もっと!とんたんの学び合い帳 RSSフィード

こんにちは。福島県郡山市の小学校教諭の「坂内智之」です。「学び続ける子どもたち」を合い言葉に「織り重ねる学び」の授業を作っていきます。授業の様子や子どもの様子、教育についての考えなどを書き込みたいと思います。 連絡・問い合わせ・お願いメールは manabiaiとgmail.comを@でつないでください。

2011-12-06

上位の子どもは倒れるくらいに突き進め

私のクラスでは「教えなさい」という言葉はめったに出てきません。

けれども「自分のこともちゃんとできていないのに教えるな」とはしつこく言います。

 

これは自分に置き換えれば分かると思います。今自分がこなしたいと思っている仕事を抱えていて、それを校長から「とんたんさん、隣の先生が仕事で困っているからちゃんと教えてあげてね。」と言われたとします。言われた最初のうちは「ああ、校長先生も自分の力を認めてくれているんだな。よしいっちょ頑張るか!」となります。

 

その翌日。「とんたんさん、下の学年の先生に授業の仕方を教えてあげて。」 まあ、「みんなのためにいっちょがんばります!」

 

その翌翌日。「とんたんさん」

 

その翌翌翌日。「とんたんさん」

 

その……「とんたんさん。どうしてちゃんと教えてあげないの?とんたん先生は学校みんなのために仕事をすべきじゃないの?」

 

  

「私は自分の仕事をしてはいけないんですか?」

 

 

 

これが「教えなさい」「みんなができるまで終わりません」という授業の構造です。それで喜んでいる子どもは「みんなができる」ことではなくて、「みんなができるという教師の課題」をクリアして喜んでいるにすぎません。こんな単純な授業のモデルは必ず上位の子どもが上記のように崩壊し、反発します。これで学級を壊した人はたくさんいるはずです。

 

厳しい言い方をすれば「学び合い」をやったことによってクラスを崩壊させ、子どもをひどい状況に落とし込んでいる先生もいるということです。そういう私も見えにくいところでこれを引き起こしました。その当時も「教えなさい」とは言っていなかったのですが、上位の子どもに教えてほしいという子どもが殺到していたのをよしとしていました。上位の子どもには悪いことをしたなと思います。

 

子どもたちに対策を練らせたことでこの突破口は開きました。おそらく教師側からでは分からなかったことでしょう。子どものアドバイスで「学び合い」はいつでも、どんな教科でも持続できる授業となり、同時に学力も上がってきました。

 

その突破口とは・・・

2011-11-30

リサーチです。

この一連の書き込みに対して、その答えを知りたい、続きが読みたいというメールが送られてきます。

 

実はこの[ネットブック]はリサーチなんです。furuさんの提案で、naotakaさんを入れた「学び合い」福島の三馬鹿トリオ(笑)でこんな中身を本にしたいと思っています。続きを書かないのはもったいぶっているのではなくて、ニーズを探っているのです。おそらく「学び合い」関係者でしたらそのニーズは大きいでしょう。しかし、これらが日本全国の教師や、特に子どもたち、そして保護者へのニーズとして存在するかどうかを探っています。もしも「学び合い」教師にしかニーズがなければお蔵入りにしようと思っています。それなら通常のブログで十分だからです。

 

「ネットブック」というネットにおいて「誰にでも無料で」とも考えましたが、「ネットで無料という情報ほど価値の低いものはない」と私は考えます。無料という情報は非常に軽く扱われます。実際に放射線がらみではそうでした。ですから手間をかけて無料で情報を提供する予定はありません。なぜならそれは「学び合い」の新しい道を切り開いてくれた子どもたちにも失礼だからです。

 

結果として我々が逆にお金を支払うことになってもいいと思っています。furuさんの熱い思いに私も乗っかります。というか、風邪をこじらせながらもこんな夜中にチマチマと文章をまとめている時点で、実はfuruさんのしたたかな罠にはめられているのではないかと最近は彼を疑っています(笑)

 

ということでメールをくださったみなさま。ごめんなさい! 

「学び合い」とチーム

転勤してきてから4年間本校で研修主任として仕事をしてきましたが、今年はそこから退き、代わってfuruさんが研修主任として君臨されております。

これまでの「学び合い」をもう一段階分かりやすくしていこうという彼のご意向で、今年は「チーム」という言葉がキーワードになっております。

 

子ども未来会議の第2グループのテーマは「学級というチームを作ろう」です。子どもたちは学び合いと重ね合わせながら、学級をチームにするとことは何か? チームを作るためには何が必要か? そしてチームになるとどんなよいことがあるのかを語っています。

 

さて子どもたちの考える「チーム」とは?

2011-11-29

「学び合い」と保護者

教育相談で、多くの保護者の方から「このまま6年生までこうした学習を維持していって欲しい」こうしたありがたいお話をいただけてます。もちろん、「微妙・・・」って思っている保護者の方もいらっしゃると思います。

 

さて、保護者サイドからはこの「学び合い」どう見えているでしょうか?

 

これも「子ども未来会議」ではテーマ3のグループが保護者や飛び入り参加の祖父母を含めて3時間ほど話し合っています。その中で保護者は学び合いをどう見ているか? 今日はそこについてちょっとだけ書きます。

 

 

保護者にとって「学び合い」のような子ども主体の学習は非常に不安に感じます。そのもっとも大きな理由は、自分がそうした授業を受けてきておらず、またこれまで誰もが勉強とはよく先生の話を聞いて覚えてくるものだということを叩き込まれているからです。ですから、多くの保護者は子どもが話し合っている姿を見ても実は感動するどころか不安に感じるのです。一方我々教師にとっては、普段黙りこくって発表もできない子どもたちがいきいきと話し出すのですからその効力を感じることができます。見せている側とみている側、実はここに大きなギャップがあることを知らなければなりません。多くの教師は「どうです?あなたのお子さん、あんなにいきいきと勉強しているでしょ?」が保護者にとっては実は何がいいのかさっぱりと分からないでいると考えた方がよいと思います。もちろん保護者の中にもそのよさをすぐに感じることができる方はおられます。しかし、そうした人はマイノリティーなのです。

 

さて、この未来会議に参加した保護者はもちろんこうした学び合いに賛同されている方です。しかし、最初からそれを支持していたわけではありません。ではどうやってそれを理解することになったのでしょう? そして、子どもたちは保護者を理解させていくために何が必要だと考えたのでしょう。

 

さて、その答えとは?

 

2011-11-28

「学び合い」は「みんなができる」ではない

内側の人間だからこそ、厳しく書きます。ご了承ください。

 

 

 

「学び合い」が崩壊する原因の一つが「みんなができる」です。

 

数年前の議論にもあったように「みんなでできる」にシフトしていかない限り、授業はいずれ崩壊していきます。もしも全時間「みんなができる」で課題設定して1年以上維持できている学級があったら教えてください。ただし全教科です。「自分の都合の良い」「単元」とか「教科」ではなくです。だって「学び合い」って考え方でしょ? もしもその考え方に不備がなければ全教科全時間成立できるはずですから。

 

以前、尊敬しているある校長先生(当時は指導主事)と授業の話をしていました。

「とんたんさん。あのね、最近ひどい授業を観てね。考えられるかい? 授業中に紅白帽子をかぶってるんだぜ。それで分かった人は帽子を裏返しにしてー、なんてやってるんよ。どう思う?」

「本当にバカな教師っているんですね。それが何を引き起こしているのか分からないのでしょうね。」

「子どもは半分分かったからウルトラマンだぁ〜ってやっていたよ(笑)子どもの方が賢い!」

 

まさか「学び合い」の授業でそんな実践がされているなんて夢にも思いませんでした。こんなものが広がっているのだとしたら批判されても何も言い返すことはできないでしょう。

 

私も「学び合い」の模擬授業ってあれなんなの?と多くのベテランの先生方から尋ねられます。私もまともに見たことがないので何のことを言っているのかがよく分からなかったのですが、よくよく聞いてみると「みんなができる」ということについて「非常に浅い考えだ」という話のようです。万時間単位で授業を突き詰めて実践している先生には、一瞬でそれが持続可能か、もし自分がやればどうなるか見抜けます。

 

「みんなができる」は持続モデルではありません。「学び合い」のとりかかりにはあってもよい授業でしょう。それでも早期にそこから抜け出さないといずれ授業は崩壊していきます。

  

想像してみてください。

「みんながあらゆることに必ずできることを強要させられる社会」を。

私ならまっぴらごめんです。

どっかの共産主義の国か悪徳宗教団体の姿です。結果として必ず取りこぼしが生まれます。そしてそれを子どもの責任にします。

それが「学び合い」の崩壊モデルです。大抵、上位の子どもが嫌気をさして親に「あんな勉強嫌だ。先生は自分は何もしないくせに、できないと自分たちの責任にされるんだ」と言うことでしょう。これで親は学校に怒鳴り込むことでしょう。

 

ここまで書くと「じゃあ、一人も見捨てない」はできないじゃないか?

と言われると思います。

そんなことは全くありません。その答えはうちの学校の「学び合い」エキスパート集団がその「意味」を明らかにしました。うちのエキスパート集団が出した答えは「不安」というごく簡単なキーワードでした。私よりもfuruちゃんよりも実は子どもたちの方がよく「ひとりも見捨てない」ことの意味を知っていました。

 

さて、その答えとは? 続きは有料で!(ウソ)

2011-11-22

子ども未来会議 子どものまとめ テーマ2

「子ども未来会議」で話し合ったことを子どもが文章でまとめています。

これはテーマ2の「4年生」の一人の文章

 

私たちは学級というチームを作ることって何だろうって話し合った。正直、私はチームって何? どうしたらチームになれるのかって思った。するとみんなから

「チームってさ、全員が一つもの目標を持って達成することじゃない?」とか

「チームって全員がどんな勉強をやっているのか知っていることなんじゃない?」とか

「チームって誰一人、置いていかないことじゃない?」なんて話がでてきた。

私は確かにそうだと思う。だって他人他人でやっていたら、何をめざしているのか、誰が何をやっているか分からないもんね。

じゃあ、どうやってチームを作るの? これが大問題。でもみんなからどんどん意見が出てくる。

「まず、どんなに聞かれてもいいように心をオープン(開く)ことが大事じゃない?」

「みんながみんなを好きになることじゃないかな?だってさ、好きな人同士でやっていたらその人としか勉強できないじゃん。」

「先生も仲間にすることなんじゃない?そうすれば先生にしかできないものもあるんだからそれがクリアできるじゃん。」

そもそもチームになることの良さって何?

「チームになると気軽に話せるからね、勉強が楽しくなるじゃない?」

「チームになるとクラス全員がなかよくなるよね。」

なるほど。そうなんだ。話しているうちにそう感じてきた。つまりチームになると、クラスの人たちは仲良くなるし、みんなまとまるということなんだね。よし、これをみんなに伝えなくちゃ!

 

 

ふふふっ、これで4年生。6年生? さらにすごいですよ。