ネトウヨが共産党を勝たせる可能性

ネトウヨへの反発から共産党に票が集まるという意味ではない。ネトウヨ的な人達が共産党に投票して議席を増やすという意味。いやマジで。


2ちゃんねるとか見ると、自民にも民主にも投票したくないとか、支持できる政党がないなんて話の中で「だったら共産党に投票しよう」とか「俺は共産党に入れる」とかいった話が良く出てくる。というか今日も見た。匿名掲示板だから、そういう主張をする人がどんな人間なのかは不明だけれど、ネトウヨ的な主張が連なる中での主張だということを考えれば、(本人が自覚しているかはともかく)ネトウヨ的な人物の中にそういう考えを持っている者が少なからずいるのはほぼ疑いのないところ。


でも、ネット上で声が大きくたって実際は大した数ではないだろう。と、少し前までは考えていた。しかしそうでもないのかもしれない。


この前の都知事選で田母神氏が61万票もの票を得たことは衝撃的だった。ネットではネトウヨ的な人達から人気を得ていたのは知っていたが、これも声は大きくても数は少ないだろうとたかをくくっていたけれど、その予想は完全に外れた。ところで、その前に2013年の都議選で共産党は前回の8人から17人へと当選者が倍増している。


それについては、右も左も極端化しているんだということも考えられるだろう。それが一番無難な分析で俺もその線で書いたことがある。
日本の右傾化(と左傾化)その2


ただ、既にそのとき心の片隅にあって、でもあまりにも突飛すぎる考えだから書くの控えてたのは、田母神氏に投票した人と共産党に投票した人で重なっている部分が相当あるんじゃないかということ。投票行動を分析した史料があればいいんだけど探しても見つけられなかった。だからあくまで想像にすぎない。妄想かもしれない。でも少し前までは「そんなバカな」という話だったけれど、今ではそう簡単に否定できなくなってきてるような気がする。


もちろん共産党に投票した人全体の中で最大の部分は共産党支持者であり、あるいは支持者でなくても左翼的な人であろう。もしもネトウヨ的な人達が投票したとしても全体の中では極一部かもしれない。でも、その少数が状況によっては選挙結果に影響を与えるということはありえることである(特に地方選挙では)。