紅茶片手に読書している。そして音楽を聴きながら

本の感想、コンサート記録など書いています。

崖っぷち

はてなさんのお題が、「私の流行語大賞」でした。
弱りました。流行語…知らない。
でも、よくよく見ると「私の」とついています。
そっか〜。私のでいいのか。

ということで。「崖っぷち」

ずいぶん前から私の中でのマイブームの言葉で
流行語大賞あげるなら、これ!と思っている言葉です。

崖っぷちと言えば、最近では
松岡修造さんの「崖っぷちありがとう!!最高だ!!」との名言もありますが、私が好きなのは、みうらじゅんさんのほうです。

今回これを書くにあたって、みうらじゅんさんと「崖っぷち」について調べてみたところ、
1998年には、「サンデー毎日」で「日本崖っぷち大賞」をやっていらっしゃいました。
1998年って、ええと、もう何年前?
17年?
でもたぶん自分が知ったのは、ちょうど1999年ごろだったと思いますので
16年前くらいかな?

そんな頃から、私もみうらじゅんさんのおっしゃるところの
「崖っぷち」に魅かれております(苦笑)

では、みうらさんのおっしゃる「崖っぷち」とは何なのか。

とてもわかりやすいページがありましたので
リンクします。
https://www.1101.com/ongaeshi/050906contents.html

リンクだけでは不親切なので、こちらでも、少し紹介させていただきますね。

この場合の「崖っぷち」とは
存在としての「崖っぷち」(海辺などにある、あの崖のふちのことです)はもちろんのこと
危機的状況としての「崖っぷち」の意味でもあります。

みうらさんは、その「崖っぷち」に立つことを推奨していながら
「けっして落ちてはいけない」とおっしゃるのです。
「落ちるのは放棄することだ」と。

ここからは、とても好きな言葉なのでコピペします。

「ギリギリのところまで行って
 落ちそうになったら必死でしがみつく。
 崖っぷちにはね、
 とてもい〜い花が、咲いているんッスよ。
 平穏無事な生活をしている人には決して見えない、
 それはそれは、美しい花がね‥‥。
 その花を摘んで、急いで逃げる。
 崖っぷちとは、そういうふうに味わうものなんです」

そう、そして、みうらさんはおっしゃるのです。

「おまえは、崖っぷちに立てるのか
 その‘しあわせ‘で?」

とても、印象に残り、ずっと心に残っている言葉です。

でも、自分は、「崖っぷち」を賛美することはありません。
ただ、このみうらさんの精神はとても、
何というか、ぎりぎりの時に
救われるのです。

これは、どこでおっしゃっていたのかな?
もう忘れてしまいましたけれど
「崖っぷちって、ぷちの語感がかわいい」と(笑)

これを聴いてから、私
自分が「今かなり危機的状況だな。崖っぷちだ」と
思うたびに
「ぷちの語感がかわいい(笑)」となって
くすっと笑ってしまうんです。

その上、
「この崖にはきっと綺麗な花が咲いている。
そして、絶対に、ここから落ちてはいけない」
と思うのです。

すると、笑って、花を見て、覚悟きめて
冷静になって、今の危機と対峙できる。

そんな意味で、「崖っぷち」

座右の銘にするには、笑えるので
16年の間ずっと、「私の流行語大賞」なのです。

本の紹介です。
ここは、みうらさんの本を紹介するべき?と思いつつ
ナナメに外して(実は意外と外れていないと思うのよ?)

親鸞(上) (講談社文庫)

親鸞(上) (講談社文庫)

どーして、みうらじゅんさんで、「親鸞」なのかといえば
みうらさん→仏像→仏教→親鸞
という連想ゲームからです。
もう、訳わからないですね。すみません。

親鸞は、何となく昔から好きなのです。
「非人を差別する者こそ、
真の意味での非人である」
「善人なおもて往生をとぐ、
 いわんや悪人をや」
との言葉が、どうしてか、ほっとするんです。

その親鸞について書かれた小説で、かなり夢中になって読みました。
崖っぷちにいる時にこそ、求める言葉が多いからかもしれません。