TDA7293を使って本格的なアンプを作ろう!−その20−

こんばんは、Tomです。今日はとても暖かく穏やかな日でした。本来は今年初めてのゴルフの日でしたが、残念ながら行事と重なり断念しました。残念です。

さて、行事は午後1時で終了しましたので、その後に先日から実施しているTDA7293を使った本格的なアンプの製作を行いました。この製作記事も20話まで来ました。そろそろ皆さんは『いつになったら出来上がるんだ?』と思われているかもしれません。まあ、毎日1時間しか活動できないし、このアンプは非常に敏感ですし、製作自体が楽しいので、少しずつ楽しんでいるという状況をご理解くださいね。
とは言っても、この記事も前回ほぼ出来上がりました。
今日の記事は、いよいよシステムに接続しての音出しです。楽しみですね。

1.最小限のシステムで音出し

いくらなんでも最初っから本システム繋ぐのはちょっと危険です。そこで、最小限のシステムで最終動作を確認します。最小システムは、入力がCDラジカセ、出力がジャンクスピーカーです。

波形も確認します。

入力フィルターのお陰で、出力の波形はきれいです。しかし、CDラジカセのボリュームを絞ると
少しヒスノイズが気になります。
これは、CDラジカセのせいでしょうか?

2.LINNのKAIRNに接続する

CDラジカセのせいなのかどうかを確認するために、今度はLINNのKAIRNに接続します。

実際にCDの音声をKAIRNから入れてやると、こんな小さなスピーカーなのですが、結構低音がしっかりしている感じがします。

OKです。

3.YAMAHA NS-1000Mを鳴らす。

アンプをメインスピーカー側に設置します。

まずは、YAMAHAのNS-1000Mを接続します。

するとどうでしょう!
こんなに上にあって、低音不足だったNS-1000Mがしっかりと鳴ってくれています。

なんだかワクワクしてきました。

4.TANNNOYのスーパーレッドモニタを鳴らす。
いよいよ最終段階。
Tomの家のメインスピーカーであるTANNNOYのスーパーレッドモニターに接続します。
今回のアンプの製作の目標は、現在の使用しているクリスキットの基板を使って自作したT-35Ⅱ Ver.3を越える事です。
 ちなみに、T-35Ⅱというのは、オリジナルのP-35Ⅱをもじった名前。TはTomのTです。)

さて、どんな音が出てくるのでしょう?

スイッチオン!
おおーっ!
これまでのよりもずーっと良いですね。

クリスキットのアンプは、非常に透き通っていますが、低音にちょっと力がありません。
なので、少し硬い感じがします。

それに比べ、このアンプは、低音の力強さがありますが、中高音は負けておらず、なめらかです。かつ、高音はあまりうるさくない感じです。これは、フィルターのお陰かもしれません。

なので、今回のアンプの全体の音のバランスは、クリスを超えました。
なんと恐ろしいアンプなのでしょうか?

キットの価格は、片チャンたったの1250円(IC2個を含む)です。
それが、100万円くらいのアンプに匹敵する感じがします。
そんなアンプが下記の通り1万円を切る部品費で完成しました。

【部品費】

1.TDA7293のキット:2,500円(1250円×2)
2.スイッチング電源:3,000円(1500円×2)
3.電解コンデンサ:1,100円(550円×2) ※他は、以前のジャンクを流用。
4.スピーカー端子:400円(100円×4)
5.インレット、フューズBOX:300円
6.アルミ板:700円
7.アクリル板:前回のアンプのあ余り物
8.ビス類:約1,000円
9.シャーシ:ジャンクアンプのシャーシ:0円
10.放熱板:ジャンクの頂き物:0円

部品総額:9,000円