マギ 24巻 感想

ついにアルマトラン篇完結!


いやぁすごかったなぁアルマトラン篇…。なんかもう何がなんだか未だ整理ついてないけど、マギは読んでるとみんなもがきながら平和になろうと努力してるんだけど、分かり合えなくて悲しい結末になってしまう、っていう切ない気持ちになるんだよね。なんか今の世界に通じるもんがあるなぁ。正直23巻は話がてんこ盛りでパンクしてたけど、今巻は比較的分かりやすくてよかったです。ただもう少しアルマトランが滅んでいく過程や、ウーゴくんが今の世界を創造するくだりはもっと丁寧な展開にして欲しかったなぁ(><)せっかくの漫画なんでね。文章で簡潔に説明せずに大高先生の素敵な絵で丁寧なストーリー展開して欲しかったです。もったいない!



ダビデとソロモン
特に前半の展開はすごかったですね。ダビデとソロモンのやり取りや232夜の運命論が印象的でした。ダビデは人間が運命に反抗するか絶望するか見てみたいって感じですね。なんか人間の可能性を試している感じで正直楽しそう。ダビデはソロモンなら運命に抗ってくれると思って杖を託したのかなぁ。
あとルフは元々黒くてソロモンの意志が宿ることによって白くなるとは驚きでした。ソロモンの、人は神に支配されずに自分の意志で歩ける、っていう考え方は、前向きで希望的ですね。ここのシバが泣いててソロモンが白くなって白ルフで地球(?)を満たして見守る流れ素敵だなぁ。232夜好きです。


■アルバとシバ
アルサーメンの反乱は予想通りの展開というか…とにかくアルバの顔がめっちゃ怖かった…。なんかもう気持ち悪くて見てられない…。狂信者って感じ。てか正直アルバ分からないんですよね。昔ダビデとソロモンに何かされて強い恨みを持ってるのかと思ったけどそういうワケじゃなさそうだし、ただのおかしい人…?235夜の最後のソロモンVSアルバの見開きのページいいですね。セリフも印象的。「己の願望で塗り固めた「神」の声」って…。23巻の原始竜と会ったときのソロモンの「悪かった」っていう淡白な反応が思い出されますね。
シバはとにかくかわいそうでした…。ただ真っ直ぐなだけのいい子であんな形で最期を迎えるとは…。一番かわいそうでした…。


■アラジンの立場
そして。アルマトラン篇が終わってアラジン達を見たときの安心感が…。いやーアルマトラン篇嫌いじゃないけどさ、やっぱりマギはアラジンとアリババだよ!!なんかよく分かんないけどめっちゃ安心したわ…。もうさ、世界の危機とかどうでもいいからアラジン達シンドリア篇みたいに仲良く平和に暮らしててよ(泣)
ってゆーかですね。アラジンがかわいそうでかわいそうで…。こんなに小さな体なのに、アラジンに託された願いがあまりにも大きすぎて悲しいよ…。こんな歴史的な願いを一人で背負って、アラジンの存在意義を知れたし、立場が明確になったけどさ、なんかアラジンは知らない方が平和に暮らせてたんじゃないか、と思っちゃうんだよね…。アラジンだって願ってこんな存在に生まれたわけじゃないのにね…。




てな感じの24巻でした!いやーアルマトラン篇重たかったわー。正直読むの大変でしたよ、ええ(笑)なんかアルマトラン篇読むと、今後マギ気軽に読めないですね。前みたいにあのキャラがかっこいいとかかわいいとかキャーキャー言ってられんのか心配。まぁたぶん白龍が出てきたらテンション上がるだろうけど(←)マギはギャグも好きなのに(><)こんな重たい話やった後ギャグはできないよな…。平和なアラジン達はいつ見れるのー!(涙)