tokyokidの書評・論評・日記

【書評と論評】これまで約2年間にわたって「書評」だけを取り上げてきた。これからは従来のスタイルによる書評に加えて、新たに「論評」も随時織り込んでいきたい。具体的には過去になんらかのメディアに掲載された記事を書評の間にはさんで、当ブログに掲載していく。もちろん掲載元の同意は得てある。これからは誰の人生に於てでも思い当たることがあるであろう森羅万象についての、Tokyokid の書評(本)や論評(記事)を発信していくつもりだ。 (080808)

2017-03-21 日記170321・文科省公認の誤字や当て字

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日記170321・文科省公認の誤字や当て字

 来月から新学期だ。胸をふくらませて小学校一年生になる児童が全国にいる。だがこれらの児童の教育の最高行政機関である文部科学省に指導を任せておいていいものだろうか。最近学校で教えられている下記の日本語の用例からすると、とても任せてはおけないと思うのは筆者だけではなかろう。なんとなれば、下記の新旧用例を見ていただこう。

【涼(サンズイ)】これはもともと「凉」とニスイが正しいものを、小学生が間違いやすいということで、文科省が勝手にサンズイを正しいとこじつけたものだ。他の字を見ても、サンズイは液体、ニスイは気体と正確に使い分けている。なんで「涼しい」とサンズイで許されるのか、文科省に見解を聞きたい。

【古希】これは「古稀」の間違い。もとは杜甫の「「人生七十古来稀なり」が出典。辞書で「古希・古稀」などとj併記してあるものは、出版元が文科省にへつらってそのように記載しているに過ぎない。

白州】もともと「白洲」と書いた。江戸時代の奉行所など、罪人の疑いのある者を取り調べる「おしらす(お白洲)」のことである。白洲は、川の中流に浮ぶ「中洲」などと同じで玉砂利を敷き詰めてある場所のことであるから、これも間違い。第一市販ウィスキー名前が「しらす」ではおかしいではないか。また旧国名をたとえば「近江遠江信濃上総出雲」などを「江州、遠州信州上州、雲州」などと略して呼ぶこともあり、「白州」と書けば旧国名にそういう国があるものと誤解しかねない。避けるべき誤用だ。これも小学生が間違えるから間違ったほうを正しいとした文科省独自の見解に基くものかも知れない。文科省の見解を質したい。

 以上はいずれもジイチャンが小学生の孫に教えていて、あとから孫に「間違っていると先生にいわれた」実例だ。ほかにもあるだろう。嘆くべきことだが、日本中公立高校から漢文が消え、いまでは漱石、鴎外、直哉など規範とすべき日本語もテキストが教科書から消えてしまった。これはまさしく日本語の衰退だ。□

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花びし愛花びし愛 2017/03/21 19:44 今回のブログを読むまで、誤字、当て字を使われている事知りませんでした。
以前、ゆとり教育で円周率を3にするという記事を読んだ時、言葉がありませんでしたが、ブログを読み、日本の「国語」はどうなるの?とため息がでました。
私は、古文や、漢文を読むのが好きです。古稀の出典「杜甫の曲江詩」を知っていれば古希などありえません。試しに辞書をひいてみました。私の持っている漢和辞典は昭和47年版三省堂の金田一京介編著です。この辞書では「古稀」が正しく「古希」は代用と記されていました。同じように、涼を調べてみるとにすいへんの涼は、iPadではでません。じしょでは、常用漢字外、人名用、となっていました。
漢字の良い所は、文字を見ただけで、そのことが分かるという利点があるのですが、本当に悲しいことです。

ふ 2017/03/22 09:20 私も今回のブログを読む迄誤字、当て字が何と文科省公認ですっかり世の中に殊に小学生の頃から使われ蔓延しているとは!嘆かわしいです!
因みに電子辞書では涼はサンズイ、白洲、白州、古希はこれだけ、私の持っている三省堂の国語辞典第二版、昭和48年版、金田一京助ですが古希が最初古稀はその次
白州は先で白洲は後でした。以前川柳を作句する時サンズイにしようか二スイにするべきかとても迷った事があります。私の場合は文科省で無く文部省の方が馴染みやすいのですよ!私は今でも日本人に生まれて良かったと思っています。何故なら漢字が読め、了解、会得出来るから!!正しい漢字、日本語を勉強、使用したいと切に思います。

夏丸夏丸 2017/03/22 09:42 誤字・当て字となると少々身が細ります。我が身もその愚を重ねているのではと。でもご高説は良く分かります。同感です。
文字にはそれぞれ意味があります。その成り立ちを無視するようなことでは困ります。
誰にも読めるよう、複雑多様な漢字を整理したい、あるいは簡略化したいとする文科省の考えも分かりますが、誤字当て字では困ったものですね。

tokyokidtokyokid 2017/03/22 17:59 花びし愛さま、辞書を引くお手数を掛けて迄コメントを有難うございました。私はこういう誤字、当て字を読まされると腹がたって
しまうのです。世の中なんでも簡略すればいいというものではないと思います。簡略化して漢字を置き換えてしまえば意味が違ってきます。ということは将来の日本語は素性の怪しい言語になってしまうのでしょう。

tokyokidtokyokid 2017/03/22 18:08 ふ さま、私と年代が同じふ さまは旧字ばかりの戦前の新聞、雑誌等を覚えておいでですから自然に見方も私と同じになります。私は今の辞書編集者のなかにも文科省公認の誤字、当て字はおかしいと思っている人はいる筈ですが、国家権力にはかないません。自分の手で誇るべき自分の文化を破壊してしまう日本民族は悲しい民族ですね。

tokyokidtokyokid 2017/03/22 18:15 夏丸さま、はい、実は私も毎日流されて誤字、当て字を使っているクチなのです。本当かどうか知りませんが中国人は「嘘を百篇言えば、それが真実となる」と信じている民族だそうですが、まさか自分の国の政府が自分の国民にこれをやってしまうという事実には開いた口が塞がりません。

2017-03-11 日記170311・舐めて味噌、付けて味噌

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日記170311・舐めて味噌、付けて味噌

 これはもひとつ、「舐めてみ、付けてみ」という謳い文句がついている商品である。商品名としては、なかなかしゃれているだけではなく、みごとに中身を表していて用途をしっかりと宣伝している。実質的には、これは一種の「嘗め味噌」である。

 この味噌を作っているのは愛知県のメーカーで、最初は関西で普及していたが、最近になって関東のスーパーでも商品棚に並ぶようになってきた。で、味はどうかというと、私には、もひとつの味であった。私のような昔者は、祖母が大豆や小麦や塩、麹を使って手づくりしてくれた嘗め味噌の味を覚えているから、どうしてもそれと比べてしまう。いまどきの味噌は甘く感じてしまうのだ。やはり子供の時に覚えた味は、生涯忘れないのである。だからといって、いまの若い人の舌に合わないというわけではない。むしろ若向きの味で、なまの胡瓜や人参につけてかじる味噌としては、好まれる味かも知れない。

 味噌は日本中どこでも作られているが、各地の味噌を比べると、味に微妙な差がある。この差が味の良し悪しを決めるのだ。この「舐めて味噌、付けて味噌」は、赤味噌にダシと砂糖を加えたものだと思うが、単にダシと砂糖の味を出すだけではなく、そこはかとないコクをどう出すか、そこが勝負どころだろう。そのあたりがいまでも市販している「金山寺みそ」などいわゆる嘗め味噌に比べると、差が出てくる点なのである。

 じつは金山寺味噌も、日本の各地でつくられており、味のそれぞれの特徴がある。この味は微妙なものだ。かつて日系米国人、いわゆる二世の人で「米のご飯の味の違いは私にはわからない」と言っていた人がいたが、米の味の違いがわからければ、味噌の味の違いもわからないだろう。味の差といっても、ほんの僅かな差なのだが、それでも「瑞穂の国」の住人には慣れた味であった。それがコメのメシを喰わなくなったわれらの直接の子孫からあとの日本人に伝わるのかどうか、私は興味を持って眺めている、余談だが、それにしても今年は私生活のうえで「ミソをつける」場面が多かったなあ。齢を取ってボケてきたせいもあるだろう。注意しなくてはならない。□(写真はネットから借用)

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夏丸夏丸 2017/03/12 09:27 ボンヤリしていてこのミソは知りません。でも金山寺ミソは幼児の頃の祖母の作った大豆の入ったものを思い出します。格別美味いものとは言いがたいのですが、田舎の懐かしい味として今も舌に感触が残っています。
近頃のものは何に付けとかく甘く味付けられているのが感心しません。甘いと書いてウマイともアマイとも読みますから、甘いものが=ウマイ=美味しいとするのは、あながち間違いではありませんが、過ぎるのは感心しません。第一、健康にいいわけがありません。
近頃の食品は塩分の取り過ぎ警告に反応し過ぎてるんでしょうね。妙に塩気が足りなく、それでいて甘さばかり引き立っては肝心の塩梅が配慮に欠けているということでしょうね。
味噌にしても同じ。甘いばかりで良く熟れた塩の妙味に欠ける味噌が多くなりました。
料理は塩気と甘さのバランスが肝心です。減塩の際は甘さも調節して欲しいものです。ともあれ脇役であるはずの砂糖や甘味料添加は出来るだけ避け、素材の持つ甘さを何よりも主役にしたいものです。

花びし愛花びし愛 2017/03/12 11:18 今回のテーマ。名古屋人にとっては、興味深いです。味噌にこみ、味噌かつ、味噌おでん等々名古屋飯と呼ばれるものに「味噌」は多くつかわれています。
その中で「調味味噌」は重宝しています。小人数の家族にとっては甘味噌をその都度作るのは、無駄が多いからです。ただ、好みがあるので、私は他のメーカーの「献立味噌」を使っています。特に、コチジャンとトウジャンバン入りの「ピリ辛味噌」は、味噌かつに、そして那須と豚肉、ピーマンと豚肉、キャベツと豚肉などの味付けにピッタリです。
特に豆味噌(赤味噌)が全国に広まらなかったことが私は不思議におもえてなりません。なぜなら、天下人となり、「八丁味噌」をを好み終生岡崎から取り寄せたといわれる「徳川家康」が江戸に幕府を開府したのに。
やはり、味味噌も、含め名古屋人は、味噌好きなのだと痛感しています。
ちなみに海外の友人も「ピリ辛味噌」は、重宝すると言ってくれます。

tokyokidtokyokid 2017/03/12 12:00 夏丸さま、コメント有難うございました。どうもここまで意見が一致するものかと私も驚くほどです。甘けりゃいい、モチモチならいい、という単純な味にはヘキエキしております。だいたい江戸の昔から甘いもの大好き人間が多かったようですが最近その傾向がますますひどくなったようです。私は自分用にきりっと塩味のきいた味噌を売る店を知っておりますが残念ながらこの店は通販をしないので買いにいかねばならないのです。

tokyokidtokyokid 2017/03/12 12:11 花びし愛さま、コメント有難うございました。たしかに名古屋の味噌文化は多彩で美味しいものがたくさんありますね。私は還暦を過ぎてから医者に塩と脂の摂取を禁じられております。医者の目を盗んでコソコソと少量食べるのが楽しみなのですが、例えば味噌汁は実だけたべて汁は捨てています。家康と八丁味噌の話がありましたが私の記憶では八丁味噌は赤味噌で我が家はずっと戦前から赤味噌が主流でした。白みそは、ぬたや和え物の時に使っただけでした。日本全体でみれば味噌、醤油の需要はどんどん減っているそうで、これでは近い将来和食はどうなりますことか。

ふ 2017/03/22 08:09 先日ロスの方から手作り味噌を頂きました。味噌作りの先生は白人の方と結婚なさっている新一世の主婦。生まれて始めて手作り味噌を賞味させていただきました。
1年間寝かせたとの事で市販のそれよりも香味強くペースト状で舐め味噌、付け味噌に適合していると実感。味噌汁にすると粟状の味噌滓が有り、手作りならではの手応え有りでした。日本人の食文化にすっかり密着しているお味噌は米、味噌、醤油、三種の神器ですよね〜!味噌っ滓、味噌っ歯、手前味噌なぞもう死語になっているかも知れない言葉出てきました。二、三の方がロスで手作り味噌に挑戦されています。嬉しい事です!

tokyokidtokyokid 2017/03/22 17:46 ふ さま、米、醤油、味噌の三種の神器論のコメント有難うございました。全くそのとうりです。私共も、そちらに居た時にバケツいっぱいの手作りの味噌を作ったことがありましたが、なかなか美味なものでした。私の祖母はずっと自分で味噌を作っていた人でしたが、原料に大豆の他小麦も混ぜて居たように思います。その他に祖母は嘗め味噌も作っていて、昆布やシイタケもはいっていたのを記憶します。とても美味くて今時店で売る嘗め味噌にも一歩も引けをとらなかったとおもいます。

2017-03-01 日記170301・加熱式タバコはタバコじゃないか

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日記170301・加熱式タバコタバコじゃないか

 当方は高校生のとき禁煙して以来タバコは吸っていないが、間接喫煙だか受動喫煙だかの被害者にはなり得る衆生のひとりなので意見を書く。

 いまの日本では、アメリカフィリップ・モリス社が「加熱式タバコ」なるものを売り出したらしい。これは従来の紙巻タバコにくらべて90%以上出る煙を減らしているというものらしい。こういうタバコの新製品が出た状況下で、先日テレビニュースで今年の夏に飲食店等の建物内を全面的禁煙にする法律制定の審議状況について報じられていた。それによると、当の飲食店業界が、これ以上の禁煙措置に大反対なのだそうだ。その理由のひとつに、従来の紙巻タバコに代る加熱式タバコがでてきたのだからこれ以上の禁煙は必要ない。いまの分煙で十分である、ということらしい。むしろいまの禁煙席で加熱式タバコの喫煙を認めるべきだ、との意見もあるらしい。気になったので、在米の友人にアメリカの実情を訊いてみた。

 英語では「加熱式タバコ」のことを「e―cigarette」つまり e―シガレットというそうだ。発売されてから相当の期間が経つらしい。ただし扱いは例によって各州まちまちだが、たとえばカリフォルニア州ではe−シガレットも普通の紙巻タバコと同じ扱いだそうだ。もちろん各州で扱いは異なるらしいが、まだ取り扱いのルールを決めていない州もあるらしい。

 日本ではどうすべきか。私見だが、私は国が国民の健康を守るために紙巻タバコの完全禁煙を進めている最中であるとすれば、加熱式タバコタバコのうち、e−シガレットも紙巻タバコと同様に扱うべきだと考える。いまさら飲食店が喫煙客の減少を恐れて禁煙に反対する動きに同調する理由はない。アメリカに行って御覧なさい。どこの町でも、いまでは喫煙できるのは自宅の自分の部屋だけになってしまって、その分町はきれいになって二次喫煙の恐れもなくなった。禁煙タバコを吸う人にとっても吸わない人にとっても、健康にいいことなのだ。□(写真はネットから借用)

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夏丸夏丸 2017/03/02 10:53 35の誕生日にタバコを止めて40数年ですが、それまでの経験があってはあまり偉そうなことは言えません。でも喫煙はロクなもんじゃないと豪語してます。喫煙は世の中にない方が良いに決まってます。
例え害がないからと名称を変えても、その裏にはタバコへの憧憬が隠れていますから、eーも悪いもそんなモノは須く抹殺すべきでしょうね。
それにしても若い女の子の喫煙が廃れません。困ったものです。
もう一つ。古い映画を見ていると実に良くまあ、ひっきりなしに喫煙シーンが出てきます。全くロクなもんじゃありません・・・・・。

花びし愛花びし愛 2017/03/02 19:02 仰せのとおり、加熱式煙草も紙巻きたばこもたばこはたばこ。
国は、2020年のオリンピックにむけての受動喫煙対策強化にやっと重い腰を上げたとしかおもえません。
ただ、紙巻きたばこと加熱式との違いは、こうしやには、ニコチンが入っていないということらしいのですが、私の感じる所ではたばこにかわりありません。
フィリップ・モリスジャパンは紙巻きたばこから撤退するということです。
加熱式は継続するということですね。
受動喫煙反対は、ある調査で80%とのこと。
人に迷惑をかけないよう、自宅の自室のみにしてほしいものです。

tokyokidtokyokid 2017/03/02 22:19 夏丸さま、またまた「我が意を得た」ご賛同を頂き有難うございました。お互いに早期禁煙者のよしみで禁煙運動を推進して参りましょう。若い女性の喫煙は決して見良いものではないのに、なぜするのかよくわかりません。過日アメリカの友人に状況を問い合わせたら「今では黒人か低所得者層しか喫煙しない」と知らせて来ました。こういう書き方も「差別」に当たるのでしょうかねえ。

tokyokidtokyokid 2017/03/02 22:29 さすがアメリカ通の愛さま。今アメリカでは喫煙できる場所は自分の家の自分の部屋だけとなっているようです。記憶によれば四半世紀ほど前は公共の建物の内部の人が集まる所、たとえば、バーやレストラン等が禁煙となっておりましたが、そのうち路上もダメ、街全体がダメとなって現状に落ち着きました。なんでもアメリカのマネをする日本が何故だれの健康にも悪い喫煙を禁煙に出来ないのか私には不思議でなりません。

ふ 2017/03/06 04:41 私事で恐縮ですが私が禁煙してから相当の年月が経っております。そして又喫煙への誘惑に負けそうになった年月も長かったのでした。アメリカでは公共の場で喫煙する人は殆ど皆無です。一回だけeーシガレツトを喫煙している人を見かけました。紙巻きたばこよりも凄く煙が出ておりあんな煙を肺の中に入れて良い訳ありません。百害有って一利無し、害があるのを承知でやめられないのは意志が薄弱、
煙草はたばこです。公衆の為煙草はやめましょう。利用されるのはやめましょう!

tokyokidtokyokid 2017/03/08 21:12 ふ さま、強力にご賛同を頂き有難うございました。酒と比べても煙草は百害あって一利なし、とはどの医者も言うことです。日本の厚生労働省も真に国民の健康を願うならば直ちに全面禁煙を徹底すべきです。それにしても長身瘦躯の(ふ)さまがラッキーストライクを吸う図などは是非見てみたかったと思います。ハンフリーボガードの相手役が務まるくらい素晴らしいものだったでしょうね。

2017-02-21 日記170221・いまさらの英語

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日記170221・いまさらの英語

 先日あるテレビ番組を見ていたら、日本人成人の「稽古事」で、男女ともに一番人気なのが「英語」ということであった。成人といえば一般的に社会人だろうから、これらの人がいまさら英語を習って人生の何に役立てようというのか。

 英語に堪能になったとして、その英語を何に使おうとしているのか、目的にもよるだろう。社会人で一定期間内に英語の読み書き・話す聞くに堪能になったとして、よりよい就職先を見つけるのに役立てようというなら、それはちと遅すぎるだろう。この時代、半世紀前と違って英語の堪能な帰国子女はゴマンといることだし、英語を使う職場にはすでに彼ら・彼女らが大幅に進出してしまっている。余程でなければ、社会人になってから習得した英語の使い道など有りはしないだろう。あったとしても、これらバイリンガル帰国子女と英語で競うのはほぼ絶望的とみていい。なぜなら人の音感は3歳のときに固まってしまうといわれており、それから後に習得した言語はどうしても幼児期から英語を使っていた人に追いつくのはほとんど絶望的だからだ。

 一方半世紀前の話だが、アメリカの東部にアパラチア山脈があり、そこでは炭鉱がおもな一次産業だったのだが、その地域のコミュニティで話される日常会話の語彙数は約1千語だったという話があった。現在一般的に日本人は母国で使う日本語のなかで、英語の単語は約2千語を日常的に使っているという統計もあるそうだ。それならいまの日本人は既に半世紀前のアパラチア地方のアメリカ人よりも語彙は豊富だということになる。

 ま、他人の趣味に口をはさむつもりは毛頭ないが、使うつもりで成人がこれから英語を習ってもなんの役にも立たないだろう。高い月謝を払ってもムダなわけである。それよりタダで英語がうまくなる方法がある。図書館から原語の英語本を借りて来て「読む・書く」の練習に励むことだ。そして「聞く・話す」ほうは、戦後の米軍占領時代から綿々と続いているラジオ放送を、1日中付け放しにして耳と口を鍛錬すればいい。この米軍放送を昔は FEN、 Far East Network と言ったが、いまはなんというか知らない。もう何十年もラジオは聞いたことがないが、いまでもあるのかなあ。私ならこれから使うアテのない英語を習うより、NHK の放送大学か、各大学に設置してある市民講座で、歴史や文学や理科の好きな学科を学ぶことにする。いまはいろいろな学科が市民講座にはあるから、この方がよほど楽しいこと請合いである。□(写真はネットから借用)

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夏丸夏丸 2017/02/21 21:54 何だか随分と力が入りました(笑)。でもお稽古事ならいいじゃないですか。所詮趣味の世界ですから。
それなら別段毒にもならないし、隠れた教養と身の奥深く仕舞って一人ほくそ笑んでいれば良いだけ。自己満足の世界に浸れるでしょう。
今は小学生から英語を習う時代です。でも日本人として習うべきことがほかにもっとあると云いたいですね。英語が堪能でも日本文化を知らなければ日本人ではなくなる心配があります。
そう云う私は英語落ちこぼれの方。偉そうなことは云えない立場ですが、ただ必要がなかっただけのこと。郷に入れば郷に従うで、使わざるを得ない環境にあれば会話なんて何とかなるものと強がっています。ともあれ私もお稽古事に英語はねー(笑)。

花びし愛花びし愛 2017/02/22 20:37 英語!苦手ですね。旅行の好きな私は、百カ国以上旅してきました。その時、便利に思ったのが「英語」です。世界の大きな都市のホテルは、単語を並べただけの「英語」でも通じるものだとありがたくすごして50年あまり、10代になってからの英語との取り組みは「読み書き」はできるようになったものの、話すことは、やはり、苦手、でも、ツアーは好きでないので、悪戦苦闘して、旅を続けています。
孫は、6ヶ月になった時から、キッズ教室にいきはじめ、遊びの中から、自然に話すようになっています。現在10歳になりました。この先どうすのか、息子がきめことですね。どんな事も身についたことは、その人の役に立つ時があるとおもいたいです。

tokyokidtokyokid 2017/02/22 23:34 夏丸さま、まことに仰せの通り。100%賛同です。いくら趣味の世界の話とは言え、日本人は他にもっとやることがあるのではないかというお説と全く同じ思いでいっぱいです。有難うございました。

tokyokidtokyokid 2017/02/22 23:41 花びし愛さま、それはそれは。旅行の時通訳にお孫さんを頼めるのでよかったですね。ただ旅行する為だけならば、どうぞ、有難う、おはよう又はこんにちは、そして1から10までのその国の言葉だけ知っていればまにあいます。なにしろこちらは二千もの英単語を既に知っているのですから。コメント有難うざいました。

ふ 2017/02/26 04:15 驚きました。日本の成人の方々がお稽古事に英語を習ふのですか?何で今更英語を習って何の役にたつか?疑問です。遅すぎますよ。幼少期に訛りの無い英語の先生についてみっしりと習うのなら将来の為とも思われますが途中からの英語の英語は難しいの一言につきます。大体において日本人はL.R.の発音が殆ど出来ない、
アメさんの唇をじーと見て真似してその時には出来ても後で一人で発音してみればもとの木阿弥、アメさんがリユウRYUと発音出来ずLOUとなってしまうのと同じ、お互い様?日本の成人の方々にとやかく言うつもりはありませんがもっと日本の歴史、漢字に目を向けては如何?譬へば川柳、紙とペンがあればOK、第一タダ。
日米両国の事情に精通しておられるこの御説に同感します!

tokyokidtokyokid 2017/02/26 14:42 ふ さま、全面的にご賛同のコメントを有難うございます。 私の言いたいことを全部代弁して頂いて百万の味方を得た思いです。 今の日本人はヒマばかり沢山あって、たいしたカネはなく、その中でミエをはって英語でも習おうという人が多いのでしょう。 デモシカ英語です。いまさらやるくらいの英語なら中学3年、高校3年、大学の教養課程で計8年みっちりやった筈なので、会話はともかく、読み書きは出来る筈です。 学生の時に有り余る時間8年間で英語をほとんど毎日習ったのに今1週間に1時間位遊び半分で外人の先生につけば英語が出来るようになると思うのはあさはかというものです。 先日テレビ番組でカザフスタンの金髪女性が英語で教える料理教室というのが盛況という実況放送をしておりましたが、失礼ながらカザフスタン人の英語と私の英語と一度比べてみたいと思いました。 要するに皆さんヒマとカネを持て余してやるべき事が見つからない烏合の衆なのですよ。 コメント有難うございました。

neverjpneverjp 2017/03/15 16:42 私は現在中学英文法を勉強しています。米国での英会話が文法的に滅茶苦茶だったからです。老人になってから英語を勉強している人の中にはにはそういう人もいることを忘れないでください。

tokyokidtokyokid 2017/03/18 23:39 neverjpさま、コメント有難うございました。お言葉を返すようですが、そのように真面目な英語の学習意欲に燃えた人は「いまさらの英語」にはいりません。それは立派な「学究の徒」の人なのです。老爺心ながら以下申し添えます。 英文法を学習するならば「新自修英文典・山崎貞著」がお薦めです。私が日本語文法は全然わからないくせに英文法はなんとか他人様に追いつけるのも、この一冊のおかげなのです。

2017-02-11 日記170211・懐中の汁粉が救う寒稽古

tokyokid2017-02-11

日記170211・懐中の汁粉が救う寒稽古

★懐中の汁粉が救う寒稽古(謝)

 題名にもあるこの句は、ある人の川柳句である。読者諸賢は「懐中しるこ」や「寒稽古」の意味はとうにご存じだろうが、今の若い人たちは、懐中しるこを味わったことがあるのだろうか、はたまた剣道柔道などで正月の初稽古で、お供えの鏡餅を割って汁粉に入れたものを車座になったみんながふうふういいながら味わう、といった経験を持つ人はどれほどいるのだろうか。たとえば戦後の昭和の昔でも、所轄の警察署には剣道教室柔道教室があって、そこに通う子供は大勢いたものだ。いまでもあるのだろうか。

 ラーメンに代表されるインスタント食品は、戦後になって初めて開発されたと思っている人が多いかも知れないが、それは違う。懐中しるこは戦前からあった。紙袋を開けてお椀に移して切餅を載せて、熱湯を注ぐだけで即席の汁粉ができるこの懐中しるこはずっと以前からあった。日本人の先祖は、ぬかりなくインスタント食品も開発していたのである。

 寒中に朝早く起きて道場の稽古に通う。稽古が終ったあとで、熱い汁粉をふうふういいながらすすり込む。身体が温まること請合いで、寒中にこれに勝るご馳走はない。稽古仲間と顔を見合わせて満足の視線を交わす至福のひとときだ。この句は昔者の私に、昭和の昔を思い出させてくれた。□(写真はネットから借用)

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夏丸夏丸 2017/02/12 09:24  道場というものに縁のなかった私には寒稽古の後の汁粉の味は知りません。でもその美味しさは良く分かります。特に寒いときの汁粉は格別です。
 先だって野沢温泉に出かけた折、スキー場の食堂で思わず注文したのはもちろん汁粉でした。もう滑るのは諦めの境地ですけれども、激しい運動をした後の、ましてや寒気の中では身にしみる味と、身体が覚えているのです。
 日頃、口にするものは何に付け、甘い甘いと注文を付けるのが口癖です。とはいえ甘いものが嫌いというわけではありません。中でも汁粉は別口で、ついお代わりをしたくなります。
 しかし懐中汁粉とは懐かしいですね。時折店頭で見かけることがあって、懐中の文字に昭和の古さを感じます。
 思えばインスタントラーメンが世に出る(確か昭和35年発売でした)遙か前からそういった文化が日本にはありました。今なら携帯と命名すべきところを懐中と名付けたのが時代を現していて、何やらほのぼとのとした懐かしさを漂わせていますね。

花びし愛花びし愛 2017/02/12 10:44 寒中稽古と汁粉、私は寒中稽古はしりません。ましてインスタント汁粉もしりませんでした。えっ!そういうものが、そんなに以前からあったのか、との驚き!
寒中稽古とは、ことなりますが、中学生の時水泳部に所属していて、プール納めが12月31日、プール開きは1月2日でした。温水プールなど無い時代、氷を割って50メートル泳ぐのがやっと、プールから上がると、まずぬるいお湯に入り、次にもう少し暖かいお湯にはいります。体が温まったら、また、ぬるいお湯にはいり、それからまた50メートル泳ぎます。364日間の朝の練習です。毎朝、授業の始まる前1じ時間、授業が終わり、3時間の練習でした。寒い冬は辛いものでした。3年間続けて、高校に進級する時やめました。今から思うと、良く続いたとおもいます。
タイムが伸びれば続けていたかも!県大会までで終わりました。

tokyokidtokyokid 2017/02/12 19:46 夏丸さま、素晴らしいコメントを有難うございました。こうして昭和の昔を一緒に懐かしむ仲間もだんだん減ってきました。何しろはるか年下の松方弘樹までが姿を消す世の中ですから。 懐中時計とか、懐中汁粉とか和服の時代の名残を感じさせます。たしか漱石の「坊っちゃん」でも最後のあたりで野だに懐中から玉子を取り出してぶつけておりましたね。私の親父などは会社から帰ると、すぐに着換えて和服でくつろいでおりました。戦争までは世の中大部分がそうであったように思います。それにしても野沢温泉で汁粉に野沢菜をつまむのはたまりませんね。日本人であって良かったと思う一瞬です。

tokyokidtokyokid 2017/02/12 19:55 花びし愛さま、早速コメントを有難うございました。その凄まじい冬の練習の後で餅の入った懐中汁粉にもありつけなかったとは、いやはやお気の毒さまです。まさか「前畑ガンバレ」が指導していた椙山学園のご出身ではないでしょうね。珍しい話を有難うございました。

ふ 2017/02/15 14:46 私は昭和一桁生まれですが懐中汁粉は有ったはずですが食した記憶ありません。我が家には無かったのかもしれません。
しかし寒稽古はやらされました。板敷きの床に素足、鉢巻締めて薙刀の寒稽古、足も手も悴んで感覚無し!泣きながらの寒稽古でした。昭和の戦中の話です。記憶の奥深い底に埋没している体験に光りを当てて下さりありがとうございました。

tokyokidtokyokid 2017/02/16 01:46 ふ さま、興味あるお話を有難うございました。柔道でも、剣道でも、寒稽古は男の子でも辛いのに女の子の身でよく薙刀の寒稽古をなさいましたね。▼昔の家庭では普通汁粉は小豆を煮ることから始まって家で作りました。懐中汁粉は今のインスタントラーメンと同じで熱湯を注げば出来上がりです。今でも文明堂などで売っております。懐中ですから懐に入れて持ち運べるところがミソで、その必要がない家庭では、普通おいてなかったと思われます。私も懐中汁子は社会人になってからたべた記憶しかありません。