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2015-06-14

★21世紀の貨幣論/フェリックス マーティン


 21世紀の貨幣論

  ――ピケティ本ではない(念のため)


熟読完読。

お金とは何かという興味は、言葉とは何かという興味に似ている。身近なのに謎めいている。射程がきわめて広く、考え始めると妄想と興奮が尽きない。

ここ10年ほど、日本や世界の動向に絡んで経済学への関心が自分のなかで大きな渦を巻いてきた。それを学んでこなかった後悔とともに。

「景気って?」「インフレ・デフレって?」「マクロ経済って? =個人の財布と国の財布は仕組みが異なるの?」さらには「金融って? 」といった謎がその中心だ。これがわからないとどうしようもないだろうに、じつはわかっていなくて、いつももどかしい。

そしてこの本は、経済学の教科書というような本ではまったくないけれど、ともあれそうした興味を間違いなく射抜いてくれた。私としては、経済学の理解がようやく一歩だけ確かに進んだ感がある。ことし上半期の読書では最大の収穫か。

お金をめぐる日ごろのふるまいや気持ちは、ごく当たり前に思えるが、じつは長い歴史のうちに完備された市場、貨幣、銀行、金融といった巧妙な仕組みに慣れているからこそなのだろう。この本を読んでまずそのことを思い知らされた。「お金とは何か」を探るのが面白いのも、そうした新鮮な発見が次々にもたらされるからだろう。(インターネットが当たり前の私たちの生活もまた、短い歴史のうちに完備された様々な仕組みに慣れているからこそだが、それと同じこと)


=以下、読書メモ=

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