「定食と文学」読了。

 今柊二著「定食と文学」(本の雑誌社)読了。林芙美子獅子文六夏目漱石森鴎外などの作品を「定食」的に考察した楽しい一冊。
 文芸評論とは違う、肩に力を入れず読める文章が魅力だが、せっかく行った定食屋や博物館が休みだったケースが多くて笑ってしまう。表紙イラストの「酢豚定食」の「豚」という字が間違っているのもどうかと思う。ただ、千円以上のものを決して食べない印象の著者が、横浜の「ホテルニューグランド」で、1995円の「シーフードドリア」と997円の「プリンアラモード」を食べたのは衝撃的だった。
 林芙美子の章で登場した「肉豆腐」があまりにも美味しそうだったので、今晩作ることにします。

定食と文学

定食と文学