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2004-11-13

映画の音楽は映画みたいだ

NHKが「あなたが選ぶ映画音楽」という特番をやるようだ。(*訂正 すでに進行中)

http://www.nhk.or.jp/eigaongaku/

いま候補600曲をずらっと並べて投票受付中。

その中で私的に永久不滅と言い切れるものを探してみた――

『冒険者たち』

『真夜中のカーボーイ』

『バグダッド・カフェ』

『明日に向って撃て!』

 ……これだけ? みな超有名。


『冒険者たち』は口笛とギター。まさに青春の映画。

レティシアが海に沈んでいくときのスキャットがまた忘れられない。

『真夜中のカーボーイ』は、ニルソンが優しく歌う「うわさの男」と、

もうひとつ暗く寂しい曲(これも口笛)が、

ともにテーマ的に使われ、甲乙つけがたし。

ちなみに、タランティーノ『レザボア・ドッグズ』の

エンディングに流れる「ココナツ」という歌が、

あまりに絶妙の選曲で、映画に劣らず圧倒されたが、

これもニルソンと知って驚いた。

もちろん「うわさの男」とは全く違ったテイスト。

ただし『レザボア・ドッグズ』はリストにない。

『バグダッド・カフェ』の「コーリング」は、

出だしからあまりに特異なヴォーカルとアルペジオ。

『明日に向って撃て!』の「雨にぬれても」は、

番組できっとベスト10くらいに入るだろう。

落ち込み回復の魔法ソング。

Because I'm free. Nothing's worrying me.

この映画全部がそういう力。ほかに胸にしみるスキャットもある。

(口笛やスキャットというのはツボなのかも)


こういう選択では、

音楽が「地」というより「図」として

独立して記憶に残ることが大事なようだ。

それでいて、映画には完全に溶け込み否応なくもり立ててしまう音楽。

もちろん映画自体も文句なく好きじゃないとダメだ。

音楽だけの支持はできない。というか、音楽からみれば、

映画のほうがその音楽に溶け込みもり立てているような関係がナイス。

というわけで、

そんな幸福な関係は、それほどたくさんはないのだった。

(そもそも見てない作品もいっぱいあるし)

『タクシードライバー』なんかはともに最高だが、

音楽が映画となんだか一心同体でありすぎて、

当たり前に響いてしまう。


日本映画がなかなかいいのが見つからない。

『戦場のメリークリスマス』は、

映画館であの旋律を初めて耳にした衝撃、さらに

ビートたけしが「メリー・クリスマス」と叫ぶシーンで

繰り返されたときの鮮烈さ、空前の体験だった。

ところが映画は100点満点とは言いがたく…。

意表をついて『20世紀ノスタルジア』(広末涼子主演)の

「ニューロンシティの夜」はどうか。

しかしこれもリストにない。


…というわけで、話はおしまい。

dstrdstr 2004/11/14 14:59 ミシェル・シオン『映画の音楽』という本がありますよ。一万円ですけど…。

tokyocattokyocat 2004/11/15 00:32 1万円 !? うぐぐ

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