専攻(Major)の決定法

多くの日本の大学と異なり、MITでは入学時には専攻は決まっていません。1年目は学科に所属せずに授業等をとり、1年の終わりに自分で学科を選択します。各学科に定員は存在せず、希望学科に必ず配属されます。学科は、専攻変更届を出せば比較的簡単に変えられます。ことができます。日本の大学に比べればフレキシブルなシステムだといえるでしょう。

希望者は2年目以降に申請すれば、double majorをすることができます。取得しなければいけない単位数が単純に2倍になるので大変ではありますが、多くの学生がダブルメジャーを行っています。昔はTriple major以上も認められていたようですが、MITの学生が無理をしすぎるのを防ぐために撤廃されたそうです。

1年の1学期の時点で既に単位を多く取得している学生向けにはSophomore Standingという制度が存在します。この制度を利用すれば、1年の1学期が終了した時点で専攻を決定することができます。専攻が決まれば、取れる授業の数の上限(Credit limit)がなくなり、学科の教員がアドバイザーとしてつくなどの様々な利点を享受することができます。

私自身はSophomore Standingを利用して2013年末に化学科に配属されました。今年はSophomore standingを利用して化学科に進学した学生が5人と、例年に比べて多めでした。(参考として、前年度の化学科のSophomore standing利用者は2人です。)

2014年末には物理学をSecond majorとして追加する予定です。化学科自体の人数が少ないので。化学と物理のDouble Majorの学生はそこまでいないことは残念ですが、2つの学科それぞれの利点をうまく利用していこうと思っています。

なお、2014年5月時点で、MITには以下の様なMajorが存在します。ほとんどのMajorは名前で呼ばれることはなく、Course numberで表されるため、慣れないうちは戸惑うことでしょう。
Course 1 - Civil and Environmental Engineering
Course 2 - Mechanical Engineering
Course 3 - Materials Science and Engineering
Course 4 - Architecture
Course 5 - Chemistry
Course 6 - Electrical Engineering and Computer Science
Course 7 - Biology
Course 8 - Physics
Course 9 - Brain and Cognitive Sciences
Course 10 - Chemical Engineering
Course 11 - Urban Studies and Planning
Course 12 - Earth, Atmospheric, and Planetary Sciences
Course 14 - Economics
Course 15 - Management
Course 16 - Aeronautics and Astronautics
Course 17 - Political Science
Course 18 - Mathematics
Course 20 - Biological Engineering
(この他いくつかHumanity, Ars, Social Scienceのメジャーが存在する)
授業の内容に興味が有る場合、MIT registrar(http://student.mit.edu/catalog/index.cgi)というページで授業の一覧を確認することができます。