紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

「ソロモンの偽証」

三寒四温で、寒くなったり、暖かくなったりの毎日です。
今日は曇っていて、少し肌寒いです。

最近、こちらのブログの広告に
「ソロモンの偽証」の映画広告が良く出てきます。
(アデランスは検索していませんよ(笑)←これも、けっこう広告で出てくる(^^ゞ)
明日公開ですね。
時間が許されるならば、是非映画を見に行きたいと思っています。

「ソロモンの偽証」

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

三部作で文庫で6冊。相当な分量です。
でもこの本は、かなり自信を持ってお勧めします。
映画を観る前でも、二部作なので、一部を見た後映画の結末を見る前でも
そして全て観終わった後でも、いつでも良いので、
一度読んでいただきたい。
本の分量に一瞬怖気づきますが
読みだしたら、夢中になれると思います。

公立の中学生たちが、主人公です。

中学生の頃。

私は、中学生の頃が「人生で一番残酷な時期」だと思っています。
公立中学であれば、
それぞれの家庭環境も、考え方も、能力もばらばらな、
子供でもない、大人でもない生徒たちが
一か所に集められて、
同じ制服を着せられ
校則に縛られ
朝から夕方まで、学校に閉じ込められて、勉強や行事を強制されます。

ちょっと言い方が悪いですか?

思い出してみてください。
まだ、人との距離の取り方がわからずに
嫉妬したり、好きになったり、嫌いになったりする中で
言葉の使い方もわからずに、
友達やクラスメイトに酷いことを言ってしまったことはありませんか。
自分の感情を持て余して
ハリネズミみたいに、チクチクな自分が
ハリネズミみたいに、チクチクな友達と
触れ合いたくて、本当は温めあいたいのに、
でも、傷つけあったことはありませんか。

中学時代って、簡単でしたか?
「あいつなんて死ねばいい」と思ってしまったこと
「自分なんて死んじゃえばいい」と思ってしまったこと
ありませんか?
誰かに「死ね!」と言ってしまったことはありませんか。
そして後悔したことは、ありませんか。

大人が、教師が、親が、味方だと思っていたのに、敵に見えてきたり
大人の嘘や、傲慢さや、いいかげんさや、適当なところに気付きはじめたり
自分が誰なのか見失ったり
友達が本当はどういう人なのかわからなくなったり

毎日、どうしようもない感情を持て余して
叫びだしたくなったり、こっそりお風呂やベッドの中で
泣いたりしませんでしたか?

真っ白な心でいられない自分
自分のなかの悪に気が付いて
吐き気がしたことはないですか?

感情を殺して、必死になって笑っているのに、
自分の笑顔が嘘くさくて
気持ち悪くなったことはないですか?

中学生はまだ単純だったよねって、
本当にそうですか??

こんな気持ちに「あったね」「そういえばね」なんて思う方
「ソロモンの偽証」読んでみませんか?

映画の予告を見てきましたが
映画もとっても良さそうです(*^_^*)

行けるかな?行けるといいな。
もし行けなかったら、レンタルしよう!と思っています。