朝日の全面広告だったのだが、それほどのインパクトある商品かというと疑問ではある。たかが村上春樹の電子書籍である。これで食指動くファンも多いのだろうか。
村上春樹はずっとファンの一人として新刊が出れば必ず買う、読む。かれこれ35年くらいずっとそうしてきている。『ノルウェーの森』がブレイクした頃だったか、村上春樹がインタビューに答えて、自分のコアのファンはだいたい10万人くらいいるはずだというようなことを語っていた。当時は、自分もその10万人の中に入っていると当然考えていた。今、村上春樹のコアなファンって、いったいどのくらいいるのだろうと思う。多分もうコアなファンではないのだろうなと感じることもある。
それはそれとしてこの電子書籍であるが、買うべきか、買わざるべきか。少々悩んでみる。