アンダーライブ九州シリーズ レポート<福岡初日〜宮崎(千秋楽)>

年を跨ぎましたが、ここで唐突にアンダーライブ九州シリーズを振り返っていきたいと思います。
アンダラ九州の前に全体ライブがあり、そこが乃木坂におけるはじめての現場になりました。個人的な感想ですが、あぁ、こういうものなのかーといったような感じでした。
楽しそうなメンバーを見たりするのは良かったんですが、アレンジを加えられた曲は微妙でしたし、もっと心揺さぶられるなにかを期待したのですがそれを感じることもなく、自分の期待の仕方がおかしかったのかな? と思いました。そもそも基本的に在宅主義を貫きたかった自分がライブに行きたいと思ったのが神宮の二期生ライブのレポを読んでからなんで、動機からしておかしかったのかもしれませんが。
乃木坂にここまでハマったのはバラエティー的なおもしろさと物語性が要因だったので、全国ツアーでもそれを感じたかったのかもしれません。

そんな自分がアンダラ九州に行った理由っていうのは一つで。やっぱり中元日芽香の存在でした。中元日芽香について色々語れるんですが、やはり彼女が最後になにを残すのか。それを生で直接観たいと思い参加しました。
野次馬的な不純な気持ちが少しでしたが、チケットも幸運に取れたので、じゃあ参加しようと。
自分が参加したのは福岡三日間→鹿児島→宮崎の五日間。今、改めて振り返ってもあまりにも濃い五日間でした。
アンダーライブとして二日目、自分にとって初日の福岡ですが、まず会場の大きさに驚きました。こんなハコでやるのかよ、と。もう少しこじんまりとした会場を予想していたんですが、舞台の横にモニターが二つあって案外人気あるんだなと思いました。*1
アンダーライブはライブ自体の熱気も凄いしファンの熱気も凄いと聞いていましたが、そこを強く感じることはなかったですね。
今回、というか地方で行われるシリーズには毎回特別な演出が入るらしく、開演と同時に、お芝居の演出が始まります。初見では、なにがなにやらでした。そこからovertureが流れ、『自由の彼方』で一気に会場は盛り上がりました。中元日芽香がセンターで、気合いの入った表情と踊りには痺れました。
一つ目のMCまでの流れはクールなアンダーといった雰囲気で、パフォーマンスをしっかり見せつけられたような感じでした。MCでは北野が出られない旨が伝えられ、でも盛り上がっていきましょう! といったような感じで『ガールズルール』か、盛り上がっていく系の歌に入っていきました。その一連が終わって、MCを挟んで、ユニットコーナーへと移っていきます。このユニットコーナーは結構楽しく観れました。「適材適所」という言葉通りで、歌が上手いメンバー、ダンスが上手いメンバー、変な空気感があるメンバー、それぞれがそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮していたと思います。
鈴木絢音佐々木琴子川後陽菜の『無表情』は川後いるのか?(笑)と思ってしまいましたが鈴木絢音のウインク(?)には会場が盛り上がってました。元々はからあげ姉妹の楽曲なので、さゆりんご軍団の佐々木琴子が歌ったっていうのは一つ繋がりがあって良いなと感じました。『太陽に口説かれて』ではダンスメンバーもキレッキレで伊藤純奈能條愛未の艶やかな歌声もマッチしていたと思います。こういうのを全体ライブで観たかったんですが、まあ人数的に無理だよなーとか考えながら観ていました。
どのMCパートかは定かではありませんが、途中、MCの樋口日奈北野日奈子の状況について触れていました。やっぱりどこか避けて通れない話題ですし、そこに触れないとファンもどんなテンションでライブに臨めば良いのか分からないので、しっかりとそのことについて触れたことは良かったと思います。
そこからは朗読パートがあったり、『アンダー』という曲に立ち向かったり、自分が観たかった感傷的なライブが展開されていきました。ただやっぱりダブルセンターのうち一人が欠席という形だったので、このシリーズは大変なシリーズなんだなという印象が強かったです。
初日で記憶に残っているのは最後の方の中元のスピーチで、北野のことをある種ねぎらう言葉でした。中元が1月から休業を発表した時、北野は「ひめたんの帰ってくる場所は日奈子が守るから」と言ったそうです。中元と北野が『アンダー』のWセンターに決まったとき一緒にできて嬉しいと。しかし、中元の体調も良くなくてアンダーライブの前に行われた真夏の全国ツアーでは、北野一人がセンターに立ってパフォーマンスをしていました。苦しい中で一人頑張っていた北野を労わって、中元は最後に「ひなこが帰ってくる場所はみんなで守るよ」という言葉で締めました。
その言葉に涙しそうになりました。北野どうすんだよ、みたいな感情にもなりました。ここまでメンバーが言ってくれると、また色々と考えてしまうだろうし、どのタイミングで出てくるのが良いのか難しくなるだろうと。そもそもが出られる状況にあるのかも分からないし、これは難しい問題だなーと思いながら福岡の初日は終わりました。

二日目の福岡は色々と起きた日です。二日目で印象に残っているのは、まず『無表情』での佐々木琴子です。『無表情』は曲の終わりににじゃんけんをして、負けたメンバーが最後に笑顔かウインクをしますが、この日は佐々木琴子が負けてアワアワしてました。それはそれでかわいいんですが、アワアワしてながら無表情からの笑顔を見せてるのに前日よりも会場が盛り上がってなかったような覚えがあります。せっかく佐々木琴子が頑張ってるんだからもっと沸いてあげればいいのになと思って観ていました。
ライブも終盤になり、MCで斎藤ちはるがこれからの自分のことを話している時に、ショッキングなことが起こりました。
MCの内容は1期生で自分が一番選抜に入るのが遅かったという事実に則した内容でした。確か自分の記憶では観客の中に「ソンナコトナイヨー」と言っていた人たちがいた気がします。声をつまらせながら話すメンバーを応援する気が分からなくもないんですが、でも選抜に入るのが一番遅かったのは事実なんですよね。だからその事実から逃れることはできなくて、だったらファンは黙って聞くのが正しい姿勢なんじゃないかと思いました。
そこで終わるならまだ良かったのですが、一人変なファンがいて、何回か中元の名前を叫びます。会場の空気が凍るような一コマでした。なんとかMCが終わって次の曲に入りますが、そのファンの声を聞いていた周りの人間は微妙な空気を出してしまいます。結局は次の日に中元日芽香から「自分が帯同していいのか不安になる」といったようなモバイルメールが届き、ファンは身を改めることになるます。
あの一瞬のあれはなんだったんだろうと、今でも考える事があります。本当にファンだったのかなという疑問が少なからずあるんです。自分はその人間の後ろの方にいましたが、叫んだ後にいったん帰ったかと思いきや、愉快犯みたく笑って(確か傘を取りに)その場に帰ってきましたからね。かなり怖かったです。
ああいう人間がいたら止めるべきだと思いますが、実際にその場にいるとやはり身が竦みます。なにをされるかも分かりません。仮に止めて、その後どうなるのか、考えるだけでも怖くて体は動かなかったです。「早くスタッフの人来てくれ」と、祈ることしかできませんでした。会場の雰囲気を壊したという意味では、メンバーを越えたグループのアンチだったという可能性もあるんじゃないかなと思っています。
ライブの流れは壊れそうになりましたが、そのあとの樋口のMCもうるっときました。「一期生のアンダーメンバーってこんなに少ないんだなぁ」という言葉には少し泣いてしまいました。歴史を感じさせる言葉には弱いんです。
感動的なスピーチと変な人間の介入、複雑な感情で福岡の二日目は終了しました。

福岡での三日目は昨日の一件に触れた中元のモバメが来て、会場に行く前から重たい気持ちで迎えました。ただでさえ北野が体調不良、中元も出られる場面が限られているなかでの昨日の出来事です。正直、気持ちはどんよりしていましたが、見届けなければいけないとも思ったので、ちゃんと行くことにしました。
いつものように時間通りに開場しましたが、席には座らずトイレの近くにあった椅子で音楽を聴いたりファンの会話に耳をそばだてていました。そのなかで、北野の状況を話しているファンがいました。福岡の一日目、二日目と公式から出られないという情報がアップされるわけですが、そのアナウンスの時間が一日目に比べて昨日は開演のギリギリだったと。だから今日は出るんじゃないかと。そう話しているんです。細かく見てるファンもいるんだなー、と素直に感心しました。出てくれればありがたいなと考える一方で、北野も体調不調なのであんまり無理してほしくないなという複雑な感情でした。健康が第一ですから。
そうして公演が始まるわけですが、北野は舞台に帰ってきました。九州シリーズが始まって四日目のことです。ただ、中元の姿は見えなくて、今度は中元が出られなくなったのかと察しました。ただ、真ん中の北野と両脇にいる寺田蘭世渡辺みり愛の姿に、ああ二期生は頼もしくなったんだなーと開演直後にして涙がでました。
そこからの北野の気持ちの入ったパフォーマンスには、思わず目で追ってしまうような気合いがあった覚えがあります。
終盤、歌詞の朗読パートに入ります。公演の肝となる部分で、朗読が終わって『アンダー』に入るという流れでした。朗読パートには中元の姿も見え、九州シリーズで初めて全メンバーが揃った瞬間でした。選ばれた何人かがアンダー曲の歌詞を読み繋げ、イントロが流れ始めます。その瞬間、中元と北野が熱い包容を交わします。
お互いが一人で引っ張っていた時間を経て、ようやく2人が初めて同じステージに立った。そんなお互いの存在を確かめ合うような称え合うような、脆くも力強い光景を見てまた涙が出てしまいました。
MCでは北野もまだ体調が完全でないと伝えられました。しっかり「完全ではない」と言ったのは良かったと思います。できないことはできないと言った方がいいこともあると思うので。
最後は、希望が花言葉のガーベラを見上げてピアノアレンジの『僕だけの光』を歌い上げ終わりました。ダブルアンコールの可能性もありましたけど、メンバーが満身創痍なので無しという判断だったんでしょうか。盛り上がりは凄まじいものがありましたが、ダブルアンコールがなかったことは正しかったように思います。
アンダーアルバムの発売日が発表されたのには、また会場が沸きました。発売は年明けでしたけど。川後がもう発売せんわと言っていたのには、「やっぱりそうだよな」と笑いましたが。
伊藤かりんが中元をねぎらうスピーチをして、中元の存在が大きかったことをファンは知ります。スピーチを踏まえて色々な感情が生まれますが、そういう「スピーチが素晴らしかったこと」を川後がちゃんファンの前で伝えるんです。お互いフォローし合ってる良いメンバーだなと改めて思いました。
福岡三日目はかなりエモくて、これを観たかったんだという思いと、ここまでエモかったら鹿児島公演どうなるんだろうと、少し心配にもなりました。宮崎の最終公演が盛り上がるのは確定事項でしょうし、狭間の鹿児島公演がどういうライブになるのか見当もつきませんでした。

福岡から鹿児島までは鈍行列車で行きましたが、これもなかなか楽しかったです。かなり時間がかかりましたが、海と山に挟まれながら電車に揺られるというのは滅多にない体験だったので面白かったです。
鹿児島公演の会場は、海に近く、そこから桜島が見えたりして公演が始まる前に会場外で一人興奮してました。
会場は福岡公演の規模を小さくしたような印象でした。まあ福岡の会場がいつもなら全体のライブで使ってたということなので、鹿児島くらいが普通なんでしょうね。
だからだと思いますが、福岡の時に舞台の左右にあったモニターがなくて、そこは少し残念でした。福岡国際センターのモニターに映る『ここにいる理由』の鈴木絢音がすごく良かったんです。どこまでも見通すような澄んだ目でしっかりとパフォーマンスしてたのが印象的でしたから。
鹿児島で印象的だったのは、どこかのパートの盛り上がる曲で斎藤ちはるが近くまで来たとき、すごい美人だなと直視できなかったことです。
伊藤かりんのスピーチがこの公演でも素晴らしくて、この公演では北野について話していました。みんなが知っている太陽みたいな良さもあるし、でも月みたいな良さもある、といった内容でした。
おそらくは、前日の福岡公演の北野のスピーチを汲んだものだと思いました。北野は福岡最終日で自分の笑顔について話していました。上手く笑えない時もあったと。それでも笑顔を求められ、そういったことが自分で自分を追い込んでしまった部分でもあったと。そういったことを踏まえると、この日のかりんのスピーチは昨日から今日にかけて話す内容を少し変えたんだろうなと。ただ、それをしっかりと言葉にしてラスト付近の「意味ある」スピーチとして成立させるのは簡単なことではなくて。とても重責のある難しいことをやっているんだなと思いました。
歌でもアンダーを引っ張ってる部分もありますし、巷では、かりん有能とかよく言われてますが、有能超えてるじゃんなんて思いました。
乃木坂愛っていうものはメンバー節々から色んなところで感じるんですが、常に乃木坂愛を感じるのが生駒と伊藤かりんです。だから、かりんは凄いなと思いますし、アンダーや二期生を纏めつつも自分自身の言葉で発信することも忘れない人間をアンダーの枠に収めていることは恥ずべきことだなと感じました。
北野は確か、中元について触れていたと思います。アンダーでポジションが近くなることが多くなった。そんな時に『裸足でsummer』でアンダーから選抜に入った。足りないところはあるだろうけど3列目から盛り上げていこう。そういったことを話していたみたいです。しかし、中元は休業に入り、卒業を発表しました。
本人は言ってませんでしたが、北野は3シングル連続で選抜に入っていて、「ようやくここから」という時にアンダーになりました。そして、(Wセンターとはいえ)初めてのセンター曲が「アンダー」という曲でした。
北野は北野で考えることが多かったんだと思います。そういうことを思わせるようなスピーチでした。
中元が福岡最終日に続いて、何曲かしか披露できなのが観ていてもどかったです。
北野が福岡最終日まで出られなくて、その福岡最終日から鹿児島公演と中元がギリギリの状態で、最終公演の宮崎でようやく二人揃う。そんなストーリーが出来ちゃったなと、妙に諦観していたことを覚えています。まあ健康が一番なんで、出れなくても別に大丈夫だぞ、とも思ってました。
作られたストーリーのような話ですし、そう言っているファンもいましたが、でも作られたストーリーだとしたら作った人は大したもんです。
そうして宮崎へと向かいました。

宮崎公演の会場は駅からバスで20分くらいかかる場所にあって、どうやって選んだんだろうと思いもしましたが、バスに乗ってウトウトしながら向かいました。
会場へあまりにも早く着いたので物販にも立ち寄りましたが、最終公演ということも相まってほとんど完売していたような気がします。タオルが残っていたのでタオルを記念に買って外に出ました。
推しメンタオルで、「箱推し」って書かれたタオルは売らないんですかねえ。ネタでもいいから作ってほしいんですが。
会場の裏に池があったり、図書館がすぐ横にあったりと今までのライブ会場とは違う空間で、ブラブラしていたら割りと早く開場開演しました。
劇がいつものように始まりますが、最終公演でようやくその意味がわかりました。最初に踊っているのは三人です。能條、中田、斉藤優里です。言わずもがな、『ぐるぐるカーテン』の選抜メンバーです。そして『制服のマネキン』では能條しか踊りません。そうして最後の『逃げ水』のイントロではもちろん誰も動きません。そして全員で踊ってovertureが流れ、会場が一気に盛り上がります。
あ、そういう意味なんだと。これがアンダーの悔しさやもどかしさみたいなものを表現したんだと。最終公演にしてようやく理解した覚えがあります。
この日は最初から全員が揃っていました。北野と中元、二人が揃った『自由の彼方』が観れていきなり涙腺スイッチが入りかけましたが、なんとかこらえて観続けました。
ようやく全員が揃った幸福な時間、ここまでギリギリな状態もあったろうけどようやく最終地にたどり着いたという達成感、色々な感情が沸いてきて、心に刻まれるようなライブだったと思います。
最終日の伊藤かりんのスピーチは「アンダーメンバーでMステに出たい」というものでした。これに関しては、その通りだなと思いました。
アンダーという名称が良いのか悪いのか分かりません。でも、ここまでそれで来たんだからこのまま行ってほしいという気持ちもあります。乃木坂46というグループの構造上、選抜とアンダーに分けられることは決まっています。それならば全メンバーが歌番組に出るというのは難しいです。(その後、一回出演しましたが)だから、彼女が言っていることはグループ全体ののことを考えた言葉だと思ったんです。選抜も凄いアンダーも凄い、乃木坂は凄い。それが広がればもっとグループとしても大きくなる。そういうことも考えていたんじゃないのかなと。
中元は最後のスピーチで自分自身のことについて話していました。

ちょっと自分語りとお願いが多くなっちゃうんですけども。ま、最後だし、聞いてやるか!と思って聞いてください(笑)。
そうですね――、わたしは通院を始めて三年半がたちます。 (笑顔で)全然よくならなかったです。
それが、もうダメだなぁって、もうここまでだなぁって思ったのが卒業を決めたきっかけでした。
わたしは誰にも相談せずに――、一人で決めました。
そうですね、よく健康が第一とか言いますけど、わたしにとっては健康でいることよりも乃木坂での活動が本当に一番だった。
ここにいると、この世界ではわたしを必要としてくれる人が沢山いました。 ひめたんが必要だよ、とか。ひめたんだけみてるよ、って言ってくれる人が沢山いて。あっ、わたし、ここにいていいんだなぁって、わたしの帰ってくる場所はここなんだなぁって思うことができて、それがうれしくて、今日まで踏ん張ってやってくることができました。
でも正直――、思い返してみると、辛かったことの方が多かったなぁという気がします。特にこの一年は沢山泣きました。
これからの人生は笑っていたい、みなさん心配しないで欲しいし私を引き止めないで欲しい。
ファンのみなさん、それぞれに推しメンがいると思います。 メンバーと過ごす時間は、すごくかけがえのないもので――、でもそれに気づくのはタイムリミットを知ってから、あらためて気づくことがあるかもしれません。
そんなときに後悔しないように、どうか――、たくさん――、日々メンバーに愛を伝えてあげてください。
ぼくには、わたしには、あなたが必要だよって、沢山言ってあげてください。そうして、メンバーと、ファンの皆さんで、これからも素敵な乃木坂46を作っていってください。
最後に――、わたしを応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

今まで卒業していったメンバーは色々な理由がありました。でもどこかしら次の目標が見えていたり、どこかやりきった様が見えていました。でも中元の卒業理由は体調不良なんですよね。アイドルを目指して乃木坂に入って完璧なアイドルを目指しつつも、途中でツインテールをやめたり自分らしさみたいなものを獲得したり、そのなかで選抜に入ってようやく定着するというところで休業して、復帰したと思ったらまさかの卒業です。ここまでやるせない卒業ってないと思うんです。最後は前を向いた卒業になりましたが、らじらーではオリラジさんが言葉を詰まらせていたりとか、どこかやるせない感情が募るんです。*2
健康第一だと思いながら回ってきたツアーで、健康よりも乃木坂での活動が一番だったと言われたら、涙なんて止まりませんでした。*3客席でも涙をすするような声が聞こえていました。
そして最後まで周りのメンバーのことを思いやる優しさに溢れた中元の言葉に、メンバーもどこか俯いて涙してるように見えました。

そうして終演したものの、やはり寂しいだけでは終わりたくないという思いが観客の中で一つになり、ダブルアンコールが起こりました。ここでのファン全員の思いは、これが一体感なんだなと思いながらアンコールしました。
おいでシャンプー』が流れ始めたときのテンションの上がり方は凄かったと思います。
そして間奏の手前から中田花奈が目立ち始め、ナカダカナシカコールが始まるところで遠慮した中田が後ろに下がろうとするんですが、みんなが引っ張って前に出させるという流れはメンバー、会場含めてみんなが笑顔な素敵空間だったと思います。
これからの目標が出たり、佐々木琴子含め色々な涙があったりもしましたが、最後は笑顔で終わるという素晴らしいエンターテイメント空間でした。
近畿・四国シリーズが発表されたとき、お客さんは盛り上がっていましたが、個人的には大丈夫か? と思いました。なにせ今振り返っても九州シリーズはエモかったです。エモ過ぎたと言ってもおかしくないです。なので、その一連のライブを越えられるのかな? という疑問があったんです。
でも近畿・四国シリーズは楽しさを追求したようなライブだったので、その判断は良かったと思いました。
公演終了後、物販に行ってアクリルパネルを買いました。メンバー16人が写っているパネルなんですが、やっぱりこのメンバーは素晴らしかったと思うんです。ギリギリの状態だったダブルセンター、色々な変更があっただろうに柔軟に対応したメンバー。特に直近の作品でセンターを努めていた渡辺みり愛寺田蘭世が前に出る機会が多く、頑張っていたと思います。そして発言する場が多くあった樋口の大きな愛情にはお客さんも救われることが沢山あったと思います。そして伊藤かりん。歌唱力という点でもメンバーを支えていたように思います。そしてその支えていたメンバーをお客さんが観ている場できちんと話題として盛り込んであげる川後のようなメンバーもいたり。でもそれだけだとアンダーメンバー内の出来事で終わるように見えるかもしれないですが、中田や斉藤優里のような選抜に行くメンバーが風通しの良さを加えていたと思いますし、ここでは挙げませんでしたが全メンバーに感謝したいような気持ちに溢れました。
あまりにも興奮していたので宮崎駅まで一時間くらい歩いて帰りました。感想を頭のなかで纏めていたらすぐに駅に着きました。そして、中元の言葉を思い浮かべてはまた泣いていました。

以上、拙い文章でしたがこれが自分のアンダーライブ九州シリーズのレポートになります。
ネットの海をちゃんと探せばメンバーそれぞれのスピーチは出てくると思います。そちらで補完していただければ幸いです。
こうしてレポとして振り返ってみても、エモ過ぎたなと思います。でもそれも満足はしています。そこが観たかった部分でもあったので。
今後、ここまでエモいライブシリーズは観たいような観たくないような気持ちです。でもまたライブには行きたいなと、そう思いました。そして乃木坂46のメンバー全員で大きなグループになっていければいいなと感じました。

*1:後に、過去には全体ライブで使っていた会場だと知るんですが

*2:その後にスピーチでは突き放してしまったとラジオで反省をする中元がらしいなと思います

*3:それでも北野にはゆっくり休んでほしいです