土手通りよりスカイツリーを臨む

大いわし刺し@丸千葉

 吉原大門の見返り柳を見て今回の散策の目的を果たしましたが、パーマ屋のオネーサンに教わり、山谷堀とは反対方向に来てしまったことに気づいたワタクシは、それ以上北進する気も失せて地方橋方面を眺めると、このように建設中のスカイツリーが向こうの方に見えました。

 完成予定のまだ半分ほどの高さでこれだけ見えるということは、完成した暁には東京23区の殆んどの場所でその姿、またはその一部でも見えるということになるのではないでしょうか?通りを渡り、反対側を南下して行きます。

 いろは会の商店街入り口を経由してそのままアーケードの中を進む、というのも一つの手ですけれど、そのまま昔のお店が建ち並ぶ地域、ワタクシの大好きな地域をブラつくことにします。とはいうものの、毎週のように訪れているので、取り立てて申し上げることもないし、写真を再掲することもありません。
 しかし、今まで余り気に掛けていませんでしたが、商店街の入り口に一番近いところには、肉屋さんがあります。




 
 『馬肉の千葉屋』さんという肉屋さんです。その向こうの『中江』さんや、『あつみや』さんといった桜鍋のお店といい、この辺りではその昔、『けとばし(馬肉)』をつついてから吉原に出掛ける、ということで固まっているようなのです。今回改めて店先を見てみると、確かに馬肉の専門店のようです。








 馬刺し用から、小間切れ、馬上肉、馬すき焼き用と壁に貼られた札以外にも様々なラインナップがありました。馬肉のつく煮*1、何かと役に立つ、馬油なども揃っています。ザッと見た感じ、他の肉の種類は少なかったようです。

 ということで、ここまで来たらやはり丸千葉さんに寄らない訳には行きません。っていうかここに来るのがもう一つの目的でもありますからね。ここのところ、3週連続で来てしまっているので、とうとう、というか遂にボトルを入れてしまいました。金宮焼酎720ml¥1,900です。
 合わせる肴は、まずべったら¥250から始めましょう。柚子の皮が乗せられていて、小さいのにこれだけで風味がグンとアップしますね。乗っかっているところを少しずつ移動しながら、柚子の香りを移して食べ進めていきます。

 この日のやっちゃん(若旦那)とお客さんの掛け合いも非常に面白く、それだけで会話をせずとも楽しめる酒場の雰囲気は何度訪れても良いものです。右側に居た何故か素通しの眼鏡を掛けた男性はにごり酒が気に入ったらしく、3杯ほど聞こし召した後上機嫌でお帰りになりました。ワタクシの左隣にいらした男性もそこら辺のやり取りを楽しんでいて、ついついやっちゃんの会話に引き込まれたりします。何気ないきっかけで少し言葉を交わすようになりましたが、お独りではなくご夫婦でいらしていて立石の向こうの方からとのことでした。ワタクシも錦糸町から浅草経由で歩いて来ました、というと少々驚かれていましたが、もっと驚いたのはこちらです。

 ブログをやっていると言うと、その方もブロガーで名刺を渡すと『にこけん、ですか?』とにこけんの名をご存知だったこと。なんでも蒼龍さんのブログにコメントされている方だとかで、にこけんの名をご存知だそうで。ついつい嬉しくなって入れたばかりのボトルの半分以上を飲んでしまいました。
 ワタクシの入る少し前に来たというそのご夫婦もそろそろ移動するということで、お店を後にされましたが肝心のお名前やブログのタイトルを失念してしまい、探しようのないのが残念。もしこの記事をお読みになったらご一報下さると幸いです。


 大分日が延びて、夕方が遅くなってきたとは言え、もううす暗くなって来た外に出ると、お店の明かりも灯り、夜の営業も本格化。こちらのお店、昼の二時から営業しているから昼酒にはもって来い、事実営業開始からすぐに満席に近い状態をキープしての営業なので、時間の感覚が狂ってしまいますけれど、これからがお店としては一番のピークを迎える時刻。忙しくなる前にお暇して、再び錦糸町に向かって歩きましょう。
 ということでこの日は計9668歩で、一万歩に僅かに及ばず残念。一万歩は行ったと思ったんですけれどね。

*1:佃煮のことでしょう