2021年特に美味しかったワイン(3~7千円部門)

2022年になりましたが、2021年に飲んで美味しかったワイン3千円~7千円部門です。

 

3千円以上だと、ある程度美味しかったり、個性があるワインが多くなるので、その中でも「これは凄い!」と思った5本に絞りました。上を7千円で区切ったのにあまり意味はないです。そこで区切るとうまく5本に絞れたので。結果、個人的趣味を反映してピノノワール2本、シャルドネ2本、シャンパーニュ1本となりました。

 

①マーク・エブラール・セレクション・プルミエクリュNV

f:id:toproad6:20220101112713j:plain

5500円くらいのノンヴィンテージシャンパーニュですが、1万円クラスのシャンパーニュより美味しいのではないかと感じた1本。さほど有名なメゾンでもないようで、ウメムラさんでしか取扱いがないので買いにくいのが難点。

泡にしてはアルコール度数が14度と高めで、ラムレーズンのような香り。クリーミーな泡、はちみつレモンな酸味、赤系果実、余韻にアルコール。全体的に芳醇でリッチな印象のシャンパーニュ

 

②ポール・クルーバー・セブンフラッグス・シャルドネ2018

f:id:toproad6:20220101113736j:plain

一番好きな白ワイン、南アフリカシャルドネ。6千円台。特級ブルゴーニュなんて飲んだことないけど、これより美味しいシャルドネがあるなんて信じられない、という位美味しい(語彙力…

開けたては酸味が強くボリューム感に舌がついていけないくらい。南国果実の膨らみ、柑橘系の酸味、リッチなフローラルと樽香、塩バターキャラメルのような余韻が、どれも強いのにしっかりバランスしている。

 

ニュートン・ジョンソン・ファミリーヴィンヤーズ・シャルドネ2018

f:id:toproad6:20220101114811j:plain

②のセブンフラッグス程ではないけれど、これも秀逸と感じた南アフリカシャルドネ。4千円台後半。

乳製品や果物の香りでキリっとした柑橘、さらにミネラルを感じて洗練された印象。後半は優しいクリームの余韻があり、どれも主張しすぎないバランス。前半の印象はシャブリに近いが、高いシャブリより全然美味しかったと思います。

 

④シャノン・ロックンローラーピノノワール2019

f:id:toproad6:20220101115627j:plain

またしても南アフリカから4千円台後半のピノノワール。南アばかり飲んでるから偏るのは許してほしいが、その中でもこれは最近飲んで特に美味しかった1本。

ローストした樹脂、キャラメルのような樽香とチェリーの香りが入り交じり、シルクのようなしっとりした飲み口が素晴らしい。飲み口はシルキーなのに、むせかえるほどの苺アルコールと苺粒感があり、余韻が長い。

 

⑤カーリーフラット・ピノノワール2015

f:id:toproad6:20220101120513j:plain


一番好きなピノノワール、オーストラリア。6千円台と少しお高めも、思わずリピートした。ただ、ブルゴーニュが好きな人には、もしかしたら適さない味かも。

苺、カシス、香水など華やかな香りで、飲み口すっきり。苺の粒やベリー系の酸味にアルコールが加わり、苺カクテル感が凄い。10度くらいに冷やして飲むとするする飲めて特に美味しい。他のピノノワールより陽キャな印象が強い、特別な1本。

 

 

以上、3千円~7千円で特に美味しかった5本を厳選しました。やはり品種や産地の偏りが激しいですね。2022年はもっと幅広く飲んで、新たな好みを開拓していきたい

2021年特に印象に残ったワイン(3千円以下部門)

2021年は2月頃からワインにハマって、なんと今日(12/30)までに225種類ものワインをボトルで開けました。ヴィンテージ違いは1種類に数えていますが、同ヴィンテージやノンヴィンテージでリピートしたのを含めると、240本以上飲んでいると思います。

 

1年の振り替えりということで、そんな中「リピートしたい」または「既にリピートした」を基準に、特に印象に残った、美味しかったワインを10本紹介したいと思います。まずは単価3千円以下で。単価3千円~7千円部門は別の記事にて。

 

①ロングリッジ・キュベ・リカ・ピノノワール2018

f:id:toproad6:20211230123422j:plain

それまで赤ワインが苦手だった私を、ピノノワール沼に突き落としたリカちゃん。南アフリカ、3千円弱。この1本をきっかけに、赤ワイン率が一気に上がりました。一度リピートしましたが、3千円以下としては別格の美味しさだと思います。

薔薇のような華やかな香り、ツンと来るアルコール、広がる苺の果実、うっとりする余韻。麗しの美少女リカちゃん。君に恋しました。

 

②ブルーノ・ティエリー・コート・デュ・ローヌ・ルージュ2016

f:id:toproad6:20211230125550j:plain

赤からもう1本。輸入雑貨店のジュピターで買ったグルナッシュ主体のローヌ、1700円くらい。2千円以下の赤で納得いくことって個人的にはなかなかないのですが、これは複雑でよく香り、完熟した果実味も十分に感じた1本。

お店で2016Vtは完売してしまったようですが、2017Vtが入ってたのでそれでリピートしたいと思います。

 

③インカントス ヌラガス

f:id:toproad6:20211230130537j:plain

サイゼリヤスペシャルワインメニューにある珍しいヌラガス種の白。サイゼリヤ価格で1650円。酸味が穏やかで、苦みが強い。白系フルーツをそのままかじったようなフルーティーな味。サイゼリヤの安くて美味しい料理と一緒に飲めるのが高ポイント!

ただ通常メニューにないので、スペシャルワイン店舗に行かないと飲めないのが難点。今年何度も行ったサイゼリヤのワインで一番のおすすめ。

 

④ミルーナ・ビアンコ

f:id:toproad6:20211230131307j:plain

ガストがハウスワインで採用しているイタリア・テッレディサヴァ社の白、ビアンカ種。ガストの白とは別キュヴェだと思うが、味は似ている。南国系果実の香りと、爽やかな残糖感があって飲みやすい。このワインなんと税込510円。普通に2千円と言われても疑えない程度には美味しい。料理も選ばない。

クーポンの利用最低価格にちょっと届かない、みたいな時にこの1本を足すと強い。そりゃリピートする。

 

⑤シャトーレヴァロンティーン カプリースクレモンティーヌ ブラン2020

f:id:toproad6:20211230132159j:plain

3千円以下の白ワインで一番好き、3回もリピートした。ユニブラン・ロール種主体のプロヴァンスの白。2600千円くらい。香りは南国フルーツ爆弾、爽やかな飲み口ながら酸味しっかりで、余韻に苦み。食事を引き立てる味で、塩・胡椒を使った野菜・魚介類全般にぴったり。

高級ワインはもちろん素晴らしいけど、普段の食卓にはこのワインが安定。永遠にリピートしそう。

 

⑥シャトーレヴァロンティーン カプリースクレモンティーヌ ロゼ2020

f:id:toproad6:20211230133306j:plain

⑤のロゼ版。ロゼも抜群に美味しい、やはり2600円くらい。白よりは酸味が穏やかだが、ロゼらしくオレンジの苦みがあり、プロヴァンスらしい潮風を感じるようなさっぱり、かつ果実味もしっかりあるワイン。こちらも食事フレンドリーで、さっぱりしたサラダや魚介類にぴったり。

やはり3回リピートしている。また春になったら飲みたい1本。

 

⑦カラレンタ・ロザート・ファルネーゼ

f:id:toproad6:20211230134042j:plain

ロゼからもう1本、イタリアのメルロを使ったロゼで2千円くらい。この価格帯ながら、イタリアのワイン雑誌で満点を獲得したというワインで、vivinoの評価も凄く高い。香りは桃で薄味。複雑実や濃さはないけど、ひたすら綺麗な桃と水でとても優しく飲みやすい。

鶏のささみとか薄味の料理と一緒に、朝・昼に飲みたいようなワイン。リピートしたい1本。

 

⑧グラハムベック・ブリュットNV

f:id:toproad6:20211230134835j:plain

あと3本は泡で。紹介するまでもなさそうな、南アフリカの超コスパ泡、グラハムベック。ブランドブランより通常のブリュットの方がイースト香がしっかり感じられる気がして好印象。これが2500円とかで買えるとか。変な安シャンパーニュ買うなら絶対こっち。

グラハムベックの色んなキュヴェを飲んだけど、このNVブリュットが一番コスパが良かった。

 

⑨ロジャー・グラート カヴァ ロゼ2018

f:id:toproad6:20211230135356j:plain

ドンペリロゼより美味しいとの紹介記事を見て、一番最初に買ったロゼ泡。2千円弱。これを飲んでスパークリングワインって、こんな美味しいんだと思った。ワインの深みにはまるきっかけになった1本。キリっと辛口で、しっかりした泡、酸味豊か。

唐揚げ、エビチリ、酢豚など濃い味付けの中華にぴったり。揚げ物が多いパーティーの時に絶対欲しい1本。

 

⑩イエローグレン・ボタニクス・ピノノワールシャルドネ2018

f:id:toproad6:20211230140053j:plain

オーストラリアの瓶内二次発酵スパークリング。シャルドネピノノワールを使っていながら1700円くらいのハイコスパ。ボトルがおしゃれでジャケ買いしたのだが、なかなか面白い味。香りはそこそこだが、果実味のアタックが強く、辛口と甘口の中間くらい。ドライすぎず、本格チューハイのさらに本格版というイメージ。

ボトルもオシャレだし、ワイン初心者の人がいるパーティーとかで持って行きたい1本

 

 

以上が、3千円以下で特に印象に残ったり、リピート対象となっている10本。めちゃくちゃ美味しいかと言われると、そこまでではないというワインもあるけれど、値段とのバランスや飲みやすさとかを考慮して選出しました。

2千円前後って、ロゼやスパークリングだと美味しいワインが多いけど、赤やしっかり系の白だと難しいという印象があります。感動する赤ワイン、白ワインとなると4千円~という感覚で、次は3千円~7千円の価格帯で特に美味しかった10本の紹介記事を書きたいと思います。

ウメムラさんのワイン福袋購入 中身公開

ワインにハマり、これまで、うきうきさんやNAOTAKAさんの毎月1日限定のワイン福袋を買って楽しんできましたが、今回はウメムラワインセラーさんで福袋を買ってみることにしました。ウメムラさんの福袋はGWやお盆、年末年始など特定の時期にのみに売り出されるようで、今回注文したのはそのお盆版。

 

ウメムラさんの福袋は、他店の中身があらかじめ決まっているものと違い、購入者のリクエストに合わせて注文を受けてからセレクトして作るというもの。購入者は、希望の本数(4~6本)と金額(11,000円~550,000円)の福袋を選び、注文画面で具体的なリクエスト(自由記載)を出せます。画像のような感じ(昨年のやつですが)

f:id:toproad6:20210819221824p:plain

オンラインでありながら、お店の人と話してワインを選んでもらうような仕組み。リクエストに合わせて1つ1つ違うものを作るなんて、そのサービス精神、丁寧な個別対応、なかなかできない凄い仕事だと思います。でも選ぶのも面白そうw

 

普通福袋って「選べないけどお得」ってやつじゃないですか。これが欲しいって決まってれば単品で頼むけど、お得感はない。ウメムラさんの福袋は、ある程度選べてそれなりにお得にっていう中間が可能。もちろん明らか値段的に無茶、そもそも在庫がないリクエストは却下されるようですが、それでも近いものを考えて送ってくれるのではないでしょうか。

 

少し前に単品で頼んだマークエブラールというウメムラさん専売のシャンパーニュが5千円台NVの割に美味しかったのが、今回購入を決める後押しになりました。当初、身の丈に合わせて3.3万円の福袋にしようと思ってましたが、1つ上の価格帯のにすべきってレビューが多かったのと、4万超で2千円の割引クーポンが使えたので、思いきって5本4.4万円の福袋にしました。なので実際は4.2万ですね。

 

今回私が送ったリクエストは以下

ピノノワール赤1本 産地不問、ブルゴーニュ的なもの

・グルナッシュ赤1本 シャトーヌフ・デュ・パプ

シャルドネ白1本 コートドボーヌ

シャンパーニュ白泡2本 ミレジメ

・全体 明らかに飲み頃でないものは避けて

 

品種や産地をほぼ特定してしまったので、選ぶ方としても選択肢が少なかったと思いますwちなみに、全部ブルゴーニュみたいな大雑把なリクエストもできるし、1本は銘柄まで指定して、あとはお任せという注文もできるようです(叶うかどうかは不明)。希望通りの品種構成で、単品総額で5.5万円以上なら御の字という感じでしょうか。

 

選ぶのに時間かかるから届くのは1週間後かなと思ったら、なんと2日後に届きました!この時期混んでるだろうに凄い早さ。 さてどんなワインが入ってるか、ダンボール開けるだけでドキドキです。やはり福袋の醍醐味として、分かりすぎてしまっているのも面白くないですよね。若干分かってるくらいがちょうど良いw

 

さて、
まずは泡2本から。希望はミレジメ・シャンパーニュでした

f:id:toproad6:20210819221123j:plain

f:id:toproad6:20210819221147j:plain


・アルーシュリー・ペルスヴァル ミレジメ プルミエ・クリュ2008 単価8,745円

ダヴィド・クートラ キュヴェ・セザール2010 単価8,712円

希望通りミレジメですが単価的にはそこまでじゃない、という感じ

 

どちらも聞いたことのないRM。アルーシュリー・ペルスヴァルの方は良年2008ということで期待。vivono評価は4.1。ダヴィド・クートラは超小規模RMのようで、年間生産本数がわずか千本とか。検索でも殆ど出てこない。有名じゃないけどこれ飲んでみてってセレクトの意図を感じます。

 

さて次はグルナッシュ赤。シャトーヌフ・デュ・パプ希望。これは選べる範囲が狭いので、金額的にどの辺が来るかが焦点ですね。

f:id:toproad6:20210819220753j:plain

・ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス シャトーヌフ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニュ2012 単価13,937円

おぉ!!まさに希望通り、これは良いワインが来ました!

 

2007年Vt.がパーカー100点を取ったワイン(2007だと4万円級)ですね。2012もそんなに悪い年ではないようだし、ほぼヌフ・パプの最高峰と言っていいワインじゃないでしょうか。vivino評価で4.3、これは楽しみ。

 

さて次はシャルドネ。できればボーヌとリクエストしましたが、これは結構選べる自由度があったはず。届いたのは

f:id:toproad6:20210819220903j:plain

・ジャン・ノエル・ガニャール シャサーニュ・モンラッシェ 1er レ・ショーメ 2016 単価11,550円

希望通りで、単価的にも良い線

 

シャサーニュの1erですね。生産者は私が無知で存じ上げないものの、vivino評価も4.3で期待が持てそうです。ただ2016だと、今飲むには少し早いかもしれない!?

 

さて、最後はピノノワールブルゴーニュ的と注文をつけたものの、産地不問で選ぶ自由度はほぼ無限だったかと。個人的にはうっすら南アを期待しての記載だったのだが、果たして届いたのは

f:id:toproad6:20210819221023j:plain

・モルレ アン・ファミーユ ピノ・ノワール ソノマ・コースト2014

 

え、これ凄い高いやつ!?と値段を確認。なんと単価18,700円!!カリピノで来たかぁ。意外に感じたチョイスだったけど、これはたぶん凄いワインですね。ヴィンテージによって値段の差が激しく、2016だと4万円くらいwその差は何!?

 

ラベルが似てて、カレラといまいち区別がついてなかったけど、調べてなんとなく把握。これも非常に楽しみです。

 

というわけで5本の単価合計額は………61,644円でした。元が42,000円ですから、約1.45倍。かなり思い切った買い物だったものの、希望通りに揃えてもらって、お得感ある買い物でした。

 

次は年末年始にでも、また注文してみたくなりましたね。