バロネスハンマーナイフ(草刈り機)の修理 −FINAL−

こんばんはTomです。今日は朝6時まで雨が降っていましたが、その後10時ごろから晴れ上がりとても良い天気でした。ちょっと風は強かったけどね。

Tomは、今日はゴルフの日でしたが、ゴルフよりも、ゴルフから帰ってきてから嬉しい事があったので、今日のブログはそれを書きますね。
結論から言いますと、バロネスのハンマーナイフが直ったのでその記事を書きます。

1.昨日、最後通告を受けた・・・・・・。
昨日の出張の帰り、農機具屋さんのサービスから電話があり、『バロネスの草刈り機はすでに30年くらい経過しており、それに載っている三菱のエンジンのサービスパーツはもう供給できないので、諦めてください。』という旨の連絡がありました。
エンジンさえ回れば草刈りは出来るのに・・・。と思い。Tomはヤフオクジャンクな同型の三菱のエンジンを探しました。
でも、とても古いので、エンジンはおろか、ジャンクパーツもありませんでした。

『今年のボーナスは草刈り機でおわりだな・・・・。』
Tomは、80%ほど新しい草刈り機を購入しようという意思が固まりました。

2.別の草刈り機の情報収集
Tomは、草刈り機が故障してからずーっと別の草刈り機の情報収集を行っておりました。
これと同じ草刈り機は、新品で120万円、ヤフオクの中古でも12万円以上。これより仮幅が狭い65cmの草刈り機は、ネット最安値で30万円。近くの農機具屋で40万円という事でした。
いずれにしても、30万円くらいは覚悟しないと・・・・・・・。憂鬱な気分です。

3.接触不良の場所を徹底修復
でも、新しい草刈り機を購入する前に、調べておきたい仕事がありました。
それは、先日回路図を見ながら配線を確認した時、接点不良になりそうな箇所があったので、その接点を十分回復してから操作を確認したかったのです。
今回はそれを徹底追及します。

1)セルモータ部のコネクタの接点回復

まずは、とても気になったセルモーターの接点の不良から。
セルモーターの接点は、全オーナーがコネクタを取り付けていた様ですが、コネクターブカブカで、さらっとついているだけです。

このハーネスの切断

新しい圧着端子の取り付け

圧着端子でハーネス接続

セルモーター側の端子を磨く

完了!

これで、セルモーターの端子はOKです。

2)充電のハーネスの接触回復
次はバッテリーに充電するためのハーネスの改善です。
このハーネスはあまりにも短すぎて、ちょっとした力ですぐにコネクタが抜けていました。

ハーネスの切断

ハーネスの圧着

これで、大丈夫です。

3)ヒューズ端子板のGNDの接点回復

そして、ヒューズ端子板のGNDの接点を回復します。

端子板を止めているビスを外します。

接点はこんな感じ。

接点を紙やすりで磨きます。

綺麗になりました。

GNDは重要なので菊座を挟みます。

これで、GNDの接点強化はOKです。

4)ヒューズ端子板の接点の回復

そして、ヒューズ端子板の接点の回復です。
ここは結構電流が流れるので、きちんとしたいですね。

ヒューズ外します。

端子を接点を紙やすりで磨きます。

端子のビスにワッシャをかませます。

これで完了!

5)イグニッションの端子の接点回復

最後はイグニッションスイッチのコネクタの接点回復です。
ここは心臓部。でもコネクタがすぐ抜けるという不具合がありました。

まずは、コネクタの接点を磨きます。

コネクタがすぐに抜ける原因はこれでした。
コネクタをカバーする部材が硬化して、コネクタをさせない状態にしていました。
この部材を切り取ります。

これでしっかりコネクタが刺さるようになりました。

後は、きちんと防水加工します。

4.ハーネスの固定
接点不良箇所は回復したので、ハーネスを結束バンドで固定します。

プラグコードの近くのハーネスを束ねている時、プラグコードに異変がある事を発見しました。

拡大すると、プラグコードが振動で削れて、被服がダイオードのGNDに触れているではありませんか?
これでリークが発生し、プラグに火花が飛ばないのだと思いました。

結束バンドで、プラグコードを持ち上げて、GNDに触らないようにしました。後でホットメルトで絶縁しますが、まずはこの程度でいいでしょう!

何だかとても勇気が出てきました。
もしかすると、エンジンが掛かるかもしれない!

5.バッテリーを仮でつなぐ

さて、心配な箇所はほぼ回復できたので、いよいよバッテリーをつないでみます。
まずは、バッテリーを固定する前にブースターケーブルで中継し、仮で繋いでエンジンをかけてみます。

さあ、エンジンをかけてみましょう!

『クウ、クウ、ブルル〜ン!』
見事エンジンは掛かりました!
嬉しくて涙が出そう〜!

6.バッテリーを正規の場所に固定

動作が確認出来ましたので、バッテリーを正規の場所に固定して、もう一度エンジンをかけてみます。

力強くエンジンが始動します!

これでOKです!

6.あとがき

今回の草刈り機の故障は、Tom家一大事の故障でした。
サービスからも、メーカーからも見放され、でも最後の希望を見捨てず、諦めないで修理をした結果、見事エンジンの修復が出来ました。
お陰様で、Tom家の30万〜40万円の出費は無くなりました。
経費は、バッテリー代4,100円で済みました。
やっぱり何事も諦めない事が大事ですね。
明日は、一日バロネス君で草刈りです。
今日は本当に嬉しい一日でした。