日本人による反重力の発見

1989年、「フィジカル・レビュー・レターズ」という物理学の権威ある雑誌にある論文が掲載された。タイトルは「右回転ジャイロによる重力減衰」というもので、H. Hayasaka, S Takeuchiという二人の日本人が執筆したものだった。
早坂秀雄 - Wikipedia
フィジカル・レビュー - Wikipedia


以下『きわどい科学』(マイケル・W・フリードランダー)より

きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る

きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る

彼らの論文は査読を通り抜けた。疑問はあったが、明らかな傷はなかったのである。発表後、かなり短い期間で、何人かの科学者がさらに感度を上げ、装置自体が原因となる効果を取り除こうと大きな注意を払って、実験を再現しようと試みた。

現在では、オリジナルの実験は、実験装置からの影響に対しあらかじめ充分な注意が払われていなかった、とみて間違いないらしい。

という結果になったそうだ。で、この例から何が認められるかというと、

発表によってさらに広い範囲で関心が巻き起こったからこそ、その成果に挑戦する人が現われて、結果が間違いであることが示されるまで、長くかかららずにすんだ。科学的方法が非常にうまく働いたのである。

ということだと著者は書いているのであった。


※ なお「早坂秀雄」で検索すると晩年はアレな方面に関わってたぽい。