エピソード3

7月23日(土曜日)

シネマサンシャインに行くなんて夏休みの時期ぐらいだなぁなんて思いながら「エピソード3 シスの復讐」を観に池袋へ。が、上映時間を勘違いしていた関係で斜向かいのヒューマックスにて観劇。
以下、微妙にネタばれ。観てない方、映画館で観る価値は十分ある映画だったのでぜひどうぞ。

最初の字幕+音楽、大型宇宙船で入るファーストカット、続く宇宙での戦闘にもうメロメロという状態はその後もしばらくは続き、前の2作と比べたらよっぽど面白かったのだけど、やーっぱりキャストに魅力が足りず、何度も何度も観たくなるような場面がほとんどなかった(SW最初の3作には山ほどあった。「ロードオブザリング」の3作にも)。ヘイデンアナキンは、きびしかったのではないでしょうか。パドメもなんかふつーの人みたいで。おんなじ台詞(I have a bad feeling about this.)でもハンソロが言うのとユアンのオビワン(一応皮肉屋キャラ?)が言うのじゃなんだか気分が違うというか遊びが遊びとして楽しめないよぅ。
今回のヨーダは好きです。アップが多くて、なかなかかわいい。
ちょっとところどころだれましたが、アナキンがダースベイダーのあの姿になるところはなかなかに壮絶で、最後の叫びに…涙。最後の最後はだんだんとエピソード4に近付いたものになってきて、ラストシーンではあの場面にあの音楽、スターウォーズ全作のなかでももっとも印象的なあれだったので、しみじみと終われてよかったです。

夏の映画日記

7月22日(金曜日)

今日は走って飛んでったらギリギリ間に合って「女の歴史」と「娘・妻・母」。「女の歴史」はもう長いのなんの。宝田明仲代達矢なんてのもちょっとさぁなんて思って観てても終わんない終わんない。最後はなんだかよかったけど、ずいぶん疲れた。で、グランドフィナーレは「娘・妻・母」。タイトル観ただけで、行き着くとこまで来たなという感じだ。また森雅之がデコの旦那で、上原謙原節子の相手で…。まったくこりないなぁ、なんて思ったりして。なんとか後半駆け込んで10本観れたけど、ああやっぱりもっと観たかった。

7月21日(木曜日)

急いで急いで駆け付けたけどやっぱりちょっとだけ間に合わなかった「妻として女として」に続けて「鰯雲」。やっぱりでこちゃんが出てるとそれだけでずーっと観てたくなる。森雅之も感動的な役者だ。あんな役、そうそうできない。淡島千景はなんだか見劣りしちゃった。おととし本人観て以来ちょっとイメージダウン中。そしてあちらこちらで長男問題と姑問題がぼっ発し続けていて、いつの世も、どこんちも、おんなじだなぁと思った。成瀬祭りは明日で最後。

7月19日(火曜日)

文芸坐ラスイチで成瀬「妻の心」。観れば観るほどどれもこれも面白くって大変。脚本も役者もいいけど、無駄がなくテンポがよくて気が利いててとにかく出来がいい。へんな過剰さもないし、みせたいものもはっきりしてるし、女優さん(でこちゃん!)が素晴らしいし、なんだかいろいろ考えさせられて人生の勉強にもなるし。ほとんどかんぺきだ。映画撮りたいならこれで勉強なさいってなもんだ。いやーうれしいなぁ。私もでこちゃんみならってがんばろー。

7月18日(祝日)

今日も夕方ごろまで部屋で音楽かけてごろごろしながら本読んだり昼寝したり。5時過ぎからまた成瀬を1本。「山の音」。なかなか面白かったので帰りがけに川端康成の原作も買ってきた。今までみたなかでもこの原節子はとても気に入った。成瀬ともなるともう完成度の度合いがとっても高いものだから、どれも1本1本丁寧に観る価値のある映画ばっかりだ。どこかでみくびってたことを反省しております。「驟雨」も観てくればよかったなぁ。回顧上映の続きをぜひどこかでやってほしい。

7月17日(日曜日)

川島雄三「州崎パラダイス 赤信号」でとても素敵だった新珠三千代が観たいなと思って成瀬巳喜男女の中にいる他人」(1966年)。古い日本映画を観ると、今と昔とどこが違ってどこが同じかとても気になり、それだけ観ていても面白い。家の様子、家族のあり方、東京の街並、当時の風俗、それに人間の顔も。「流れる」の方は観なかったけど、観るべきはそっちだったかな…。まあ、また。どれも1日しか上映しないなんてほんとにもったいないのでまたすぐどこかでかかるとよいけど。それに私は戦前の作品がもっともっと観たいのです。

7月14日(木曜日)

文芸坐成瀬巳喜男「歌行燈」「鶴八鶴次郎」。地球のみなさん、つまらんジャズメン映画など観てる場合ではないですよ〜!なんて叫びたくなるような素晴らしい素晴らしい芸人映画だった。「歌行燈」は二度目だけど前観たときよりもずっとずっと感激してしまった。あの松原のシーンなんて、一回目観たときは「あらずいぶん綺麗ね」なんて冷静に観てた割にはその後一体何度思い出したかわからない名場面で、また観られてほんとに感激感激。最後の最後も涙涙。「鶴八鶴次郎」は話もいいけど音と美術も細かいところまですごくよかった。地蔵の頭の上の石も達磨の掛け軸も松崎の豪邸ももうなんでも嬉しい。こんなふうに観られる楽しい日本映画はあんまりない。戦後はなんだかまじめでいやん。川島雄三がたよりだ。