「未来のミライ」を見た。

 細田守監督の最新作「未来のミライ」を見てきました。つい最近、「未来のミライ」公開に合わせてテレビ放映された「時をかける少女」がとても面白かったので、期待して見に行ってきました。
 主人公は3歳ぐらいと思われる男の子・くんちゃん。「くんちゃん」っていうのはあだ名なのでしょうか。さすがに「くん」が名前ではないよね。「薫(かおる)」くんとかなのかなあと想像します。
 くんちゃんの家に妹の「未来ちゃん」が生まれ、お父さんもお母さんも赤ちゃんにかかりっきりで、くんちゃんにかまってくれない。くんちゃんは「未来ちゃんに優しくして」とお母さんに言われても、「未来ちゃん、好きくないの」、「くんちゃんは未来ちゃんのお兄ちゃんじゃない」と言って、未来ちゃんに優しくできません。
 そんなくんちゃんが出会ったのは、飼い犬の「ユッコ」が人間になった姿や、未来からやってきた大きくなった「未来ちゃん」。建築家のお父さんが建てたちょっと変わった構造の家の中庭は、どこか不思議な世界につながっているみたい。くんちゃんはさまざまな出会いや体験を通して、「お兄ちゃん」になっていく。自分の子どもが同じくらいのときに見ていたら、もっと共感・感動していたかもしれません。私は個人的に、もっと先(小学生〜中学生ぐらい)の子どもの成長が知りたいので、そういう映画があるといいなあ。
 家族がテーマの話なのでしかたがないとは思いますが、映画としては若干スケール感が足りなかったかなあ。大ヒットは難しいかもしれない。エンディング曲が山下達郎だったのも、新鮮味がなくて少し残念でした。もっと無名の新人とかバンドを起用してほしかったです。