シンポジウム「近代の再規定」

事後報告です。シンポジウムに参加してきました。

日本学術会議公開シンポジウム「モダニティの再規定 ポスト近代を超える時代認識」
2013年10月13日(日) 慶応大学(日本社会学会大会会場)

「開催趣旨」日本では1980年代における高度消費社会の到来とともに、「ポスト近代」という時代認識が広まった。その認識は、バブル経済の崩壊が生じる90年代の前半まで共有されたが、その後の日本社会は「失われた10年ないし20年」と呼ばれる経済の停滞状況を経験し、消費意欲の停滞とともに新たな時代状況に突入している。とりわけ3.11後に急速に広まった環境意識の高まりは、私たちの時代をどこへ導くのか。シンポジウムでは、従来の近代(化)理論を再検討するとともに、ポスト近代を超える時代の指針について多角的に検証したい。

司会者 友枝敏雄(日本学術会議第一部会員、大阪大学大学院人間科学研究科教授)
報告者
斎藤直子(京都大学大学院教育学研究科)「『自己を超えて』境界を語る:哲学のサブジェクト転換」
佐藤俊樹東京大学大学院総合文化研究科教授)「内から観る近代 〜ウェーバーからルーマンへ〜」
橋本努日本学術会議第一部連携会員、北海道大学大学院経済学研究科教授)「ロスト近代の時代認識とその思想資源」
討論者
盛山和夫日本学術会議第一部連携会員、関西学院大学社会学部教授)
山田真茂留日本学術会議第一部特任連携会員、早稲田大学文学部教授)

ところで、日本発で「ロスト近代」の思想を再構成することができるかという質問ですが、思想家の名前を思い出せず、失礼しました。福岡正信でした。今日の宅配サービス、たとえば生協や大地を守る会やラディッシュボーやなどの野菜宅配便の、思想的資源となっているようです。

自然農法 わら一本の革命

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