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Ideology Japan(英語ブログ)
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2010-07-17

岡真理コピーロボットは実在した!?

そして、2月14日に、岡氏から返信をいただいた。そこには、時間がないので結論だけ述べるが、佐藤の書いたものは読んだことがない、「わたくしがいま、しなければならない仕事をこなすだけでも、おかまりのコピーロボットが5体くらい必要」状態で、読む時間もない、金の要望に「いま、すぐに」応えることができないのは申し訳ないがご理解いただきたい、とのみ記されていた。


「良心的」な立場とは何か――岡真理氏と『金曜日』 : 私にも話させて


ガザ あなたにもできる25の行動/岡真理 ほか - 薔薇、または陽だまりの猫

ガザで起きていることに対して、何かしたい、でも何をしたらいいんだろう、何もできない、と思っているあなたに。

私たちにも出来る25の行動のアイデアです。


おか まり


転送・転載歓迎


**************


パレスチナに公正な平和を実現するために あなたにもできる25の行動

(抄訳 英語原文をつけると制限容量をオーヴァーするので省略します)


[中略]

11)あらゆるレベルでボイコット、投資引き上げ、制裁を行おう。イスラエル大使の送還を指導者に要求しよう。


京都および近県のみなさま、


京都の岡真理です。


今年3月に出版されました『ユダヤ人の起源』の著者シュロモー・サンド教授が、

Days Japan の招聘により今般、来日されます。

(シュロモー・サンド氏については末尾をご覧ください。)


この機会に、6月13日、同教授ならびに日本における中東研究の第一人者

板垣雄三先生を京都大学にお招きし、特別シンポジウム「パレスチナ問題とユダヤ人の起源

〜神話の歴史化に抗して〜」を以下のような要領で開催いたします。


またシンポに先立ち、プレ企画として、広河隆一監督「NAKBA パレスチナ1948」(アーカイブス版)に収録されている、サンド教授のインタビューの上映会もおこないます。


みなさまのご来場をお待ち申し上げております。


[中略]


シュロモー・サンド氏と『ユダヤ人の起源』について


テルアビブ大学歴史学教授。1938年、オーストリアのリンツ生まれ。

両親とともにイスラエルに移住。テルアビブ大学で歴史学を専攻、

パリの社会科学高等研究所で博士号取得。

1984年以降、テルアビブ大学でヨーロッパ史を教える。


イスラエルに対するボイコットの呼びかけには、つうじょう、大学・文化機関・関係者に対するものも含まれています。ボイコット対象に大学やメンバーを含めることについては、いわゆる学問の自由に反するのではないかという疑問があります。これについてジュディス・バトラーは、イスラエルによる侵略はパレスチナにおける学問の自由のインフラを破壊しており、学問の自由のためにもボイコットは正当化されるとしています。ともあれ岡さんの場合は「あらゆるレベル」と言っているので、とうぜん大学も対象になっていると考えていいでしょう。テルアビブ大学教授と同席した「おかまり」は、ボイコットを呼びかける「おかまり」と同一人物でしょうか? 岡さん、すでに劣化コピーロボットが出回っているおそれがあります。なんらかの対策を取ることをお勧めします。しかしこれを読んでいるのはどっちの「おかまり」でしょうか?


ぼくは、日本におけるイスラエルボイコット運動が反ユダヤ主義的な性格を帯びうるのではないかという懸念を抱いています。反ユダヤ主義においては、内在的敵対性が、「ユダヤ人」という外在的表象に置き換えられます。日本人が反イスラエル運動に取り組むのであれば、少なくとも同程度にはこの日本の侵略、植民地支配、いまも続くアパルトヘイトについて運動するのでなければ、自らの暴力をイスラエルに投影していることが疑われます。


話はとびますが、「在特会」に対するカウンター運動にも似た危険を感じます。『インパクション』174号における「外国人差別制度 「在特会」 ファシズム」と題する座談会に、それがよくあらわれていると思います。司会の鵜飼哲(うかい・さとし)は、「ブルジョアジーのなんらかのフラクションがこういうグループを飼い育てようとしているという想定もありうるでしょう」などと、冒頭から陰謀論を披露します。そのほか、在特会参加者の構成や背景について実証的な根拠のない想像や憶測を参加者がおしゃべりします。しまいには、たまたま最年少の参加者に対して「若い方、いかがでしょうか(笑)」などというハラスメントを行う始末。


ぼくも在特会については居酒屋でネタにすることがありますが、問題の第一は、これは居酒屋の会話ではないということです。第二は、金光翔(きむ・がんさん)の「<佐藤優現象>批判」が掲載された『インパクション』という雑誌であることです。

資料庫・金光翔「<佐藤優現象>批判」(『インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載)【上】

資料庫・金光翔「<佐藤優現象>批判」(『インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載)【中】

資料庫・金光翔「<佐藤優現象>批判」(『インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載)【下】


その後、この論文を発端としてなにがおきているかということは、資料庫・「<佐藤優現象>に対抗する共同声明」の署名者なら知らないはずはありません。奇妙なことに、署名者には当該座談会参加者や『インパクション』編集委員が複数含まれています(鵜飼のほか、山根実紀(やまね・みき)、小倉利丸(おぐら・としまる)、板垣竜太(いたがき・りゅうた))。いったい、「現代排外主義批判」という特集からこの問題を外すという選択には、どのような意図がこめられているのでしょうか?(かろうじて、槇蒼宇(しん・ちゃんう)が参照しています)。意図もなしにやっているのだとしたら、問題にもならないくらいに問題です。








「反在特会」「反排外主義」でまとまることの危険性については、以下の「反石原都知事運動」批判をご覧ください。

「民主主義よ、お前はもう、死んでいる」――グアンタナモ化した政治と敵対性の外部化について - 催涙レシピ



追記:あべちゃんのブクマ

id:hituzinosanpo "テルアビブ大学教授と同席した"って、それだけで主張と行動が矛盾でもしてるかのような批判は成立しない。もしその倫理水準で いくのなら、あとで自分が くるしくなるだけじゃないの。ひとに要求しているうちは楽。

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だってボイコットってそういうもんだもん。思想とか関係なしに、イスラエルの大学や文化機関に属してる人間を拒絶するんだよ。ぼくは「あらゆるレベル」のイスラエルボイコットを呼びかけていないので、将来テルアビブ大学教授と同席してもとくに問題はない。べつに自分を追い込むことにはならないと思う。一般的な自己点検のいましめにはなるだろうけど。