か弱い乙女の気持ちは分からない「進撃の巨人・8巻」



諌山先生のサイン

諌山先生のサイン会に行ってきました。
サインの可愛らしさと、横のミカサの人を殺すような目のギャップがたまりませんね。急に開催が告知されたので慌ててしまいましたが、何と札幌での開催ということで迷わず本を予約しました。いや、もうぶっちゃけ緊張に緊張してしまい、あまりお話ができなかったです。こんな緊張は久しぶりでした・・・。諌山先生からは神々しいオーラが出ていたように思います。編集の方が確か白い恋人好きらしいので、差し入れくらいしてみれば良かったですね。次回があれば・・・って、札幌ではもうしばらくないでしょう。
それはそうと、告知が急すぎますよね〜。実際のところ、昨日くらいまで所定人数(100人)が埋まってなかったとか何とか。進撃クラスなら速攻で捌けると思っていただけに驚きでした。もっと熱くなれよ、北海道民!!ところで、何で札幌でやったんでしょう???避暑でしょうか。
ちなみに予想外のサインだったため、通常版を2冊買う羽目になってます。もちろん限定版は買ってありますよ。限定版に付いてきたキーホルダーですが、とても良いんですけど、尖ってて危ないなぁwwと思ってしまいました。何か有効活用したいと思います。





というわけで、いつも通り単行本内の更新を置いておきます。

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○犯人はアニ



女型の巨人はアニ・レオンハート

アニが女型の巨人であった。この事は非常に大きな衝撃を与えました。104期生の一人が仲間(マルコ)を殺したということ、壁世界を滅ぼす手助けをしていたということ。そんな恐ろしいことを仲間がやっていたわけで・・・。もちろんこれまでの予想の中に「アニ=女型」というのはありましたが、実際にそうですよと言われると言葉もありません。
アニは何を思っていたのか。場面は多々ありましたが、憲兵団の新人とのやり取りが少し面白かったですね。まず、「良い人」が体制を占めるとおしまいという発言。そこから良い人とは、正しい人であり特殊な人であると語ります。良い人という単語はアルミンにも使われていたように思いますが・・・。良い人が体制を占めるということは、全てを正すということでしょうか。
とりあえず、何が“おしまい”なのかのが気になってるんですけどね〜。アニとマルロの会話の結論の一つが、正すべきは人ではなく組織かもしれないというのも見逃せません。アニが女型ということは、組織を正すために活動していたのかも?組織を正すのが正しい道であり、人を正すと組織がおしまい。どういう意味なんでしょうね。


しかしまぁ、アニとアルミンのやり取りは見応え十分でしたね。それとミカサとのやり取りも。アルミンとは緊迫感の塊であったのに対し、ミカサはもう男前すぎて・・・。あれ、主人公って誰だっけ?





○アニ対エレン最後の対決?



やはり肉弾戦は面白い

巨人対巨人というのは描写的に面白いですね。特に諌山先生自身も楽しそうに描いている気がします。まぁ、話の展開とか関係なしに、肉弾戦を描けるわけですから。作業は大変かもしれませんが、結構楽しんでいるんじゃないかと思っています。作画的な話になりますが、2人?2体?2匹?の戦いが人視点だったり、俯瞰してたりと読者側も楽しめていると思います。
アニが女型であると予想された理由はいくつかあり、アルミンは「死に急ぎ野郎を女型が知っていた」「エレンの顔を知ってた」「アニがマルコの立体機動装置を持っていた」と言っています。ミカサの「顔が似てる」はまぁ別としても、エレンが気付いた「アニの格闘術と女型の格闘術が酷似している」という点は大きな特徴でしょう。アニは足技が多め、エレンは腕による攻撃が多めなのが特徴ですよね。


眠れる氷の美少女

しかしまぁ、アニは強いですよ。強すぎるんですよ。アニだけで調査兵団を半壊させてますし、ミカサでも倒せませんでしたからね。エレンもぶっちゃけ今回返り討ちにあってます。とはいえ、すぐさま人類と組んだ戦いをしたエレンの活躍によりアニを倒すことができています(ちょっと偶然要素が多いかもしれません)。なお、アニは謎の水晶により手が出せない状況となってしまい、困った状態には変わりありませんが・・・。
それにしても、この水晶っぽいの何なんだろう・・・。






○アニさん謎多すぎじゃないですかー



父さんは味方です

当初、アニがここまで重要なキャラになると誰が予想していたでしょう。強そうだけど、脆そうな女の子。自身をか弱い乙女と言っていますが、巨人化能力を持つ小柄な少女がここまで世界を回したというのは大きな出来事です。
彼女が何故ここまでの事件を起こしたか。少し回想が出ていましたけど、父親との不思議な約束があったようで・・・。生きて帰って来いという父親の言葉が気になります。
父親からは格闘術を叩き込まれただけだと思っていたんですが、色々とありそうですね。17話で語っていますが、父親は現実離れした理想に酔いしれていたそうです。本来では巨人との戦いに必要の無い“対人格闘術”をアニに学ばせた父親。そして、何か重大なお願いをアニにした父親。そして帰ってこいと願う父親。とにかく、アニに大切なお願いをしているんですよ。人類を敵に回すレベルのお願い。しかも謝ってる(自分が悪いことをしているという自戒?娘に強いらせることになったことへの反省?)。実に意味深ですねぇ・・・。しかし、お姫様は眠りについたまま。真相はいつ明かされるのでしょう。
気になるのは、アニが憲兵団へ入っていることですかね。アニは組織や人がおかしいと語っています。訓練兵時代を茶番だと言い切っているのに、それを享受しながら自分は普通の人だと語っています。このギャップが気になっています。憲兵団でなければできなかったことがあった・・・?


アニが女型であることで気になっていることで一番大きなことがあって、正直、エレンを生け捕りしようとした理由、生け捕りが失敗した後の涙の理由が分かりません。何だったのでしょうね。






○この世界は怖ろしい



こんにちわー

8巻最大の謎。それは壁の中に巨人がいたということでしょう。アルミンが半ばジョークで「巨人によって巨人から守られていた」と言っていますが、まさにその通りですね。
壁の中にいるのは1体だけなのか?壁全体にいるのか?いや、壁全体にいるとしたら、とてつもない数ですよ。せめて巨人たちが手を繋いで仲良くしていてほしいなぁと願うばかりです。壁の中にいたとしても、巨人の生態でもある日光が遮られると行動が制限されることから動かないんでしょう。いや〜、信じられないわ・・・。
気になるのはエレンたちと同じように人が入っているのかどうか。壁の強化を拒んでいた勢力がいること。アニたちはこの事実を知っていたのかどうか。巨人が巨人から守っていたということが示す意味(別勢力??)。


ハンジさん「怖いなぁ・・・」

ハンジさんの一言が身に染みます。読者がこれほど混乱しているのに、登場人物たちはどんな気持ちでしょう。外の世界をどうにかすればと活動してきたのに、実は中の世界の方がとんでもなかった件。この世界は怖ろしいよ・・・。






○宗教団体は怪しい



巨人に日光を当てないで>□<

壁の中の巨人が出てきた時、真っ先にやってきたのは宗教団体のおっさん(ニック司祭)でした。ニック司祭はハンジさんが調べてようやく知りえた“日光と巨人の関係”を知っていたわけです。これはどういうことなんでしょうね。元々、王政府が外の世界を隠しているという事実、王政府が宗教団体を認めているという事実、宗教団体が壁に手を加えるのを嫌がっているという事実。これはもうクロクロマックロですな。
とにかく、壁の中に巨人がいることを知っていたことが大問題です。お前ら、何者なんだ・・・。





謎しか出てきませんね。もうその一言です。最後の最後でウォール・ローゼが突破されたりと、とんでもないことに発展しています。また口減らしの作戦やったりするんですかねぇ。例えばアニが単独犯で別組織の行動とか〜みたいなことばかり最近は考えてたり。
次は話数的に12月発売でしょうか。楽しみですねぇ。次巻も期待。