模様をつくるのは


学生のとき、友人が、言ったこと。
電車や自動車、飛行機などの乗り物のデザインは、昆虫に似ている。
そうなってしまうのは、人間の、他の種族(昆虫)への憧れが表れているんじゃないか。
先日、近所で、写真の植え込みが目に入ったとき。
一種類の植物だけの集まりって、模様みたいだなあ、と思って。
あ、人間がデザインする模様って、そういえば植物に似ている・・・と気づく。
模様だから、同じ文様が連続しなくてはいけないところは、一種類の植物だけで構成されている植え込み的。
人間は自分の身体上に模様を持たないから、植物や自然の事物がつくりだす模様を生活の中に置き、そこからデザインした模様の布地を身に付けることで、他の種族の力を、とりいれようとしているのかな。
そこまで行かなくても、植物への憧れの気持ちで。
連続する文様に限らず、多種類の植物で構成されたガーデンも、デザイン化できてしまうな。
(着物にたとえると、一種類の植物の模様は小紋、多種の植物のガーデンは訪問着だ。)
テキスタルデザインに携わる人はきっと、植物好き。
昆虫が好きな男の子は、きっと乗り物も好き。