですから、椎間関節にストレスがかかることや、狭窄症がある場合には神経が絞扼されやすくなり、またすべり症がある場合は腰椎が更に前方に押し出される形になるなど、多くの症状悪化をまねく可能性が示唆されます。
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 姿勢を良くするために「背筋を伸ばす」というのは、実はからだに負担をかけていて、痛みなどの症状悪化の原因になっていることが多く、このような方には身体運動の法則を指導することで改善がみられるケースをよくみます。

 明日は自然体立位について書きたいと思います。
 今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

2014-09-15

からだに負担をかけていると

 佐助担当の二日目です。よろしくお願い致します。
 
 からだに無理をかけ続けると・・・。やはり感覚の感受性・感覚のききわけ能力は落ちるようです。

 からだの感覚には臭覚・味覚・触覚・聴覚・視覚のいわゆる五感の知覚があります。この知覚の情報を常時感じていると、様々な知覚・感覚の情報が多すぎ、不必要で無関係な信号が大脳皮質に過剰に伝達され、思考障害や困惑などの症状が起こり統合失調症に陥ることもあります。通常の場合は不要とされる情報はシャットアウトする感覚のフィルターによって必要な感覚しか意識に上らないようになっています。これは、感覚情報が集まる視床という脳部位に感覚入力のフィルター機能があり、無秩序で過剰な信号が大脳皮質に行かないよう感覚入力を制限しているためと考えられています。例えばたくさんの人が雑談しているような雑踏の中でも、自分が興味のある人の会話は自然と聞き取ることができたり、洋服が皮膚と接触している感覚が普段は気にならないように感覚フィルター機能が働いています。

 農業など強い力を使いからだを使って酷使していると、知覚の中で特に触覚の感覚のフィルターが強く働くように感じました。そして、強いパワーに比重をおくために巧緻動作の能力の低下、骨盤・肩甲骨の動きがロックすることで筋肉の等尺性収のパワーを高めているように感じられました。
 そして骨盤や肩甲骨の動きのロックされることで、からだの連動の動きが不自然になりやすいことも確認できました。

 これらの状態を自然な状態に戻すのにいろいろ試してみましたが、やはりからだの感覚でききわけて(感覚分析)、快適感覚をあじわう(操法)のが一番の近道でした。

 今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

2014-09-14

長野より

 今週1週間担当する佐助です。よろしくお願い致します。

 現在はまだまだリハビリテーション科に勤務しながら、サニーレタス野沢菜の出荷がまだまだ忙しく続いています。長野県は高冷地ということもあり、野菜が多く生産されていますが全国一位の生産量をしめているのは、エリンギ、えのきたけ、セロリ、つけな、パセリ、松茸、水わさびなどがあります。そしてもちろんレタスも全国一の生産量(194,600t)をほこっていて、僕の家のサニーレタスは、主に愛知県に毎日送られています。
 今年のレタスは平均して値段も良いのですが、値段が良いということは、雨が多く品質や量の確保が難しいということになります。今年みたいに雨が多い時はカルシウムを散布したりしていますが、それでもサニーレタスは腐れ葉が多く出やすく、太陽の日照時間が短いことで葉にサニーレタス特有の赤みが出なかったりと、天候に大きく左右されています。もちろん品質の問題だけでなく、雨が多いと畑に車が入らないので、約100ケース(1ケース15個入り)を運び出しになり、時間も手間もいつも以上にかかります。

 今年は自分自身のからだにも、だいぶ無理をかけているなぁという感じです。からだに無理をかけている状態の現状からも学ぶことが多くありました(あまり良い事でもありませんが・・・)。

 今週は野菜大国の長野県からです。今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。

2014-09-13

7日目

日々是好日 森下 典子 (新潮文庫

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

難解な茶道入門書を読んでしまったら、少しばかりの茶の湯に興味のあるくらいの人の中には、尻込みしてしまう方もいるかもしれませんが、この本を読んだら、やってみようと思う人が増えるのではないでしょうか。

私の鍼灸師匠は、「続けられることが才能です。」と、言い切りました。

では、続けたらどうなるのか?

それは、その人が選んだ道を生きてみるしかない。――そう言われてしまえば、身も蓋もないのですが――そんな横着な問いに、この本は見事に答えています。

これは、ニュータイプ日本的茶道入門書として、将来古典となるのではないかと思います。
何だか、本の帯の推薦文みたいになってしまいましたね。

でも、本当にステキな本ですよ。

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2014年秋季東京操体フォーラム」 開催

今年は11月22日(土)23日(日)の二日間開催致します。
メインテーマは操体進化論です。

尚、22日は場所の都合上、人数が限られております。
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813

2014-09-12

6日目

「筋肉」よりも「骨」を使え!
甲野 善紀・松村 卓 (ディスカヴァー携書)

甲野先生の言葉

武術とスポーツとの大きな違いは、武術のルールは人が決めたルールじゃないということです。(中略)この社会で生きていく場合でも、そこで生きるルールはいろいろありますが、それは絶対のものではありません。だから、まず身体の構造からくる働きなど、元から決まっていたルール以外は制約を受けないようにする。そういう状態にすべてリセットし、そこで自分がどう動けるかを考えるんです。(中略)そうやって意識や発想を変え、自分自身の自由度が増したところで、今度は人が作ったルール、様々な常識を理解し、そのなかで自分のしたいことをどう展開するか考えるんです。』


これは、超Aクラスの教育論だと思います。
もう一つ、重要なKey wordが挙げられています。

『面白くて命懸け』


要点として
・面白いと感じて、夢中になってやること
・少し気を抜いただけで大きな事故につながる状況で行なうこと
→自然と質の高いトレーニングができるようになる
→すごい動きにつながっていく

上達の構造を簡潔に表現しています。

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2014年秋季東京操体フォーラム」 開催決定

今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」です。

特に、22日は場所の都合上、人数が限られておりますので
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813

2014-09-11

5日目

諦める力 為末 大 (プレジデント社

スポーツ界の現状に問題を提起しています。
「やれば出来る」「努力が足りない」という言葉に囚われて、止めるタイミングを失っている選手が多いそうです。

『欧米の感覚では、コーチをつけずに個人で競技に取り組むアスリートは少ない。なぜなら、海外の選手とコーチの関係は、いわば指導者のアウトソースだからだ。(中略)日本の場合は、まったく正反対の考え方が一般的だ。指導者と選手の関係は、先生に教えを請う生徒という、いわば師匠と門下生のような関係だ。』


という体質も関係しているかもしれません。
文中で、ビート武さんの言葉が引用されています。武さんは、母親からいつも「おまえは、そんなものにはなれない」と言われていたそうです。そして、それは優しい時代だったと述懐しています。

『「おまえは、そんなものにはなれない」という前提であれば、たとえ本当に何者にもなれなくても、誰からも責められない。もし、ひとかどの人間になれたら「立派だ、よくやったな」と褒められる。それを「優しさ」と言ったのではないだろうか。』


『まずは「自分はこの程度」と見極めることから始め、自分は「何にでもなれる」という考えから卒業することだ。そこから「何かになる」第一歩を踏み出せるのではないだろうか。』


『「やめてもいい」という発想は、「自分がいいと思うところまででいい」ということでもある。』


自分を知る、という事は難しいものです。

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2014年秋季東京操体フォーラム」 開催決定

今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」です。

特に、22日は場所の都合上、人数が限られておりますので
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813

2014-09-10

4日目

日本の身体 内田樹 (新潮社

日本の身体

日本の身体

合気道家 多田宏先生との対談に、特に興味を持ちました。多田先生の言葉が素晴らしい。

『・・・日本武道の歴史というものが、植芝盛平という名人のところで、一つの結論を出したのです。・・・「対峙を超越し、相手を制する」・・・西洋のスポーツは、ルールの下での勝敗であり、上位にあるキリスト教が方向を修正してくれますから。・・・安らぎは教会や聖書によってのみ得ることができる。スポーツはそういう無言の条件の下で行われる、身体運動なんです。・・・』


これは、スポーツのみならず、政治・経済・社会にも当てはまる事ではないでしょうか。

日本人には、根っ子のところで馴染めない訳ですね。

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2014年秋季東京操体フォーラム」 開催決定

今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」です。

特に、22日は場所の都合上、人数が限られておりますので
ご参加希望の場合はお早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813