tokyokidの書評・論評・日記

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日記140421・ダイナーズで食うアメリカのアサメシ

tokyokid2014-04-21

 何度も言うことだが、アメリカのアサメシはうまい。正確に言えば、アメリカン・ブレックファストがうまいのである。では私の考えるアメリカン・ブレックファストとはなにか。それはうまいアサメシをたっぷりと、そしてアメリカン情緒たっぷりに食べることだ。アメリカン情緒とは、具体的には食べるレストランの風格だろう。店内がどこもピカピカと清潔で店員がキビキビと働いているレストラン。これに越したレストランはない。
 アメリカにとって第二次世界大戦が終ってベトナム戦争が起るまでの間、主として1950年代は黄金の十年間だった。この間、アメリカ全国でダイナーズと呼ばれる、鉄道客車の食堂車を模した、大きさは鉄道車両一両くらいの大きさのいわば簡易食堂があった。映画「アメリカン・グラフィティ」の世界である。いまは往年のおもかげはないが、普通の建物の中で、インテリアだけ「ダイナーズ風」にしてあるところがある。今回私どもは当然そこにいって、うまいアメリカン・ブレックファストを堪能してきた。
 まず食べ物。写真はソーセージ付きフレンチ・トーストと玉子二個とベーコンとトーストのふた品だ。アメリカではふつうフレンチ・トーストにはソーセージかベーコンをつける。さらにハッシュド・ポテトを頼む場合もある。付け合わせも蜜もたっぷりで、食いでがある。普通のトーストのほうは、玉子は一個か二個か三個かの選択があって、目玉焼きかスクランブルドかポーチド・エッグかの選択もあって、それにソーセージかベーコンがつく。写真では玉子の目玉焼き二個にベーコンとハッシュド・ポテトがついている。「目玉焼き」は英語で「Sunnyside up」ということも日本で普及してきた。どちらもよく食感を伝えているよね。そしてご多聞に洩れずこれもボリュームたっぷりである。食後のコーヒーも、アメリカン・コーヒーだけれど、何杯でもお代りしてくれる。ジャムだってバターだって、好きなだけ使い放題だ。日本でいうふつうのトーストのアサメシでも、アメリカにくればこの通り。
 写真の入口の看板にもあるとおり、ここは「アエロ・ダイナー」なので、飛行機好きの客を引き付けようとしている。店内には第二次世界大戦で活躍した戦闘機やアクロバット機など、当時の花形機の模型が客の頭上を飛んでいる。ゼロ戦も飛んでいた。店内の飛行機といってもそれだけのことだ。でも特筆したいのは、このレストランの清潔度で、客を迎えるテーブルの上、建物や扉のガラス窓は内外ともピカピカで一点の曇りもない。アメリカでは、どこにでもある街のレストランでも、ガラスが汚いところをまず見たことがない。これが日本では決して楽しむことのできないアメリカン・ブレックファストとアメリカン・スタイルのピカピカ・レストラン風景なのである。
 写真は庶民が出入りするダイナーズ風レストランの入口、テーブルの上、フレンチ・トースト、玉子とベーコンとトースト、頭上を飛び回る第二次世界対戦当時の敵味方の戦闘機模型その他。