キャノン IXY Digital 820ISの修理 −その後−

こんにちは、Tomです。今日は週末ですので、日中のブログアップです。昨日から結構暖かくなり、スギ花粉も多くなってきました。それに加え、本日は風が強く春一番?春二番?という感じですので、うっかり外に出たら杉の花粉まみれになりそうです。(本当はゴルフの練習をしたいのですが・・・)。そんな訳で、今日はおうちでじっくりと修理をする事にしました。

先日、Nanさんから預かったデジカメ(キャノン IXY Digital 820IS)ですが、精密機器ですので、このような細かい作業はウィークデーでは、ちょっと危ないです。
そこで、今日のようにじっくり出来る日に取っておきました。

1.前回のおさらい
前回は下記のところまでバラしてみましたが、ここからレンズブロックを外すのはちょっと気が引けて、バラシは一時休戦状態でした。

2.レンズブロックまでバラシを行う
 しかしながら、このままではいつまでたっても前に進めないので、勇気振り絞って、レンズブロックをバラすまでやってみようと思いました。ばらした後で組みつけが出来ないと困るので、自分作業性も考えバラシの工程の写真をたくさん載せました。皆さんのデジカメ修理の参考にして頂ければ幸いです。

1) LCDパネルを外す

2) レンズブロックを支えているブラケットのねじをはずす。

3) ストロボユニットをはずす

4) ブラケットを取り除く

5) フォーカスのモーターの回転部をはずす

6) レンズブロックのフィルム基板をはずす
 

7)これでレンズブロックが外れました

8) ギア部のラッチをはずす

9) レンズブロックの裏蓋が外れ、レンズモーターのメカもはずれました。

3.レンズブロックの押し出しカムの状態を確認する。

4.カムのロックをはずすとレンズが元に戻りました

5.カム周辺に少しだけシリコンオイルを塗る

6.組み立て
さあレンズももとに戻ったので、これからは、組み立てを行います。

1) レンズモーターのメカ部のギアを組む 
  もとはどんなだったか判らないので、いろいろと組み合わせて元に戻す。


組みあがりました

2) フォーカスモーターのギアを組んで組み立てる
  結局のところ、このフォーカスモーター部はバラス必要はなかったのですね。


3) レンズブロックのフィルム基板ハーネスのコネクタを取り付ける
 

4) レンズブロックをブラケットに固定する
 

5) ストロボユニットを取り付ける
 

6)今日のスタート時点まで戻りました。

7) トップカバーのコネクタを取り付ける

7.いよいよ確認
 すべてを組み上げる前に、電池を入れ確認をします。これは修理の鉄則です。さて、結果は如何に?

 電源ON! 『ギーコ、ギーコ』と故障している時とおなじ音がして、レンズは全く動きません。

『ダメか〜・・・・残念』。

8.原因を考えてみる
なぜ、ダメなのか?原因を考えてみました。原因と思われるのは下記の3つ。

 ①組む時に組みやすいようにレンズを少し出した状態にしている為か?
 ②ギアを組む時にうまくかみ合っていないか?
 ③モーターのドライバがNGでモーターが回っていないのか?

とにかく、またばらす事にしました。

9.再バラシ開始
 またバラすのか〜?と思いながらバラシをしましたが、さすがに2度目は勝手が判っているので、すいすいとバラして行きます。一度目の探りながらのバラシとは全然異なります。

あっという間に、レンズブロックまでバラシを終えました。

10.レンズブロックを再度バラス

11.今度はレンズブロックをイニシャル状態まで戻して、組み上げました。

12.再組み付けし、確認。

 さてさ、再組み付けです。再組み付けも勝手が判っているので、どんどん作業が早くなります。あっという間に、組みあがりました。

電池を入れ確認。やはり、レンズをイニシャル状態にして組み上げても『ギーコ、ギーコ』と音がして、レンズは動かず写真のようにエラーが出ますね。

若しかすると、モータードライバーがイカレていて、モーターが脱調しているのかもしれません。今度、もう一度挑戦してみます。今日はここまで。