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紅茶片手に読書している

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2016-04-20

「星の王子さま」

11:05

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

「青春の一冊」って何だろう?
今まで、ずいぶん本を読んできたけれど、
改めて「青春の一冊」と言われたときに
あまりにもたくさんの本が浮かんでは消えてゆき
なかなか、まとめることができませんでした。

とにかく、本ばかり読んでいる青春でした。

本に囲まれていると、安心しました。
小学生、中学生、高校生と、
可能な限りずっと「図書委員」をやり続けました。
図書館にいれば「守られている」と思えたのです。

学校の休み時間は、可能なかぎり「図書室」で過ごし
帰りは「図書館」に寄って、閉館ぎりぎりまで
宿題をやってから帰宅する。

そんな毎日でした。

あの頃、いったい何冊本を読んだのでしょう?

その中で一冊を選ぶ。

小学生の頃、感動のあまり
本のすべてを書き写そうとした青春小説かしら。
中学生の頃、読めども読めども理解できず
それでもしつこく読み続け、何故か惹かれ続けた
源氏物語」でしょうか。
高校の頃、模試の日だというのに、明け方まで読みふけってしまった
人間失格」でしょうか。

どれも、「青春の一冊」であるようにも思われ
どれも、違うかのようにも思われました。

今、40歳を過ぎて、今までの道を振り返ったときに
せつなく、懐かしく胸に迫る本があります。

星の王子さま

出会ったのは、まだとても小さな子供の頃でした。
まだ字を読むこともできなかった頃
夜眠る前に、母にねだって、何度も何度も
この本を読んでもらいました。

まだとても小さかった私には
話の内容は、わかるような、わからないような。

ウワバミ怖いなあ。バオバブ怖いなあ。
王子様大好き。
バラは、わがままだし。嫌いだもん。
王子様を連れてゆくバラは、大嫌い。

そんなふうに思いながら、それでも、
王子様の胸に住む、一輪のバラに憧れて

何度も、何度も、読んでもらったのです。

字が読めるようになってからは、自分で。


それから、たくさんの日が過ぎて
月が過ぎて
年が過ぎて。

いろいろな人と出会い、
信頼できる友と出会い
心から人を想い

愛したり、憎んだり、
泣いたり、笑ったり、

たくさんの人と
たくさんの別れを経験しました。

その中で、
星の王子さまの言葉が、
まるで、きらめく星の輝きのように
胸に差し込んできました。

「かんじんなことは、目には見えない」
「星があんなに美しいのも、目に見えない花が一つあるからなんだよ……」



人がたくさん、たくさんいる駅で
あの人によく似た人を見かけて
後姿を、思わず追いかけてしまった時。

もう、会うことのできなくなってしまった人を想い
空を見上げ、
ゆらゆらとにじむ、星の輝きを眺めた夜。

たくさんした未来の約束を
もう二度と叶えることができないと知った朝。

王子様の言葉が、胸に優しい風を運んでくれました。

今、青春の一冊に
この本の名を挙げたいと思います。

星の王子さま


「あんたがおれと仲よくしてくれたら、おれにゃ、そいつが、すばらしいものに見えるだろう。
 金色の麦をみると、あんたを思い出すだろうな。それに、麦を吹く風の音も、おれにゃうれしいだろうな…」

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