総武線大活躍〜小岩・平井・新宿〜

い志井・カウンターの収納式箸入れ

 足が痛いにもかかわらず、昨日は出掛けてしまいました。というのも、少し前からもう一つ、レバ刺し専門のブログを書いているのですが、そこで知り合った方と二週間も前から約束してレバ刺しを食べに行く事にしていたのです。お互い連絡先も知らないしメールアドレスすら知らないので、約束の二日前に階段からコケて転落し足を痛めたとしても、急遽キャンセルも出来る状況ではないのです。それぞれブログの更新頻度が低いのでブログのコメント欄が告知板替りに使えそうもないと判断して、少し痛みの治まった足をいたわりながら、ついでに湿布も買うという名目で、自分自身に言い訳をしながらユックリ錦糸町駅から総武線に乗り、小岩駅に降り立ったのです。
 待ち合わせは二人が共通で知っているお店の前で、ちょっとばかり人通りの少ない場所なので直ぐに合流できました。予想よりも大柄な人で挨拶をしながらも、目的のお店の『大竹』さんに向かいました。普段よりも早く到着したにもかかわらず、予想よりも早い営業開始なので、相変わらずの混雑振りで少し待ってから相席で何とか席を確保する事ができました。早速ボール(焼酎ハイボール)を注文し、二人の研究テーマでもあるレバ刺しを待ちながらつらつらとお互いの自己紹介をします。
 レバ刺しはいつも通り特製の酢醤油ベースのタレが掛かりとてもサッパリ頂けます。ニンニクと練り辛子が良いアクセント。モツ類は鮮度が命ですが、土曜日にもかかわらずかなりの鮮度の良さはさすがと言わざるを得ないでしょう。値段の割にはきっちりエッジが立っています。恐らく御主人と思われる方に聞くと今年で34年目のコチラのお店、煤けた(失礼!)品書きの札のものは全て開店当時から値上げをしていないそうです。経営努力の賜物ですね、頭が下がります。廉価かつ美味しいものを求めて集うお客さんは引きも切らず、常に満席。集合が16:45で既に満席ですからこのお店の人気の度合いが判ろうというものです。
 お店で飲むお客達の他にも外では持ち帰りのお客さんもやきとん・モツ焼きを頼むので常に焼方はフル回転。炭火ではないけど、混雑しているようでもそれほど待たされるという実感もなく、焼き上がってきたのは、このお店の名物的な一品、カシラ、タレで。実はこれの前にカシラ刺しも食べたのですがボイルされたカシラを薄くスライスされかなりの脂が乗っていました。焼き物はそれよりは厚めに切られていて、焼くことによって余分な脂が落ちて食べやすいです。なるほど人気の一品だということがわかる味でした。
 丁度キリの良いところでお会計し、次のお店でどこかおススメを、ということで色々考えていた過去にワタクシがご紹介したお店も、実際に最近何軒か行かれたということなので、考え付いたのは先週の日曜日に入り逃した(実際には定休日に行ってしまっただけ)平井の『豊田屋』さんです。早速総武線で二駅移動。
 比較的早い時間でありましたけれども、結構コチラのお店も人気店ですから混雑が懸念されましたが、カウンターに横並びですんなり座れました。それでも8割以上の入りでした。
 ここはなんといっても充実した鍋が売りです。レバ刺しの研究をしている二人ではありましたがある程度食べているので、レバイタメをつまみながら『あんこう鍋』¥1,450を一人前から対応してくれるという事なので注文しました。白子鍋やあん肝鍋もあるのですがそれらを組み合わせるというフレキシブルな対応をしてくれるので合い盛りにする鍋も次々と運ばれています。最初はてんこ盛りだった鍋も、水分の多い鮟鱇の身ですから煮えてくるに従ってほど良く落ち着いてきます。最初は多いかと思った鍋もすっかり二人の胃袋に収まってしまいました。
 今回のテーマはズバリ『居酒屋バトル』。名前は仰々しいですが、詰まるところお互いの持ち玉のおススメのお店を紹介しあう、というのがコンセプトなのです。相手の方はお住まいが城西方面にお住まいの方ということで、わざわざ城東である小岩・平井まで来て頂いたので、今度はコチラが出向く番です。立川ぐらいまでOKですよ、と申し上げたのですが少々遠慮されてか比較的近場の新宿のお店を選択されました。再び総武線に乗り込み御茶ノ水で中央線快速に乗り換え新宿までほぼ30分、早いものです。
 二人が向かった先は、なんと去年のにこけん忘年会で訪れた煮込み専門店の『沼田』さんの系列店、いやむしろコチラが本流の日本再生酒場さんです。この界隈には他に盛岡五郎(ホルモン鍋)、新宿ホルモンと四店が集まる地域なのですが、そのどれもが大入り満員。立ち飲みなのですが路上の席も一杯で全店回って全て振られてしまいました。それでも新宿ホルモンで対応してくれたホール係のゼンさんがわざわざ外まで見送りに来てくれて、日本再生酒場(性格には『新宿三丁目日本再生酒場もつやき処い志井』と言うらしいです)だったらなんとかイケイケの店員さんが席を作ってくれるからと、太鼓判を押してくれて再び足を運んだのです。
 少し待って本当に店内に入ることが出来、しかも焼き台の目の前という絶好の位置。イケメンの店長さんも抜群の接客で気持ち良く飲むことが出来るのですが、いかんせんホッピーの置いていないコチラで瓶ビールを頼んでしまい、しかもココまで食べて来たので殆んど食が進みません。立ち飲みで足が痛いのもあまり気にならずに楽しむことは出来ましたが、少々順番を間違えてしまったようでした。それでもポテンシャルの高いお店だということは判りまして、今回の居酒屋バトルは終了したのでした。