保阪尚希の出家について(1)
⇒衝撃告白!保阪尚希が出家…きっかけは7歳時の両親の自殺(サンケイスポーツ)
俳優、保阪尚希(39)が22日、東京・赤坂のTBSで会見し、来月12日に熊本県合志市にある六水院で得度(出家して僧侶になる儀式)を受け、仏門入りすることを発表した。
「六水院」と明記してあるのはこの記事だけのようだけど、多分これで間違いないだろう。
⇒六水院
修験真言宗 大本山 金剛寺において得度を受け、その後修業を積み阿闍梨の地位を得る。そして大本山より「六水院」の院号を頂き、現在は教師を育てながら六水院の院主として活躍している。
(1)上皇・皇太后・准母などの尊号。
(2)貴人の建立した寺院の称号。また、その貴人の称号。
(3)死者の戒名につける「院」のついた称号。
(4)年功を経た修験者(しゆげんじや)につける称号。
『「六水院」の院号』というのは、(4)の「年功を経た修験者(しゆげんじや)につける称号。」が当てはまるのだろう。修験者とは、修験道の行者のこと。
山林に修行し、密教的な儀礼を行い、霊験を感得しようとする宗教。開祖は役小角(えんのおづの)とされる。山岳信仰に神道・密教・陰陽道(おんようどう)などの諸要素が混成したもの。中世には聖宝を中興と仰ぎ、醍醐寺三宝院を本拠とする真言系の当山派と、増誉を中興と仰ぎ、聖護院を本山とする天台系の本山派が興った。修験宗。
下ヨシ子という人を俺は今回初めて知ったのだけど、テレビにも良く出演する有名人であるらしい。有名になったきっかけは、特番で競輪の一位を的中させたからだそうだ。
岐阜県加茂郡富加町の町営住宅の「ポルターガイスト現象」が「下ヨシ子のおはらいを境に怪奇現象がピタリとなくなり、町営住宅は平穏を取り戻した」らしい。この怪現象は当時大きく騒がれたから勿論知っている。そして霊能者が大勢現場に来たということも知っている。でも、結局どうなったのかは知らない。
保阪尚希の出家について(2)
というわけで、調べてみると、2000年12月30日にテレビ朝日系列で、「驚愕連発!ぜんぶ本物謎と恐怖のスクープカメラは撮った!信じられない怪事件スペシャル ▽恐怖のミステリー!!ポルターガイスト住宅あらゆる角度から徹底検証 する[司]島田紳助 飯島愛」という特番があり、下氏はこの番組の企画で町営住宅に赴いたらしい。このあたり、自発的に現地に行った他の霊能者とは事情が違うようだ。
その時の模様は、
⇒心霊研究 岐阜県町営住宅 (5)(Rei 心霊研究)
に詳細が書いてある。この町営住宅には、刀鍛冶・無実の罪で殺された男・二人の外人(ポルトガル人)の宣教師の霊がとり憑いていたそうである。で、それを除霊したのだそうだ。ちなみにおはらいしたのは11月27日とのこと。
で、これで収まったのなら何はともあれメデタシメデタシである。ただ、気になるのは、さらに検索したら2ちゃんねるの過去ログに次のような記事があること。
⇒【社会】幽霊住宅、ポルターガイスト再発。お祓いで収まる…岐阜
同年11月下旬に、熊本の女性祈祷師らがお祓いをして、一時は収まったが、今年
の夏ごろから再び怪現象の発生が報告されるようになったという。
3階の別の家では、「子供が、『武士の兜をかぶった50歳ぐらいの男と一緒にご飯
を食べた』と言っている」という訴えもあった。
この事態に、田中さんは再び女性祈祷師にお祓いを依頼。今月9、10日に祈祷師
が現地を訪れお祓いをしたところ、今週に入ってからは怪現象は収まっているという。
1の日付は「02/11/14」。前回のお祓いから2年後のこと。「再発」していたんですね。
で、ぶっちゃけ俺はこういう意味の「霊」なんてものは信じてないんだけど、もう少し掘り下げてみる。六水院は真言宗である。真言宗というのは空海が開いた。で、歴史の授業で習ったと思うんだけど、空海や最澄の仏教の目的は「鎮護国家」ですね。仏教の力を利用して、外敵や天災や疫病や飢饉や悪霊から国家を守るためのもの。空海の伝説には、杖を突くと水が湧き出たなんて話が多いわけだが、これも仏教の力で困窮から救うという話であって「鎮護国家」の範疇だろうと思います。
というわけで、真言宗の僧が悪霊を除霊するのは、真言宗という宗教がそもそもそういうものなんだから、おかしいことというわけでもないのかなあとも思ったりもする。とはいえやっぱりオカルトっぽいし、メディアで派手に活躍しているのは違和感あるけど。
あとちなみに、真言宗は真言宗でも六水院は「修験真言宗」という宗派で、修験真言宗というのは昭和37年に真言宗善通寺派から別派して設立されたそうだ。