■リバース・ラーニングのための教材


はじめての人のための経済学史 (経済学叢書Introductory)

はじめての人のための経済学史 (経済学叢書Introductory)

江頭進『はじめての人のための経済学史』新世社

江頭進様、ご恵存賜りありがとうございました。

 最近の教科書は、複数の執筆者で書かれることが多く、一人で通史を書く人が少ない中、一つのモデルを示されたと思います。とくに最初の「参考年表」は、とても詳細で、歴史を振り返って頭のなかを整理するのに重宝します。高校で世界史をとらなかった人でも理解しやすいですし、また世界史をとった人には、世界史上の出来事と、経済学史上の出来事が、関連付けて理解できるようになっています。
 このテキストは、「リバース・ラーニング」のために利用するのですね。リバース・ラーニングとは、まずこのテキストの内容を、学生たちは予習してくる。そして講義では、ディスカッションやプレゼンテーションに時間を充てるという形式の講義です。そのような新しい講義形式のための教材が、いま求められているのでしょう。