Hatena::ブログ(Diary)

日々、とんは語る。

この日記のはてなブックマーク数 はてなスターカウンター Peace この日記をあなたのはてなアンテナに追加する。 rss
お問い合わせ先 mailto

2007-10-18 微妙な夢で目が覚めた日。

梅田さんが"ニコニコ動画で「羽生対中川」戦を見た"という話。

00:01 |

上記の記事コメント欄棋士窪田義行さんが以下の様なコメントを残しております。

10/14放映のNHK杯本戦トーナメント2回戦第11局・羽生二冠(勝)VS中川七段をニコニコ動画への投稿でお楽しみ頂いたそうで、私も勝負の極北を垣間見た思いに駆られました。
ただ強いて申し上げますと、日本国内でも問題コンテンツアップロードが久しく問題となっている件は、ご承知の事と存じます。
--- 中略 ---
副次的情報を論拠にしても今回のエントリーはお書きになれたかと存じますが、向後は今少しご配慮下さいます様、謹んでお勧め申し上げます。

2007-10-17 - My Life Between Silicon Valley and Japan

それに対して梅田さんが、

NHKにとって将棋番組映像などロングテールロングテール。そういうロングテール映像については、特に今回のような素晴らしい内容が生まれた場合、「最善手」は、その映像NHKが自らサイトで無償公開してファンを増やす(需要を増やす-->視聴率を上げる)ような動きをするのが合理的判断と考えます。「次善手」が黙認なのだと思います。そういう考えから、特にニコニコ動画を見たことを隠しませんでした。

2007-10-17 - My Life Between Silicon Valley and Japan

と、返答しております。その後、再び窪田さんより、

尤も、日本将棋連盟正会員も正会員たる私としては、「『最善手』も『次善手』も、スポンサーの事業方針に対する非現実的な干渉であり悪手」とご判断申し上げざるを得ません。

2007-10-17 - My Life Between Silicon Valley and Japan

というような返事が寄せられておりました。

ただの将棋好きの人であれば、至って普通の記事でも、梅田さんの場合は諌める意見が出てくるのが面白い。

ニコニコ動画を見たことを隠す、隠さない

僕が最初に梅田さんのこの記事を見たときに思ったことは、「なんでその動画へのリンクを張ってないんだよ」って事でした。

普通ウェブで記事を書いている人であれば、言及記事に対してリンクを張るのは当然の行為でしょう。ですが、それをしなかったというのは、もしかすると梅田さんなりの譲歩だったのかもしれません。

例えば、ナベツネさんが日テレ番組ニコニコ動画で見たと言えば、問題かもしれません。ですが、その問題というのは一体なんなのでしょうか。

窪田さんが指摘しているであろう問題

窪田さんがスポンサーの事業方針に対する非現実的な干渉とおっしゃっていますが、それは現在ニコニコ動画にあげられている行為であり、梅田さんの言う「最善手」はNHKが自らなので、誤解している部分がありそうです。

それはさておき、スポンサーの事業方針というは間違いなくNHKのことだと思いますが、ではNHK杯を見逃した人はどうすれば映像を見ることができるのでしょうか?

僕は相撲ファンなので、見逃した取り組みをどうやったら見れるのか考えていますが、どうしても見ることができなくて困っています。NHKの方針というのは、コンテンツを埋没させる事なのでしょうか。

別に窪田さんが悪いわけではないし、梅田さんが悪いわけでもない

そりゃそうだ。ニコニコ動画動画アップロードした人が悪いのか、はたまた映像を一向に公開しないNHKが悪いのか、そんなのはその人の立場によって違うし。

「僕は一度もニコニコ動画YouTubeを見たことがないから、自信をもって著作権侵害を訴えることができる」という人がいたら、それはそれで頭が固すぎるし、「家で自分は楽しんでいるけど、仕事上は違法性を訴える立場にいる」という人であればやっぱり卑怯と言わざろう得ない。

僕の考えとしては、とりあえず相撲過去の取り組みが見れない、という問題をいち早く解決してもらいたいです。販売するなり、配信するなり、方法は何でもいいんで、とにかく「見れない」から「見ることができる」状態にして欲しいわけですよ。で、そうする気がないのであれば、ネット上にアップされてもとやかく言えないんじゃないかなと思います。まぁ、相撲あげる人なんてほとんどいませんが。

追記

窪田棋士による新たな時を開くかニコニコ動画という記事が翌日に公開されています。

また、Takodoriさんによる「インターネット放送局の立ち上げ」が日本将棋連盟の課題のひとつと、NHK中枢はBBCのオンデマンド放送開始は当然知っているはずという二つの記事も将棋界のネットへの試みを知る上で大変参考になります。

窪田義行窪田義行 2007/10/19 05:56 tomoyaさんへ
初めまして。棋士の窪田義行です。
【My Life Between Silicon Valley and Japan】さんへのTB経由で参上申し上げ、興味深くご記事を拝見しました。

>ただの将棋好きの人であれば、至って普通の記事でも、梅田さんの場合は諌める意見が出てくるのが面白い。
梅田先生は羽生二冠とのご親交でも知られ、有為の若手棋士を含む将棋界への影響力も絶大な方ですので、敢えてそうさせて頂いた次第です。

>それをしなかったというのは、もしかすると梅田さんなりの譲歩だったのかもしれません。
冗長になると思い言及致しませんでしたが、私もご配慮を感じました。

>窪田さんがスポンサーの事業方針に対する非現実的な干渉とおっしゃっていますが、それは現在のニコニコ動画にあげられている行為であり、梅田さんの言う「最善手」はNHKが自らなので、誤解している部分がありそうです。

当該画像のアップロードに関しては「干渉」というより「(営業)妨害」として、NHKさんはご認識しておいででしょうし、私も感心しかねます。
将棋連盟が最善手?の自発的履行を「促す」以上、内容も含めて考慮すれば「干渉」に相当します。
先のコメントでは特に触れませんでしたが、一個人としての要求でも「公器たるNHKさん全体のより健全な有り様」「視聴者全体の裨益拡大」に関する物ではなく、「将棋コンテンツのみの健全な有り様」「将棋界のみの裨益」に就いての物であれば、受信料に依拠するNHKさんのビジネスモデルを揺るがしかねない内容である以上、著しく説得力を欠くでしょう。
故に、誤解しているという認識はありません。

>ではNHK杯を見逃した人はどうすれば映像を見ることができるのでしょうか?

正当なご指摘と思います。相撲も含めて誠に残念でなりません。NHK杯に関しては僅か乍らBSHiで再放送されましたが、私も未だ契約していません。
尤も、「手順前後」に関するご考察を欠いておいでの点は納得しかねます。せめて「不特定多数に主張しつつ担当部署に粘り強く要求を送付したが、悉く黙殺された」上での行為でなければ、「廉価でのDL販売」「囲碁・将棋チャンネル」http://www.igoshogi.net/main.cfmへのリリースといったご対応を引き出す上での障害にもなるでしょう。
NHKさんがロフティヘッドのロフティヘッドとして位置付けておいでであろう、大河ドラマや連続TV小説も、昨今では映像媒体が販売されているにも関わらず盛んにCSで放映されていますので、殊更刺激さえしなければ可能性があります。

因みに将棋コンテンツに関して、現状での連盟や正会員等は極手短な所から要求せざるを得ません。
取り分け「将棋の時間」の1本当たり時間が「囲碁の時間」より減少した事がありましたが、対等な配分を求めて連盟からファンの皆さんに担当部署への要望をお勧めし、大量の投書を送って頂きましたが、却って不興を買ってしまった経緯もあります。

>そりゃそうだ。ニコニコ動画に動画をアップロードした人が悪いのか、はたまた映像を一向に公開しないNHKが悪いのか、そんなのはその人の立場によって違うし。

角が立ちますので何者が悪かに関する推察は避けさせて頂きますが、投稿者とNHKさんの何れにも問題点があるにせよ、「投稿者がNHKさんに対して日頃どう主張・行動なさっていたか」判明しない限りは、立場云々以前の問題でNHKさんに明らかな理があります。

私も実は、昨今相撲ファンになったばかりですので、相撲の過去取り組みに対する熱情はお察し申し上げます。
「有言は3年遅れでも実行がモットー」のtomoyaさんに、謹んで「NHKさんの頑なさを解きほぐしつつ、web利用者に相撲を普及なさる道の探求」をお勧めしつつ、長文となりましたが結びとさせて頂きます。

追記
私も度々、NHK杯に出演させて頂いております。
映像コンテンツに関して棋士が有する権利に関してここでは触れませんが、私の出演分が無断投稿されていれば不快に存じますし、生来の小心者としてコメントを正視出来る自信もありません(苦笑)。

tomoyatomoya 2007/10/20 00:07 どうも初めまして。非常に丁寧なコメントを頂き誠にありがとうございます。併せて、窪田さんのブログのエントリも拝見させて頂きました。

色々と返事を考えている間に、自分の中で窪田さんの立場がよく分からなくなってきたので、まず先にお伺いしたいのですが、

窪田さんが危惧している、もしくは慨嘆していることは、NHKについてなのか、それとも将棋界についてなのでしょうか?
それとも著作者の権利についてでしょうか。あるいはそれら全てでしょうか、

返事を以下に続けます。

> 尤も、「手順前後」に関するご考察を欠いておいでの点は納得しかねます。

確かに、窪田さんがそう仰る意味はよくわかります。しかしながら、ウェブでは、論より証拠の様な文化が存在します。ウェブで取り上げられたことを契機に、現実社会に影響を及ぼす場合が多々あるのは勿論ご存じでしょう。ロングテールという言葉でもよく表現されますね。

別に梅田さんを擁護するわけではありませんが、僕個人の意見として、「手順」自体がネットの出現で大きく変化してきたのではないかと思います。

自分でメディアをもてると言われる様に、今までは一個人が投じる一石などは、よほど運に恵まれない限り波紋すら起こりませんでしたが、昨今では、波及するスピード・規模共に桁違いです。

そういう時代であればこそ、これまで正当とされてきた手順より、多少強行と言える行為であっても、すぐに行動できる事に重きを置くべきだと思っております。

放送界において特に排他的で厳しい日本であるからこそ、こういった行為が起こっているのでしょうし、またこれらを機に変わっていく可能性があると思うのですが、どうでしょうか?

うーぱーうーぱー 2007/10/20 01:08 窪田先生、昨年のNHK杯戦ではいくつもの名局を拝見させていただき、ありがとうございました。
私も、微力ながら、囲碁将棋の普及の一助にでもと、自分のブログ http://d.hatena.ne.jp/uupa/ で頑張っております。
ご意見拝見させて頂き、窪田先生とTomoyaさんの非常に気品高い議論に感嘆させて頂きました。
ただ、本件につきましては、当事者が、日本将棋連盟、NHK、にこにこ動画等々となり、窪田先生はその当事者の一構成員という立場になりますので、ご意見につきましては連盟ないしNHKを通じて行われたほうがよろしいのではないかと思いました。
評論家山崎氏の有名なブログ http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/ba5a03303aecbe2db4b4a34d2c1c98d9 でも先週の羽生さんのすばらしい一局については熱い意見の交換が交わされておりますので、もしまだでしたら、ぜひ一度。

zspherezsphere 2007/10/20 11:28 初めまして。

こちらの記事を拝読いたしまして、端的に窪田先生の言い分に理があると感じました。
確かに、先生のおっしゃるようなやり方で、NHKに要望していくのが正しいと感じます。

ただ、一つだけ納得のいかない部分があったので、不躾ながら書き込みさせていただきました。
それは、「では梅田先生は、【ニコニコ動画で見た】という部分を隠蔽して今回の記事を書けば良かったのか?」
という部分です。

窪田先生は、梅田先生の立場上から、ニコニコ動画で見たという記述に対して「配慮すべき」と勧められたのだと
了解していますが、しかし梅田先生がニコニコ動画でこの対局を見た事実は変えられません。
その点を、ただ隠すのが良策という立場は、著作権的にグレーといわれ続けている
ニコニコ動画のようなコンテンツについての問題を、ただアンダーグラウンドに追いやるだけのスタンスともなり得ます。

実際、普段将棋に興味を持たない層があの動画を見て感動し、将棋に興味を持ったというケースもあるでしょうし、
仮にNHK自らがあの動画をネット上に公開したとして、今回のニコニコ動画ほどの反響が起こったとは思えません。
問題は、ニコニコ動画が著作権的に問題があるにも関わらず、良かれ悪しかれ多くの人が「見てしまう」場であるという事です。
これは、ただ理を通しているだけでは解決しない問題だと思うのです。

無論、だからといって窪田先生一人にどうこうして欲しいと要望するのは筋違いだとも了解しています。
ですがこれは良い機会だと思うので……。
こうした権利関係の当事者になりえる窪田先生にも、もう少し踏み込んで考えていただければ幸いと思い
失礼を承知で長文を寄せさせていただきました。

以上、乱文乱筆失礼いたします。今後とも頑張ってください。

窪田義行窪田義行 2007/10/21 00:38 tomoyaさんへ
>どうも初めまして。非常に丁寧なコメントを頂き誠にありがとうございます。併せて、窪田さんのブログのエントリも拝見させて頂きました。

ご覧頂いたそうで何よりです。
実は[Takodori’s Self-brainstorming How to Promote Shogi Globally]http://shogi.typepad.jp/brainstorm/ という棋界情報weblogで、複数のエントリーにお返事を差し上げました。是非お目を通されます様お勧めします。
他の参加者の方々も交えて大分応答が長くなりましたので、対策も踏まえて拙weblogに[NHK杯戦ニコニコ動画投稿問題覚え書き]というエントリーを作成中です。
更にお返事を下さる場合は、そちらへお願い致します。

>窪田さんが危惧している、もしくは慨嘆していることは、NHKについてなのか、それとも将棋界についてなのでしょうか?
それとも著作者の権利についてでしょうか。あるいはそれら全てでしょうか、

手厳しいご質問で、「問いつめたね!師匠にも質問攻めにされた事ないのに!」と漏らしたくなります(亡くなられて久しいですが、ご寛大な方でした)。
冗談はさて置き、「将棋界に関する危惧及び慨嘆」とのご解釈で構いません。
昨今は相撲界やボクシング界に劣らず騒動連発でもあり、日々将棋界の現在と未来を憂慮致しております。
その一端として、NHK杯は「視聴率の低迷と打開策の一環としての来期予選突破」著作権では「将棋棋譜と著作隣接権」に関して考察する程度でしたが、今回の件で「放送法に基づく特殊法人としてのNHKさん」や「web関連の知的財産権」に対しても関心が深まったかと存じます。

>確かに、窪田さんがそう仰る意味はよくわかります。しかしながら、ウェブでは、論より証拠の様な文化が存在します。

私もweb界は論より証拠の極地に思えてなりませんが、「証拠が存在するが論はなかなか構築出来ない」「論も証拠も正当な手順で提示して一気の理解を促す」はともあれ、「証拠を突き付ければ論は後付けで沢山」では承服しかねます。
「webでの紹介から現実社会に影響波及」は手順として何ら問題ありませんので、異論はありません。
ロングテールに関しても解釈が拡大している様ですが、余り疑義は抱いておりません。

私としては「『ロングテールもロングテール』とは?」という疑問があります。
「長い尾の長い尾」と訳しても日本標準語とは言い難いですし、「NHKさんによる、将棋コンテンツの位置付け」と絡めるといよいよ理解困難な感じを受けました。
事によるともう梅田先生からお返事は頂けないだろうかと危惧しておりますので、敢えてtomoyaさんにご質問申し上げます。

>NHKにとって将棋番組の映像などロングテールもロングテール。そういうロングテール映像については

という梅田先生のコメント部分に関しましては、「NHKにとってロングテールコンテンツの一環たる将棋コンテンツの、中核を成す映像コンテンツは」と解釈して思索を進めた次第です。

>自分でメディアをもてると言われる様に、今までは一個人が投じる一石などは、よほど運に恵まれない限り波紋すら起こりませんでしたが、昨今では、波及するスピード・規模共に桁違いです。

端倪すべからざる状況と痛感しております。
将棋関係weblogの更新通知siteが手放せない昨今ですし、何より自分自身が思わぬ発信・影響力を発揮している次第です。
新しい動向に対しては、先ず事態理解に努力すべきと考えております。

>放送界において特に排他的で厳しい日本であるからこそ、こういった行為が起こっているのでしょうし、またこれらを機に変わっていく可能性があると思うのですが、どうでしょうか?

排他性に関して敢えて異論は申しませんが、将棋界(及び相撲界?)の為だけにその打破を目論むとなれば独善も甚だしいでしょうし、連盟としても「排他的が打破された放送界と共存する、(公益法人としての)ビジネスモデルの想定」よりは、遙かに現実的且つ火急の事態が存在します。

我乍ら、専門分野以外への考察で疎漏も少なからず存在するかと危惧致しますが、「正当な手段に基づくweb棋界発展」への素志は揺るいでおりません。
創意工夫が極めて重要である上、正当性の何たるかを折々自問自答せねばならないにせよ。

又しても長文となりました。悪しからずご了承下さい。

<< 2007/10 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31