伸びるニュースサイトとはっ

もうだいぶ前の話になってしまうのだが、ニュースサイト読本を購入しました。内容はちょくちょくいろんなブログで言及されていたので、まあ思った通りだったんですが、実践しているニュースサイトさんからの意見は説得力がありますね。特に納得した部分は、以下のところです。

特化サイトと没個性サイト

ここの情報には滅法強いというサイトは当然のごとく人気が出るため、一時期の個人ニュースサイト論では「自分のサイトの特色を出せ」と連呼されたが、具体的な方法が書かれていないのと、特色を出しすぎるとその分見る人の分母が減るためこれを行って大きくなったサイトはあまり多くない。特色を出すにもある程度分母が大きい所か、特色になるジャンルが大好きでないとやっててもきつい。

ニュースサイト読本 だんげの個人ニュース三分間ロッキンポ P20

これを読んでいて、人気の出るニュースサイトの特徴がつかめてきた。

ある分野をターゲットにするとき、需要が大きければ大きいほど、また見る人の分母が大きい分野であるほど、PVは増える。これは


分野の需要×分野の分母 = PV

と見ることができるだろう。グラフにするとこんな感じか。

横軸が需要、縦軸が分母、そして曲線がいくつもあるが右上にいくほど多いPVが得られる場所となる。

まず、特化サイトで伸びるニュースサイトと伸びないニュースサイトを比較してみよう。おそらく以下のようになる。

伸びるニュースサイトは、一方の伸びないニュースサイトより需要が少なく、もう一方の伸びないニュースサイトより分母も少ない。にも拘わらず多くのPVを得ている。そういう、よいバランスを得られる分野というのを、伸びるニュースサイトは選択しているのではないか。

また、このグラフを使ってスパムサイトと没個性サイトも説明できる。

スパムサイトは文字通りスパムなので、あまり狙いをつけず、たくさんのところに、ありきたりのページを置く。それでもきちんとPVがでるのは、母体が大きいから。たとえ需要がほとんどなくても、検索に引っかかる以上0ではないから、PVは多少確保することができる。こういうサイトを数多く持っていれば塵も積もればなんとやらで、大量の儲けを出すことができるのだろう。


スパムサイトと同様に数を落とすが、ひとつひとつの分母が小さく需要が大きい場合を考えてみよう。この場合、PVは結局スパムサイトと同じようなものだ。でも数を落とすから、PVは多くなる。これが没個性サイトだ。この数というのはエントリの数のことを指すと考えるのが妥当だろう。


最後にコメントサイトを見てみよう。

コメントサイトは選択するジャンルは普通程度のPVだが、コメントを付随することで、需要を高めている。そのためPVが増えるのである。


戦略はいろいろあります。自分に合った選択を。

23:00追記

まなめ氏から、「コメントは読者を増やすためのものじゃなくて読者を固定するものだ」という指摘を頂きました。あー確かにそうだ。ということでここにあわせて載せておきます。