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2005-03-31

島国ブログ


北田暁大東浩紀のトークショーを見に行った(参照)。『ユリイカ』もぱらぱら目を通した。インターネットやブログは広範な現象だが、やはり「はてな」は話題の中心にくる。インターネットは広がりも繋がりもリゾーム化してまったりして動物化してロマン主義的シニシズム化しているはずなのに、この偏りはいかに? 『嗤う日本の「ナショナリズム」』や『ユリイカ』をつい手にするような人が、たまたま「はてな」に集うようになっただけで、他のいろいろなものをつい手にするような人はまたそれぞれ別のところに集っているのだろう。それでも「はてな」は、なにかこうハブやメタの位置にあるようにみえる。私の生まれ育った日本という国がたまたまいくらか世界の中心にあるのと同じ程度であれば、「はてな」もまたブログ世界の中心にあるのだと思って、これからも叫ぼう。

それにしても、北田氏と東氏の会話は、コンビニ前にたむろしてジュース飲んでただダベっている最近の若者のようでもあった。コンビニ前でみんながみんなあんなテーマを語っているわけもないのだが、口調やたたずまいが似ていた。だから「なんだ北田くんじゃないか」と近所の知りあいのごとく声をかけたくなっても不思議ではない。それは、街中でタモリにあって「ようタモリ」と肩をたたいてしまうのとまったく同じ、かというとそうでもない。「はてな」は、テレビのように眺めたり論じたりする対象でもあるが、我々がそのなかを動く場であり、互いの動きそのものでもあるのだから。じゃあ「はてな」は会社や学校や地域のようなものかというと、ほとんど現実の関わりはないから、やはり違う。たしかに共同体に似た性質はある。だからこれを通常の世間のつきあいに還元してもいいし、これにコミュニティの可能性を探ってもいい。だがそれより、言語の意味の現れ方にしても、人間の関係の現れ方にしても、人類史上ちょっとないような新しい状態なのだと捉えたほうが、どうしたって面白い。では、同時に、言語や人間の長年なじんできた状態はいよいよ諦めるべきなのか。いやそんな大それた苦労はいらない。大人から子どもまでいつのまにかもうそうなっている。

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『嗤う日本の「ナショナリズム」』についてはこちら

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20050326

x79xxxx79xxx 2005/03/31 09:02 はてなを特別視するつもりもないのですが、ここと比べるとmixiの動物化って凄いと思いませんか?(確かmixiの事を何処かで言ってたのできっとあの中の何処かにいるのだろうなって憶測で言ってます)

tokyocattokyocat 2005/04/01 04:49 mixiはたまに覗いていますが、上で言った「通常の世間のつきあいに還元する」ような利用が、mixiには目立つように思います。動物化(まったり傾向)が凄いとしたら、直接の相手だけを意識する度合いが大きいからかもしれませんね。はてなに何か書くときは、こういうコメントであっても、どこか不特定の人を意識しがちですよねえ。

x79xxxx79xxx 2005/04/01 09:30 ネットワークコミュニティに於ける動物化は2chに於いて顕著に顕れてると思いますが、無記名が基本の2chと自己同一性を重んじたコミュニティのmixiが似た傾向を生みだしてるのは面白いなあ、とか思ってそれがなんでだろうって考えてます。勿論、mixiが2chを通過した後に出来ているというのはあると思うんですけど。
東浩紀氏の動物化という概念はweb上でちらほら見ているのでだいたいの概念は捉えているつもりですが、ちょっと真面目に読んでみるかって事でご本尊の「動物化するポストモダン」をamazonに注文しました。昨日、届いたようなのでボチボチと読んでみます。

tokyocattokyocat 2005/04/01 19:40 『動物化するポストモダン』は明快でいいですね。『嗤う日本の…』とは、双子の書といっていいかもしれません。でも著二人はそれぞれ、いわばかつてのオタクと新人類それぞれの若者(実際は若者ではまったくありませんが)の典型みたいに好対照にみえて、非常におもしろかったです。