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2004-10-12

宗教をぬげ、国家をかぶれ

いつか日本が君主国から共和国に転じたあかつきには、

学校の先生や総理大臣やテレビのアナウンサーは、

一般の子供を「ちゃん」づけで呼ぶのと同じように、

皇室の子供も「ちゃん」づけで呼ぶようになるのだろうか。


もちろん、個人や共同体においては、

従来どおり「さま」と呼ぶ人がいるだろうし、

「さま」と呼ばない人もいるだろうが、

個人どうしの多くは、

お互いにそれを認め合ってトラブルにもならないだろう。

私も、このことで他人からとやかく言われたくないし、

他人にとやかく言いたくもない。

細木数子も信じようが信じまいがとやかく言わない。


しかし、国としては、つまり新しい日本共和国としては、

公の場で皇室に特別な敬称や敬語を使用することを

法律で禁じる可能性はあるのではないか。

もしかしたら日の丸や君が代も禁じるかもしれない。

そのとき、皇室に依然として特別な敬意を抱いている人々は、

その禁止法に対してどういう反応をするのだろう。


#ちなみに、新日本共和国は、日の丸と君が代は廃止しても、

 新しい国旗や国歌への侮辱は許容しないのだろう。

#ついでながら、マクドナルドの場におけるお子様に対する敬語を

 禁じる法律はいつ出来るのやら。


 *

 

 

フランスのいわゆる「スカーフ禁止法」をめぐって、勝手に連想してみた。


この法律をめぐって拉致事件が起こったことはすでに報じられた。

加えて今度は、

スカーフをぬがされても髪は見せられないと、

頭をまるめてしまった女生徒がいるというニュース。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/3708444.stm

こちらも参考→http://d.hatena.ne.jp/Soreda/20041011


この法律の狙いを、私はよく知らない。

しかし踏まえておくべき点はいろいろあるようだ。

●フランスには「非宗教性」という建国以来の理念と議論があるらしいこと。

●ムスリムのスカーフだけを禁じているわけではないらしいこと。

●しかし、イスラム教ではスカーフ着用こそが「法」であるらしいこと。


以下参考


《フランスでは日本同様信教は自由であるが、同時に憲法で「非宗教性」が明記されている。端的に言えば、フランス国家はまったく諸宗教から独立していなくてはならない、ということであり、そのことから公共病院や公教育において、宗教性が厳格に排除される。》(極東ブログ)

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/01/post_6.html


《同法は「顕著な宗教的標章の公教育の場での着用禁止法」と呼ばれ、フィヨン教育相も一日、適用対象は「公教育の場」に限定され、家庭など学校以外では着用は自由だと強調。公立校では大型十字架やキパ(ユダヤ教の男子の帽子)も禁止対象となることや、スカーフ着用の女子生徒が登校しても入り口で排除せずに対話する−など詳細な実施要領も通達した。》(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040903-00000013-san-int


《…ヘッドスカーフ着用はイスラムの法なのである。日本やキリスト教圏では、信仰とは個人の内面の問題に還元されているが、イスラムにおいて信仰とは法の遵守であり、スカーフの着用は法で決められているのだ。そしてこの法は、本質的に国家を凌駕する。イスラム教であるということは、イスラムの法が国家を支配することになる。これはフランスと限らず、近代国家には許し難いことになる。だから、スカーフが問題なのだ。》(極東ブログ)

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2004/01/post_6.html


フランス大使館のサイトから

http://www.ambafrance-jp.org/japanese/info_generales_j/imagefrance_j/societe/

→「非宗教性」


 *

 

 

ところで、フランスの公立学校で、仏教徒の子供が昼飯を食べる前に合掌して「いただきます」と言うのは、OKなのだろうか?

dstrdstr 2004/10/13 10:57 僕は、家で食事のとき、ふざけて「いただきます」と言いながら合掌したら、怒られました。

tokyocattokyocat 2004/10/14 09:19 子供のころ、家では「いただきます」をいう習慣はなかったですね。家族内では、父や祖父は「おはよう」も言わなかった気がする。昔の田舎の日本じゃ、あんがいそんなものだったのではないでしょうか。現代の都市の核家族ではどうなのでしょうね。

dstrdstr 2004/10/14 10:38 うちは祖父母と同居でしたから、そのころは言っていたと記憶しています。いなくなってからは、父母と兄はだんだん言わなくなりました。僕は「た〜きま…」ぐらいの感じでラフに言っています。なんか言わないと気持ち悪い。

SoredaSoreda 2004/11/08 10:45 リンクを辿って迷い込みました。そしたら自分のページがあってびっくり! Soredaです。「宗教をぬげ、国家をかぶれ」ってカッコいいタイトルですね。実際国民国家ってこういうことなんでしょうね。ところで、私は自分が「いただきます」を発語していることさえ気づかないほどに「いただきます」がくいこんでいる人だったみたいです。家族も。今日本に住んでないんですがそれでも多分時々言ってると思います。だからこれは私にとっての規範、法ですね。

tokyocattokyocat 2004/11/09 14:24 Soredaさん。初めまして。いつも注目しています。毎日リンクしたいほどです。このことを語りだしたらどんどん長くなって面倒くさくなるに決まってるから黙っていよう、と思うようなことを、やっぱり黙っていられなくて書く、といった姿勢を感じ、いつもうたれます。どうぞこれからもよろしく。

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