《このニューラルネットワークをわずかに異なる亜種のネットワークと対戦させた。自己研鑽と呼ばれるステップだ》
http://wired.jp/2016/01/31/huge-breakthrough-google-ai/
これはまさに遺伝子変異による個体と個体の生存競争と同じでは? 進化の原理。
昨今の人工知能に垣間見ているのは、「脳の模倣」というより「進化の模倣」なのかも。というか「進化そのもの」なのかも!
さてそれはそれとして、この囲碁対戦で、この人工知能は、棋士のような直観を獲得するのに「碁盤を画像として捉えた」、とかなんとか報じているニュースがあったと記憶する。
その記憶をもとに、100%の思いつきを言うと―― あらゆる命題や証明は、それぞれたった1つの巨大な数字に置き換えられる、というのがゲーデル数だったと思うのだが、あらゆる物体は、それぞれたった1つの画像(巨大な画素編成パターン)に置き換えられる、ということになりはしないか?
そして、その画素編成パターンは、あらゆる物体の意味や価値も知らぬまに変換できている。どの画像編成パターンが猫なのか、とか。さらには、どの画素編成パターンが「ノンキそうな猫」なのかとか、どの画素編成パターンが「勝てそうな碁盤」なのかとか。なんかそういうことか?
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(2017年)
『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか』を読んだところ、囲碁における人工知能のブレイクスルーはモンテカルロ法の適用がポイントだった、と解説されており、まさにモンテカルロ法こそは「碁盤を画像として捉える」手法だ。