優飛のパンデミックが起きる予感

今週のスマッシュ!が相当ヤバイです。今後の方向性を決める大きな分岐点となるかもしれません。
それだけ大きな話であったわけですが、それもひとえに咲香里という漫画家がバドミントンを愛してるが故だと思います。咲先生がどれほどバドが好きなのかは、「やまとの羽根全4巻」と「スマッシュ!1巻〜13巻」を読んでくれればすぐに分かりますので読んでみてください。なお、なんかもありますんでよろしければどうぞ。


スポーツ漫画の魅力は2つあると思います。ひとつはライバルとの争い、もうひとつはそのスポーツをキャラたちがどれだけ楽しんでいるか(好きであるか)ではないでしょうか。特にこのスマッシュ!では2つ目のバドに対しての振る舞いが非常に目を惹きます。
主人公の翔太と亜南もその1人です。翔太にとっては優飛と自分とを繋ぐファクターでもあるバドミントン。またそれ以上に亜南という親友と共に進んでいく戦場でもあります。亜南にとっても自分が信じれる唯一の力であり、亜南という人間を作る上で欠かせないものです。



どうしてバドミントンだけは信じてるのさ?

きっとバドミントンがなければ翔太&亜南というコンビは出来上がらなかったでしょう。お互いを尊敬し信頼しあう・・・。今週の二人の会話の中はバドミントンへの愛で溢れていました。
なお、亜南という男は本当にひねくれものです。というのも美羽の好意に全く気付いていません。美羽が無理矢理自分に合わせてくれていると勘違いしています。あまつさえ同情とまで言っています。そんな亜南に対してもどかしく思うのは美羽本人なんですけどね・・・。




自分の気持ちにいてもたってもいられなかったと言う海斗に対して「分かる気がする」と答える美羽は一体何を見つめているんでしょうか・・・。




それにしても咲先生はこの漫画をどうしたいんでしょうか。もちろんいい意味での話です。前々から優飛をスターに仕立て上げようとする流れがあった中で、ついに・・・ついに優飛のパンデミックが起きようとしています。




テレビで大々的に報道されてしまいました。世界的な大会に優勝したこと以上に、「家族のために頑張っている」「ショックで話せない」という悲劇のストーリーを仕立て上げられての報道です。これによって優飛が大きなうねりの中に巻き込まれるのは間違いありません。両親の死という壁を翔太との出会いによって乗り越えた今でも大きなプレッシャーをその小さな両肩に背負い込む優飛。今回のことがさらなる重圧を優飛に与えると思うと・・・。


咲先生はこのアイドル選手という制度をどう思っているんでしょうね。バドミントンで言えばオグシオがそうでした。特定のスポーツを有名にするためにはすごくいいとは思います。しかし、それ以上にマイナス面もその選手に降りかかってくるはずです。もしかすれば潰されてしまう可能性すらあります。しかも優飛に至っては悲劇のヒロインです。こんなことになってしまいましたが、咲先生の考え、想いをスマッシュ!を通して受け止めたいと思います。


この流れは咲先生がバドミントンというスポーツを愛しているからこそのものだと思っています。まだ分かりませんが、マイナス面ではないかと思っていれば優飛が何かしらの辛い思いをするに違いありません。しかし、プラスの一つだと思っていてくれるのであれば、きっと翔太が頑張るんだろうと願っています。


ただでさえ美少女の優飛がこのままいくと世界中のアイドルとなるやもしれません。色々と先が楽しみです。





・・・・・あ、この胸もパンデミック(用途外)ですね。