Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

河口慧海記念館」
やってしまいました。昨日久し振りにピサ・トーストの仕込みをしていて薬指の先きを包丁で切って。痛いというより不敗伝説が途切れたことがショック。
昨日は少し自由な時間があったので積んでおいた本を読んで,印象的だったのは森まゆみさんというライターの書いた『明治東京畸人傳』という本に出てきた河口慧海(かわぐちえかい)という明治期の宗教家の紹介文。<さてここに「もう一人、強烈な目的意識と、強靭な体力、精神力を以って日本人でははじめて鎖国チベットに入国した男がいる。>という書き出しで慧海さんを紹介。
<1866年大阪堺生まれ。哲学館などに学び、東京本所の五百羅漢寺の住職となる。のち僧籍を離れ、仏教の原典を求めて1900年チベットに入る。わが国最初のヒマラヤ踏破者。日本チベット学の始祖。その後も中国、インド、ネパール、チベットを訪れ、「在家仏教」を起す。晩年は「チベット語辞典」の編纂にあたる。1945年没。(チベット旅行記(1)/河口慧海(講談社学術文庫・紹介文より) >
先人を愛情をこめて紹介しているのが見事。他にも名前の中に幸福の二文字が入っている「福士幸次郎」やサトウハチロウのことなども紹介、それらの先人に興味を持って本にした森まゆみさんという作家にも興味が湧き。