自民党応援キャンペーン対象選挙区が決まったようだ(追記)

昨日の記事の追記です。

1.東京24区について

こういう結果になった。
恐らく、自民党萩生田光一氏に応援を申し入れていたようだが、断られた模様である。
したがって、東京24区は今まで通りということになった。

2.幸福実現党候補者について追記

幸福実現党選挙協力対象選挙区において、原則は候補者を引っ込めることになっているが、東京3区の一倉洋一氏が北陸信越ブロックの比例区に移動になった他、山口4区の植松満雄氏が広島7区に移動し、横山桂子女史が立候補を辞退した。

3.納得のいかないパターンについて追加

昨日の記事では、栃木1区の自民党船田元氏や東京5区の自民党佐藤ゆかり女史を応援しないのはおかしいと評したが、昨日書きそびれた選挙区があるので、追記する。
それは福岡5区で、自民党原田義昭氏という幸福実現党鵤卓徳氏に匹敵する保守派の政治家がいるというのに、選挙協力体制にしていないのは如何なものか。
同選挙区で立候補している鵤氏を九州比例ブロックに移せば保守分裂選挙が避けられそうだというのに、残念な話である。
安倍晋三氏と対極の政治思想を持つ古賀誠氏を応援するくらいなら、原田氏を応援するのが筋ではなかったのか。

4.東北の2選挙区の票の行方は?

(1)「自主投票」は東北の2選挙区

今日、「戦略的選挙支援について」というプレスリリースが出され、12の小選挙区幸福実現党の候補者が降りた(或いは他の選挙区・比例区へ移動した)。
12選挙区のうち、9の選挙区で自民党候補を、1の選挙区で非自民保守系候補の応援が確定しているが、東北の2選挙区については、応援候補者がなしとなっている。
その理由等は昨日の記事にある通りなのだが、この「自主投票」を決定した2選挙区について、「幸福の科学」票の行方を考察してみることにする。

(2)宮城5区について

まず、宮城5区であるが、「幸福の科学」票は恐らく、自民党斎藤正美氏に流れると考えられる。
その票数が何票になるかは不明だが、場合によっては、優位である安住淳氏に迫り来る可能性もある。
ただ、週刊誌の下馬評はほぼ一貫して安住氏優位であるとしているから、「幸福の科学」票が斎藤氏に流れたとしても、安住氏が小選挙区で当選すると予想される

(3)福島3区について

次に、福島3区であるが、2ちゃんねるで早とちりしている筋では吉野正芳氏に流れると予想する者がいたのだが、昨日の記事にある通り、吉野氏*1の国家観は欧州型(市場経済にYES、市場社会にNO)であり、幸福実現党の掲げるアメリカ型とは大きく異なることと、「国づくりへの提言」という政策論文の中には幸福の科学」が今最も関心を寄せている外交・国防政策について、何も記述がされていないということのため、「幸福の科学」票が吉野氏には向かわないと考えられる。
つまり、対立候補である、民主党玄葉光一郎氏に向かう可能性が高いということである。
因みに、その玄葉氏の政策はこちらである。
流石に対北朝鮮のことについては触れられていないものの、「日米同盟の深化、日中協商の発展」というのは長い目で見ると、幸福実現党マニフェスト*2に近いものである。
しかし、昨日も述べた通り、玄葉氏は「幸福の科学」とは無関係の立場を主張しているし、幸福実現党としては「民主党政権誕生による国難を阻止し、保守の安定政権をつくるために」一部小選挙区での立候補を取り止めにしたのだから、表立って多少政策の合う玄葉氏を応援する訳にもいかず、「自主投票」という形にしていると考えられる。
ただ、そんな「幸福の科学」票の行方とは無関係に、福島3区では、週刊誌の予想通り、玄葉氏が小選挙区で当選すると予想される

5.最後に

もう公示日を過ぎたので、各政党とも候補者調整を行うことが出来ない状況になった。
幸福実現党に限らず、公示日までに候補者の差し替えなどが頻繁に行われ、一部の所謂「小泉チルドレン」の中には立候補を辞退する者も現れた*3
幸福実現党の12選挙区の選定について納得のいかない面が多々あるものの、こういう形で決定した以上、30日の投開票日までやるしかない。
これが吉と出るか凶と出るか、先の見えない選挙戦になりそうである。

*1:実は清和会(町村派)である。

*2:「日米同盟の深化」は文字通りだとして、玄葉氏の「日中協商の発展」はある意味、幸福実現党の「ユーラシア大陸リニア構想」に通じるものがある。

*3:猪口邦子女史や清水清一朗氏など