6時半に起床。身支度を済ませて、NHK新春能狂言で 『翁』 を観る。それから近所の神社に初詣で。お神籤を引いたら大吉だったがそう簡単には踊らされないぜとマフラーを引き締めてみる。帰宅後すぐに、昨日買っておいた書道具を引っ張り出し黙々と墨を磨り始める。書道などたぶん中学校以来であるが、どのくらい磨れば充分なのか忘れてしまっている。とりあえず、頃合いを見計らって、”祥雲” と書いてみる。難しい。墨を磨りなおし、続けて ”大観” ”春草” と書いてみる。ヘタクソかつバランスが悪い。そもそも半紙に2字を置こうとしているのが思い上がりだったと悟り、1字にしてみる。”心” ”命”など書いてみたりする。正月から重いネタである。”誠” と下手な字で書いたのが弱い新撰組みたいなのでこれも×。”亥” と書いたのが一番まともに見えたが、もう少し新年らしく志高い題材にしたい。かといって ”志” では不都合なわけで。そもそも漢字を書こうとしているのが思い上がりだったと悟りカタカナで書いてみることにする。

そのうち昼頃になって、母がやって来たのでとりあえず日本酒で乾杯。暫く飲んだり食べたりしていたら眠ってしまう。目が覚めたときにはもう陽が暮れかかっていたので母を駅まで送って戻ってくると、今度は入れ替わりに義父母と伯母がやってくるというので、慌ててまた刺身など買出しに行く。やがて皆が集まってまた乾杯。