ジャネット・イヴァノヴィッチ『私が愛したリボルバー』

ジャネット・イヴァノヴィッチ『私が愛したリボルバー

私が愛したリボルバー (扶桑社ミステリー)


ステファニー・プラムシリーズ第1弾。
日本には馴染みのないバウンティ・ハンターという職業を
やらざるを得なくなるステファニー。
綺麗に言えば彼女の成長物語なんだろうけど
そのドタバタぶりが面白くてたまらない。
また、バウンティ・ハンターとしてのど素人っぷりのハラハラさと
それをモレリに対してして認めまいとする
意地の張り方がとにかくカワイイ。
私はモレリより相方のレンジャーの方が好きだな。


彼女を取り巻く登場人物が主役を食うぐらいに
個性的で、セリフも楽しい。
いやー、こんなに楽しい小説に出会えて幸せ
って素直に口に出せるくらに気に入りました。

A・クリスティ『バートラム・ホテルにて』

A・クリスティ『バートラム・ホテルにて』

バートラム・ホテルにて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ミス・マープルシリーズ。
タイトルと古式ゆかしいホテル内の描写
特にお茶やお菓子や英国ならではのゆったりした
上流階級の過ごすホテル内の様子は
英国好きならたまらなく魅力的。
この部分だけでもこの作品を読んで良かったと思ってしまいます。


マープルの感じる違和感の実態が徐々に明らかになり
最後には驚きの展開に!
マープルの活躍が少なかったのは少々不満だし
終わり方にも首をかしげる部分はあるのだけど
なぜかこの作品、好きなんです。
舞台設定とホテル内描写の勝利かな。