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<ちょっとご連絡>第3次スパロボZをやりたいんだけど、PS3本体もVita本体も持ってない。どっちがいいんだろう。

2012-11-22

読めばダンスが好きになる「ボールルームへようこそ・3巻」

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「ダンス」がこんなに熱いなんて

今年一番の雑誌は月刊少年マガジン。これだけは譲れません*1。それを支えているのは、capeta、ましろのおと、四月は君の嘘、そして「ボールルームへようこそ」といった最強の連載陣でしょう。もちろん個人的に挙げただけで、ぶっちゃけ月マガ作品で外れは1つもありません。で、新人なのにこんな作品描けるの!?と常に驚かしてくるボールルームは、月マガの熱量を体現していると言っても過言ではありません。1話目を読んだ時に衝撃を受けたのを昨日のことのように思い出します。この作品が将来のミスター月マガ・・・になるほど続くかは不明ですが、ミスターヤング月マガの最たる作品です。

そうそう、今の最強連載陣にハロルド作石先生が加わるとか圧倒的すぎますわ。こちらも期待でかいです。

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相手はガジュ&雫

主人公の富士田多々良。彼にダンスの魅力を見せつけた兵藤清春と花岡雫のコンビ。この3人で話は動き続けるのかと思っていた1、2巻でしたが、2巻の途中から赤城兄妹が入ってきます。色々あって足を怪我した清春に不信感を持つ雫が、なんと赤城兄(ガジュ)とコンビを組むことに。それに伴いコンビを解消された赤城妹(マコ)が、多々良とコンビを組みます。まぁ、この流れで一番悪いのって清春なんですけど、無理矢理コンビをややこしくしたガジュも悪いっちゃ悪い。

というわけで、多々良とマコという急造コンビの目標は「ガジュにマコを認めさせること」。マコの力量不足にイライラしていたガジュに、もう一度マコとペアを組ませようと・・・って、多々良とコンビ組むってのもすごい話だなぁ。

ルールは簡単。多々良&マコ、ガジュ&雫の2ペアで同じ大会に出て競い合うこと。先に言っておきますが、この中で素人は多々良だけです。唯一出た大会は、清春の替え玉演技だけ。それ以外はまともにペアを組んだこともない・・・ダイヤの原石。一方のガジュ&雫は、両者が光り輝くようなダイヤモンド。強いです。はっきり言って強いです。


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多々良頑張る

まぁ、多々良も頑張ってる方なんですけどねぇ・・・。色々と足りないことが大会を通して明らかになってきます。いや、そもそも論として実力と経験が不足しすぎなんです。特に踊りきる体力が足りないことは大きいです。もっと言えば、華もない。あるのはヤル気だけ。そんな状態で「何でもっと早くダンスに出会わなかったんだろう」と悔しがるのも無理ありません。

元々、富士田多々良という少年は何にもない存在でした。偶然出会った“ダンス”という存在により、日に日に成長していく姿が描かれる作品。それが「ボールルームへようこそ」。言い換えればボーイミーツダンス。足の皮がベロベロになるまで、夜が明けるまで、ずっと踊り続けた彼は“夢中になれるもの”を見つけました。誰にでも1つくらい「絶対に大切にしたいもの」ってあるじゃないですか。多々良少年にとってそれがダンスだったわけで。今回、対決することになっていますけど、仮に多々良に経験があれば色々と違ったんだろうなぁと思うわけで。


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マコは花、多々良は額縁

自分が頑張らなければ勝てない。そう決めきっていた多々良に、この大会に全く関係のないはずの清春がアドバイスをします。

「一人で踊るな。勝ちたければお前がマコを雫以上にするんだ。」

ここから多々良のダンスが変わります。この漫画の良さって、主人公の多々良の地味〜に天才めいた才能や彼の熱さがあると思うんです。というか、ダンスと出会うべくして出会った、ダンスが本当に本当に本当に大好きだという熱意がガンガンに伝わってきます。それに加えて、ダンス競技の分かりやすさもこの作品の魅力だと思います。

ダンスはリーダー(男性)とパートナー(女性)によって構成されています。この大会の序盤、多々良はガジュに勝つ、リーダーとして勝つことを念頭に置いて臨んでいました。しかし、この試合はマコと雫の戦いなんです。ダンスの基本として、「リーダーは額縁として、額縁の中の花(パートナー)を美に導かせる」ことが理想とされているそうで。多々良はそれを忠実に守ります。自分の存在を犠牲にしても・・・。

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二人のダンスがより華やかに・・・

大会を通して、何が起きたか、どう成長したのか、多々良はどんな才能を見せつけたのか。このあたりは読んで確認してもらいたいと思います。3巻まで読みきれば、本当にこの漫画が、ダンスが、好きになっているはずです。

多々良の才能は、見たものを即座にコピーできること、パートナーの気持ちを汲み取れる能力がズバ抜けていること。特に後者は3巻でのラストダンスにおけるマコの輝きを強いものに惹き立てます。マコはどう踊りたいか、どうしたいか、誰に見せつけてやりたいか。それを全て即興でやりきってしまうんですよ。このあたりの天才イズムは、月マガ作品ならではだと思います。

審査員の一人が多々良のダンスを見て、「ダンスに誠実だ」と語っています。この言葉が読んでいて特に好きでして、ダンスが誠実なのではなく、ダンスに誠実なんです。それが藤田多々良という少年なんです。ガジュや雫のようなテクニックも経験もないけれど、目を釘付けにする輝きがある。審査員曰く「また見たい」。ええ、読者だって同じ気持ちにさせられます。



天才が天才たる所以は、周囲の期待に応えるかどうか。月マガ作品はその部分が飛び抜けて面白いと個人的に思っています。もちろん藤田多々良が3巻で見せた成長は読者側の期待を十二分に満足させてくれるものだったと思っています。これは面白い。この漫画は面白い。そう断言して言えます。とにかく熱量がハンパないです。超オススメです。

最近知ったんですが、作者の竹内友先生って女性だったんですね・・・。あぁ、言われてみれば女性っぽい絵柄かも。

*1:なお、他の講談社雑誌でも同じことを言っている模様(例:今年一番の雑誌はモーニング)

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