「家庭の医学」読了。

 レベッカ・ブラウン著/柴田元幸訳「家庭の医学」(朝日文庫)読了。癌で死んでゆく母親の姿や家族の様子を克明に描き出す。「看取り」をテーマにした異色の文学作品。
 ずっと前になんとなく買ったものの、これまであまり読む気にはならなかった。ここには書いてこなかったが、2年前から闘病してきた母が今月2日に癌で亡くなった。68歳。女性の平均寿命より20年も早く逝ってしまった。そんな今読むと、あまりにも深く胸に響いてきて、ちょっとしんどかった。でも、今読んでよかったと心から思う。

家庭の医学 (朝日文庫)

家庭の医学 (朝日文庫)